序幕
芦原タイガと御國ヒュウガは、共にヒトならざる人間である。
霧の立ち込める朝。空気の澄んだ、清らかな朝。
俺はいつも通り学校へ向かった。
大体俺は教室に着くのは二番目で、あいつは今日も変わらずに、そこに居た。
「ひぎゃっ!?」
唐突に尻尾を掴まれ、これもまた唐突に情けない声を上げたこいつの名前は御國ヒュウガ。その姿は凛々しい狼であるが、その実性格は、人に飼い慣らされた犬と形容するのが妥当な、そんな人物だ。
「よう、朝の挨拶は基本だろ?」
「せめてもう少し違う形式を取って欲しかったぞ~」
申し遅れたが、この話の語り手にして主人公である俺の名前は芦原タイガ。
俺は狼ではなく、人間の姿であり、どこまでも普通の存在なのだが、どこか特筆すべき性質があるなら、それは
御國ヒュウガと共に、ヒト以外の何者かであるということである。
言ってしまえば「モノノケ」に憑かれた人間である。ヒトならざるものであり、自然ならざるものである。この「モノノケ」というのは、・・・まあ、追々話していこう。
ともかくこれから始まる物語は、やがて人類史に大きな痕跡を残す、俺達の革命の物語。
どうも、筆者です。
本作が初めての小説執筆となり、文章もまだまだ拙いところが多々あるかと思われますが、どうぞ宜しくお願い致します。