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木陰になりたい

作者: タマネギ

あれは何年前だったか。

暑さと水やりを忘れたせいで、

庭の草木をたくさん枯らして

しまったことがある。


忙しさに流されて、

帰って眠るだけになり、

可哀想だとわかりながらも、

そのまま眠ってしまって。


それは、人にも物にも同じで、

もう、これ以上願っても、

一滴の雨も降っては来ないほど、

ただ、欲しがるだけの頃だった。


どうしても、どうしてもと、

四六時中、愛の雨を

現実のゆらぎにくださいと、

ただ、欲しがるだけの頃だった。


たくさん枯らしてしまって、

たくさん後悔して、それからは、

いっそ、草木が生き返るような

木陰になりたくなった。


おこがましいとは思わぬように、

水分補給も忘れぬように、

今年なら、人や物が生き返るような

木陰に、木陰になりたくなった。


それからかもしれない、

なるべく、丁寧に書こうと、

なるべく、正直に書こうと、

なるべく、毎日、書こうと。


ひろ葉って、そういう、

木陰の葉なのです。





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