センスとせいなるゆびわ
センスというステータスがある。
これは、回避率とクリティカルの発生率に関わるステータスだ。
この世界で、実は最も効果がわかりやすく表れていたステータスだった。
回避率やクリティカルの発生率に関わるということは、瞬時に的確に行動することができるということだ。
これは反射神経や瞬発力に関わるとも言える。
ウリボンスや、ウーロイの攻撃を見切ることができていたのはこのステータスのおかげだろう。
いくら、ちからやはやさがステータス上で上がっていても中身は中年。反射神経など下り坂の最中だ。
しかし、センスがカンストしているおかげで、普通では回避できない攻撃も紙一重で躱すことができるし、力任せに振る剣が相手の致命傷になりやすい。
そして、ウーロイの最後の不意打ちにも反応することができた。
実際、俺は今回のウーロイの剣を遠目で見ていた時に全て見切ることができていた。
その時にウリボンスの時には曖昧な予想だったセンスに関する予想が、確信に変わった。
次に、「せいなるゆびわ」という装飾品がある。
これは、最強の装飾品、もしくは最高の装飾品とよく言われている。
なぜなら、この装飾品はあらゆる状態異常を無効化することができるからだ。
これだけだと、少し残念に思えるかもしれない。子どもの俺もそうだった。
なぜ、そう言われているかというと、グランワールドの状態異常はとても厄介だからだ。
グランワールドの状態異常は3種類ある。
まず、ウーロイにも使われた「どく」。この「どく」は尋常じゃないほどHPを減らしてくる。
1ターンで固定で25%も減らしてくる仕様のため、毒のダメージだけで4ターンで死に致る。
次に、「ふういん」。普通の封印というと、魔法だけ封じるものだ。
だけど、グランワールドの封印は攻撃行動まで封じる。つまり、アイテムを使うか防御するしか選択肢がなくなる。まともな攻撃を一切させてくれない状態異常だ。
最後に、「のろい」。3ターン経過すると即死する状態異常だ。それだけでもなかなかキツい状態上だが、「のろい」の一番怖いところは時々、1ターン行動ができなくなることがあることだ。
運が悪いと3ターン連続で行動できなくなって、回復ができない最悪のコンボがあったりする。
このような状態異常たちだからこそ、確定で防いでくれる「せいなるゆびわ」が重宝されている。
これがあったおかげで、ウーロイの毒霧に動揺せずに対応することができた。
今回、ウーロイに勝てたのはこのあたりの理由だろうか。
湧き上がる歓声が聞こえる中、俺はそう考えた。




