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大通りの中

「ユミナさんのお爺さんはいい人ですね!」


ハルはサルガッソさんからもらった指輪を両手で持ってご機嫌だ。

反対に、ユミナはどう言おうか迷って困惑した表情を浮かべている。


「え、えーとまあ悪くはない、かなー。今度、あたしの故郷に便りを書くように約束もさせたし。仮に、書かなかったとしても場所は割れているわけだからいつでも直接乗り込めるしね!」


ユミナは話しているうちにいつもの調子を取り戻してグッと親指を立てた。


「ハル、それならきっとお母さんも喜ぶよ。いい買い物ができたな」


「はい!私、お母さんに会うのが楽しみです!」


ハルに贈り物を贈るように言ったのはいいものの、正直俺はなにを贈るべきかわからなかった。

そんな中で、この指輪を買うことができた。サルガッソさんにはお世話になったな。

今度会うことがあったらお礼をしよう。


念のため、場所を覚えとこうかな。俺は来た道を振り返る。

しかし、振り返った先には壁しかなくさっきまであったはずのサルガッソさんのお店がなくなっていた。


...あれ?

店を出てから結構歩いたから、思ったよりも遠くに来て見失っちゃったのかな。


「ジルさーん!早くお母さんに会いに行きましょう!」


「あ、ああ!」


それよりも、ハルをお母さんと会わせることが大事だな。合俺は小走りしてハルたちを追った。



「うーん、出るのは意外と簡単だったねー」


ユミナがつぶやく。俺たちは路地裏から大通りに出てきていた。

不思議なことに、入った時にあれほど迷っていた路地裏は出る時は嘘のように簡単に出ることができた。


「今から、ハルのお母さんに会いに行くんでしょ。魔法研究院にいるんだっけ?」


「はい、どこにあるんでしょうか?」


イゼリアはハルに確認を取る。

魔法研究院、ゲームではイベントで自動的に行く場所だからどこにあるかよくわかってないんだよな...


「具体的な場所はわからないけど、設立者であるローガス王の石像があるところだと思う」


「イゼリア、知っているのか?」


そう俺が訊くとイゼリアは首を振る。


「ううん、昔にお父さんが少しだけそこで勉強してたっていうのを小さい頃に聞いただけ」


そうか、エラクスが学んだ場所でもあったのか。サルガッソさんといい、ゲーム中でも一番の街なだけあって「グランワールド」の様々なキャラがロレドニアに来たことがあるんだろう。


「そうか。でも、それだけ情報があれば後は人に聞いて場所はわかるだろう」


俺は聞き取りを始めようとするとユミナに肩をトントンと叩かれる。

指をさすので俺はその先を見る。出てきた路地裏の真正面に大きな建物があった。


「ここに思いっきり「魔法研究院」って書いてある看板とすっごい偉そうな人の石像あるよ」



...

思ったよりも早くハルはお母さんと再会できそうだ!



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