表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
論理パズルは裏切らない  作者: やわらかうさぎ
第1章
5/7

ウソツキは1人(4)

 


 ――――――――――――――――――――――――



 やぁ!順調に進んでるみたいだね。少しは余裕が出てきたかな?次もウソツキを当てる問題なんだ。楽しんでいってね。でも、そろそろ気づいたんじゃないかな……?君たちが仲間と思ってる人の中に……。




 Q.次のA、B、C、D、Eの5人でかけっこをしたよ。みんなはそれぞれその時のことを話しているんだ。でも1人だけ嘘しかつかないウソツキが混ざってるから気をつけてね。ほかの4人はホントのことしか話さないから安心していいよ。それじゃあ頑張ってねウソツキを見つけてそのボタンを押してね!




 A「やぁ、僕はラビットだよ。兎だからかけっこでは負けないよ。今回ももちろん1位だったよ。Bくんは思ったより早かったね、3位以内に入るなんてね。話は変わるけど、今までの問題は、次の最後のパズルを解くヒントになってるんだ。だから今までの答えをちゃんと思い出して欲しいな。」


 B「ふぅ…つかれた…Cさんより順位が上でよかったよ。Dさんは怒ってたみたいだけど。そういえば、あの事件だけど、彼が原因らしいね。なんでも嘘をついて彼女を傷つけたとか。」


 C「私はあまりかけっこが得意じゃないんです。B君とDさんに抜かれたままゴールしました。事件についてはわたしもそう聞きました。彼は嫌いじゃないけど、少しだけ信用出来ない時があるのよね。有賀さんがかわいそう。」


 D「石森さんよりは速く走れたみたいね。でも、E君には勝てなかったわ。悔しい…悔しい…悔しい……Eくんを殺してやりたい……私のものにしたい…………。私はアイツを許さない………。私から全てを奪ったあのウソツキに制裁を………。」


 E「よぉ!なかなかいい勝負だったな。Cには勝てなかったが、Bの2つ隣の順位だったし満足だぜ。アイツは少し強引なところがあるからな。アイツも一応反省してるからDも許してやってほしいぜ。でも大きな事件にならなくて良かったな。」





 ハハッ、ちょっと長くなっちゃったかな?でもここまで来れた君たちならカンタンだよね!次の扉の先で待っているよ!




 ………ウソツキは彼女を地獄へ導いた


 ――――――――――――――――――――――――





「なぁ石森、有賀ってあの有賀か…?」

「あら、大輝君も有賀さんは知ってるのね。同じクラスメートでも、大輝君はあまり人の名前を覚えようとしないから」

「有賀って自殺したんじゃないのか…。それも今日その話を聞いたんだが。」

「えぇ、厳密には自殺未遂よ。屋上から飛び降りたらしいわ、だから今日は学校が終わるのが早かったんじゃなくて…?」

「そうか、死んだ訳じゃないのか。それならよかった。」


 ………2人は何を言ってるんだ?有賀……?そもそも今までそんな話1度も……


「そういえばカイトは有賀と仲よかったよな?」

「えぇ…?有賀って誰……?」

「本気で言ってるのか?ついに俺よりバカになったのか?」

「本気だよ大輝。どうも記憶が曖昧なとこがあるんだ。」

有賀杏華(ありがきょうか)。同じクラスの女子で、スラッとしてて綺麗な子よ。少しだけ近寄り難い雰囲気をしてるけど。」

「そうだよ、お前らよく話してたじゃないか。なんか趣味が合うとか合わないとかで。」


 ………ダメだ思い出せない…。おそらくこの問題に出てくるということは重要な人物なのだろう…


「なぁ、よく思い出せないけど。その有賀って人はなんで自殺なんてしようとしたんだ?」

「さぁ…?さっぱりだわ。特にいじめられてたわけでもないと思うけど。失恋とかかしらね…?」

「どちらかと言うと失恋させてきたって感じだけどな。」

「まぁ、でもこの問題に出てきたってことは、何か重要な意味があるんじゃないか?」

「そうね…でもそれを考えても特に思い当たることは無いわ…とにかくこの問題を解いて先に進みたいわね。ラビットが言うには次が最後みたいだし。」

「そうだな岩森。でもラビットが嘘を言ってるかもしれなくないか…?」

「いや、ラビットは嘘を言っていないと思うよ…仮にAがウソツキだとするとAは1位じゃないかつBは4位か5位になる。この条件だとCの発言からBが4位、Cが5位になって、Eの発言と矛盾するんだ。」

「……?」

「つまりAのラビットはホントのことを言っていて、次の問題が最後ってことね」

「なるほどな!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ