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ターグからの

「おっと、申し遅れた。私はターグ。闘技大会の主催者です」


そう名乗ると、ターグさんは半ば強引に俺の手を取って無理やり握手してくる。

押しの強い人だとすぐにわかる。


「ど、どうも。私はジルです」


「ええ、ええ、よく知っていますとも!闘技大会でのあなたの勇姿はバッチリと見させてもらいました!途中、魔物の乱入で決勝を行うことはできませんでしたがあなたの圧倒的な強さは決勝を行わずとも優勝していたことがわかります。十数年闘技大会を見てきましたが、あなたほどの強さの人はこれまで見たことがなかった!私はあなたの強さに感動いたしました!そこで、魔物から救ってくれたこともありますしお礼の品を受け取っていただきたいのです!」


言葉をはさむ余地がないほどターグさんはマシンガントークでここに来た理由を話した。

感謝をされているはずなのに、有無を言わさないこの勢いには圧倒されるばかりだ。

しかし、お礼か。ゲームでは一言お礼を言われて終わりだったから、なにが貰えるのか検討もつかないな。


「な、なにをいただけるのでしょうか?」


「実はもうお持ちいたしました。どうぞ、こちらに」


俺は案内されるままに付いていく。

すると、宿のそばになにか大きなものがあることに気づく。よく見るとそれは馬だった。馬の後ろには5,6人は乗れそうな幌馬車が取り付けられていた。


「ひょ、ひょっとしてこれって...」


「そう!長い旅をしていると聞いたので、少しでも役立つようジル殿には私が特別に用意したこの馬車を贈呈します!」


まさか馬車をもらえることになるとは。そもそも、馬車に乗る発想がなかった。いや、馬車自体はRPG系のゲームでは一般的だ。しかし、それはパーティ人数が多いゲームの話で1人旅のグランワールドにはゲーム的には全く関係のない代物だ。

だからこそ、今4人で旅をしているこの状況に馬車が貰えるのは願ったりかなったりで本当に助かる。


「馬の名はパトロン。どうか大切に扱ってください」


ターグさんは深いお辞儀をする。

俺もターグさん同様に深く頭を下げた。


「ありがたく、いただきます」


俺たちに新しい仲間が加わった。


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