思い立ったが
「いくらなんでも話が飛びすぎですよ!?」
「気にしない気にしない。苦労はさせないからさ。19でやりて商人と呼ばれてるんだから」
ユミナはウィンクする。
19歳が10歳の子に突っ込まれてるんだが...なんだか心配な子だ。
「思い立ったらすぐに行動に移すのが大事なの。それにね、世界を回るのは簡単だけど、その旅を商人として意味のあるものにするのはそう簡単じゃないわ。だから、救世の旅をしている勇者についていけばなんか起こるんじゃないかなーって!」
「想像以上に興味が湧いた考えが安直です!」
さらっとすごいこと言ったな。世界を回るのが簡単か、若いならではの発言だ。
「危険かもしれないよ。いいのかい?」
「武器商人として、価値を見定めるにはその武器の扱いに長けて実際に使う必要があるわ!あたしは、取り扱っている武器に関しては使えるし、十分戦えるわ!」
胸に手を当てて、ユミナは主張した。
「元々、1人で旅をしていたんだもの、心配はいらないわ!」
「わかった。そういうことなら」
俺はユミナを旅に加えることにした。まあ。元々それほど反対でもなかった。
おっさんは若者の夢を全力でサポートするものだ。
「ジルさんが言うなら、私は構いませんけど...」
ハルは困惑しながらも了承する。気持ちはわかる。
「ありがと!よろしくね!あっ、まだあなたたちの名前聞いてなかったわね!」
そういえばまだ名乗っていなかった気がする。
「よろしく。俺がジルで、この子がハル。んで、あそこでまだ杖を選んでいるのがイゼリアだ」
「ジルでハルで、あの子がイゼリア!覚えたわ!」
ユミナは指をさしながら確認する。
というか、イゼリアはいつまで悩んでいるんだ...?
「イゼリア、まだ決まらないのか?」
「待って!女の子の買い物は時間がかかるものなの!」
服とかならわかるけど、選んでいる物が武器なだけに...
「決めた!やっぱり最初に見せてもらった青い玉がついた杖にするわ!おいくら?」
「おー、決まった?んじゃ、仲間になった記念にそれはあげちゃうよ」
「へ?仲間?どういうこと?」
イゼリア、まさか今までの話まったく聞いていなかったのか...
「イゼリアさん、聞いてなったんですか!?」
ハルも俺と同じ困惑と驚愕を混ぜ合わせたような顔をしている。
「え?え?」
「あっはっは!これは面白い旅になりそう!」
ユミナの大笑いが辺りに響いた。




