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魚人剣士再び

「ウーロイ...?」


「ウーロイってあんたがシートレで倒した魔王の使いよね...?」


確かにここはウーロイが出てくる場所だが、肝心のウーロイは俺が倒したはずだ。

どうなっているんだ?


「エモノ」


俺たちを見たウーロイは一言だけ喋り、剣を抜く。

こいつ、喋れるのか!?


「よくはわかんないけど向こうは準備万端みたいよ」


ユミナが一番に剣を抜く。

とにかく、今は目の前の問題を片付けよう。


「カタキ」


敵?って言ったような...

だが、考える暇もなくウーロイは襲ってくる。


「くっ!」


俺は咄嗟に構える。


「シルド!」


ウーロイの剣を受けようとした瞬間、目の前に透明な壁が現れ、ウーロイごと弾く。

シルドの魔法か!一度だけ物理攻撃を無効化することのできる魔法だ。


「ユミナ!」


「あたし、サポートが基本的に専門だからその辺は任せてよ」


ユミナは俺の方を見て親指を立てる。

こういったパーティでの戦闘はグランワールドではありえなかった。


「コロス」


ウーロイは体勢を立て直してまた狙いを定める。


「グレン!」


しかし、間髪入れずにイゼリアのグレンがウーロイに当たる。


「わ、私だっているんだから!」


「私も、とはいかないですけど...応援だけでもやります!」


イゼリアは力強く主張する。ハルは、岩陰に隠れながらも俺たちの行方を見守ってくれていた。


「オソイ」


ウーロイはシートレで見た時のウーロイよりもさらに速い速度で動き始めた。

速すぎて残像があちこちにある。


「ちょ、こんなんじゃまともに魔法も攻撃もできないわよ!」


ユミナは叫ぶ。


「大丈夫。これはかく乱だ。俺が一撃で仕留める」


俺はウーロイの動きが事細かに見えていた。空間をずっと動き回っているが、だいたいは残像だ。本物は俺たちのすぐ後ろで攻撃の機会をうかがっている。


しかも、ウーロイからは最も遠いはずの俺を狙っているみたいだ。

好都合だ。俺は剣をゆっくり手に掛ける。


「ソコダ」


ウーロイは俺が剣を抜ける状態になる前に仕掛けてきた。


「しまった!後ろか!」


イゼリアは振り返って焦燥にかられる。


「ってえ?」


ウーロイはそんなイゼリア無視して、俺に向かってくる。

速い。だけど、反応できない速さじゃない。


「コロス」


ウーロイが俺の背後に来た瞬間、俺は腰の剣を瞬時に引き抜き振り返りざまにウーロイを二つにする。


「ナゼダ」


「最初から、見えていたよ」


俺は光の粒子となっていくウーロイを見届けながら言う。


「ウ、ラ、ミ」


消える直前、ウーロイは口惜しそうにこの言葉を呟いた。

ウラミ、か。カタキといい俺に一直線だったことといい、なにか俺の知らないことが進行しているな。


「おー、かっこよかったよー」


「流石の強さだったわ、あんた」


「ジルさん、私知ってます!あれは居合って言うんですよね!」


だけどまあ、まずはウーロイを以前よりも楽に倒せたことを喜ぼうかな。


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