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神々のカードゲーム  作者: 葉月 優奈
一話:プロテクションカード
13/56

013

冴木は、なぜあたしを助けてくれたのか分からない。

でも、あたし一人では気づかなかった烏嶽の違和感。

それに気づかせてくれたのは、皮肉にも冴木だった。

視聴覚室の入り口で、冴木はにこやかに笑っていた。


(何にせよ、このヒントは大きい。

これで、あたしが最後にする質問は一つ。

この反応で……烏嶽の答え方であたしの読みが確信できるかどうか)

砂時計の砂が、ドンドン無くなっていくのが見えた。

それでも、あたしは口を開いた。


「あなたは、どうしてあたしの父を最初に選択したの?」

あたしの質問が、静かな視聴覚室に響く。

はっきりと、烏嶽にもこの質問は聞こえた。

その瞬間、烏嶽は一瞬目が泳いだ。


「それは……お前の家が金持ちだからだ」

「そう」それは烏嶽の仮面が、剥がれた瞬間だった。

言葉もたどたどしい、烏嶽の本当の顔だ。

今まで、一度も答えに近づく質問が出来なかった。

だけど、ここで初めてあたしは彼の答えに近づく質問が出来た。


(確信した。答えは……)

砂時計の砂が、間もなく落ちていく。

そして、あたしは口に出した。


「あなたが選んだのは『烏嶽 啓剛』です!」

あたしのコールを聞いた瞬間、苦々しい顔を見せていた。


「ちが……」口で否定しようとした。

だけど、口が不確定な力でねじ曲がって烏嶽の口からこう聞こえた。


「正解です」

烏嶽は、負けを認める言葉をあたしの前で話した。

話した瞬間、右手は力強く握りしめていた。



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