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外伝:フィアナ王女

「グランワールド」というゲームにおいて、フィアナ王女は空気もいいとこだ。


ロレドニアに着いて、街の人に話しかけても王女の話は一切出て来ず王様の話ばかりだ。

次に行くべき場所もわからないので、とりあえずお城に向かったら当の王様はこう話すだけだ。


『よくぞきたゆうしゃよ!』


何度話しかけてもこう返されるばかりで、それ以上はどうしようもない。

この街でなにをするべきかのヒントが得られないのだ。


ヒントが得られなかった子どもの俺は仕方なく先へ進む。

先には、道を塞がれたダンジョンがあるだけ。


引き返すほかなく、俺は街へ戻る。

そうなると、もう手当たり次第に街の人に話しかけるだけだ。


その中で、なんの変哲のない人が王女が魔法研究院に来ている噂を漏らす。

この噂を話すのはこの人だけだし、そもそも見つけたとしてなにか進むのかわからなかったが、なにもヒントがないのでその情報に縋るように俺は魔法研究院に行ってまた手当たり次第に話した。


すると、村娘とおなじグラフィックをした一人が王女であることを唐突に話し出す。


『おうじょのフィアナです』


その後、またもや唐突にアイテム取得のメッセージが表示される。


『しんじつのめをてにいれました』


これは塞がれたダンジョンの隠された道を見つけ出すアイテムだ。設定上では、あらゆる真実を見ることができるようになる力の結晶らしい。ここ以外では使い道なくてすぐになくなるけど。


これをもらうのにあまりにも脈絡がなく、当時から疑問に思った。

しかし、子どもの俺は先に進めることに対する喜びの方が勝ってしまい特に気にせずそのままにしていた。


今の年齢になってもう一度プレイした時もこの時代のゲームは適当なところがあるなーぐらいにしか思っていなかった。


王様と同様に、何度話しかけても同じ返答をするだけで、考えようもなかった。

しかも、この後はエンディングまで出て来なくなる。


エンドロール中に主人公とフィアナ王女が結婚をしている様子が流れる。

それが二度目の登場なので、当然プレイヤーからすると特に感慨深さなどはない。


メインヒロインでありながらこの影の薄さゆえにゲームだけではほとんどの人の印象に残らない。


しかし、後に出た公式の攻略本に載っているイラストがかなりの美人だったので昔よりは覚えられる存在ではある、と思う。



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