ウソツキは1人(1)
扉を抜けると細い廊下に出た、少し先にまた扉が見える。その扉を開けると最初の部屋と同じような空間が広がっていた。そして見知った顔が2人。
「よお!カイト!まさかカイトも連れてこられてたんだな。」
こいつは同じ高校の友達、阿部大輝。明るくてで俺とは正反対な性格のやつだ。
「よかった…。カイトも大輝君もいるから少し安心しちゃった。」
こいつは幼なじみで同じ高校の、石森香澄。華奢で大人しい性格だが、どこか芯の強さを持ってる。クラスでは人気らしい。
「お前らも、無事そうでよかったよ。2人ともあの変なクイズとやらを解いてきたのか?」
「ああ!よくわからなかったけどAのボタン押したらここに来れたぞ!」
「私も同じようにあの問題を解いてきたわ」
その後もいろいろ情報交換したが、どうやら全員とも同じ問題を解いて来たらしい、脱出する手段もいつどこで誰にさらわれたのかも分からない。
「なぁ大輝、俺ら一緒に帰ってたよな?それと何か大切なことを忘れてる気がするんだが」
「大切なこと…?まー今日は学校終わるの早かったからな、昼飯の心配でもしてたんじゃねーの」
「そんなことで悩むかよw」
「そもそも、なんで今日は学校が終わるの早っかたのかしら…?よく思い出せないわ…」
「そうそう、俺もなんかよく思い出せないっていうか」
「そういえばカイト、なんでk…」
ブーーーーーーーーーーー
けたたましいサイレンがなり、さっきの部屋と同じように中央のモニターに何かが表示された。
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こんにちは!僕の作った問題は解いてもらえたかな?ここに来てるってことは解いてくれたんだよね。
でもまだまだ問題はあるんだ。相澤解兎君、阿部大輝君、石森香澄さん、この3人で協力して困難を乗り越えて欲しいんだ。君たちは仲間だからね。
Q.A、B、C、Dの4人がいます。それぞれ、正直者、ウソツキ、人間、ピエロのいずれかです。
正直者は必ず本当のことを言います。ウソツキは必ず嘘をつきます。人間とピエロは本当のことを言ったり嘘を言ったりして気まぐれです。4人の発言を聞いて、ウソツキだと思う人のボタンを押してください。チャンスは1回きりだよ。
A「今日は午前中から雨が降ってた。Bは傘を持ってかなくてもいいと言ってたのに。そういえばCさんも言ってたっけ。でも天気が外れたからってウソツキとは言えないよね。Dさんからは個人的に恨まれてるみたいだけどなんでだろうね。」
B「Dはああ見えて正直者だよ。少し変わったところはあるけどさ。Cはウソツキさ、嘘ばっか言うやつは嫌いだな。」
C「Aは人間よ。嘘かホントかわからないって不便ね。今日は雨なんて降ってなかったと思うけど。Bは正直者ではないわよ。それと、Dはウソツキではないわ。でもあの人少しだけ苦手なの。」
D「私は相澤解兎と阿部大輝と石森香澄を許さない。石森は嘘で私を騙し。相澤は私の心を殺し。阿部は私の肉体を殺した。A、B、Cは人間なんかじゃない。人の皮を被った悪魔よ。」
さぁ、少しは難しくなってきたね。でも3人で協力すれば解けるはずだよ!もう少しだけ続くから頑張ってね!
ウソツキに裁きを……
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モニターの前には4つのボタンがあった。またウソツキを当てろと言うことか…ただこのDの発言、俺たち3人を許さないとはどういうことなんだ?3人が連れ去られた理由に関係があるのだろうか?