表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/92

湖の洞窟にて(その3)

ここにあったはずの宝箱がない。

ということは…


「誰かに先に開けられちゃったんでしょうか?」


ハルが俺の考えを言う。

あるはずの物がない以上、そうとしか考えられないよな。ゲームでは、気にしたことなかったけど勇者以外の誰かが来る可能性なんていくらでもあるよな。


「先を越されちゃってたかー」


ユミナは残念そうだ。


「商人だからってちょっとガッつき過ぎじゃない?」


「イゼリア、これは商人とか関係ないよ。あたしはなんでも一番乗りが好きなだけ。まー、ただの性格よ」


「どうでもいいけど、ここが魔物の棲家ってことちゃんと頭に置いときなさいよ。なにがいるかわかんないんだから」


イゼリアが再度注意するが、ユミナは手をひらひらさせてへーきよーとしか言わなかった。


さっきの戦闘では瞬時に連携が取れていたのに、普段の性格でこうも食い違うんだなぁ。

人間、難しいものだ。


「とりあえず、戻って行ってない方の道にいってみようか」


俺は少し強引にまとめて、来た道を戻ることにした。

宝箱は取られていたが、ここまで来たのなら元々ウーロイがいたはずの場所はもう少しだ。



戻って、俺たちはもう一方の道を進んでいった。


そこからは、特に長くもない一本道だった。

そう時間もかけずにウーロイがいた場所、の前にたどり着いた。


前、というのは道が行き止まりになっているから先に進むことができなかった。


「ここで終わりかしら。この洞窟は」


イゼリアが壁に手を当てて言う。

そうだな、どう見てもそう思うよな。


「いや、ここから進めるよ」


だけど、俺はイゼリアの言葉を否定する。

そのまま俺はポーチを漁って、進むためのアイテムを探し始めた。


実はこの壁は魔力によって作り出された強固な偽の壁だ。つまり、これを壊すことができれば先に進めるが、ちょっとやそっとの力じゃ壊せない。ということをダナメ村で判明させる。


俺はそんなこと元々知っていたので、壁を壊すためのキーアイテムをシートレで補給する時に買っていた。


そのアイテムを俺はポーチから出す。

そう、このファンタジーな世界にはそぐわないし、ゲーム中でもなぜか当たり前のように売っている代物…


ダイナマイトだ!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ