表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/9

賢くて愚かな僕の一日

 僕はガッルス・ガッルス・ドメスティクスの鳴き声で目が覚めた。うーん、今日も良い朝だ。

 庭に出るとカニス・ルプス・ファミリアスが近寄ってくる。頭を撫でると嬉しそうに吼えた。

 散歩に行こうと門を出た瞬間、目の前を黒いフェーリス・シルウェストリス・カトゥスが横切った。不吉だ。少しだけ気分が落ち込んだ。

 カニス・ルプス・ファミリアスは早く散歩に行きたいのだろう。僕の周りをうろうろと走り回っている。そんな姿を見ていると元気が出てきた。

「よし!」

 パシンと乾いた音が響く。頬がじんじんする。でも気合は入った。

「行こうか散歩」

 カニス・ルプス・ファミリアスに引っ張られながら走っていると、どしんどしんと音を立てて歩くスース・スクローファ・ドメスティクスのような体型をしたホモ・サピエンスとすれ違った。



 家に帰ってテレビをつけると、ちょうどエクウス・キャバルスのレースが始まるところだった。



 疲れているのになかなか寝付けない。どうしよう。……そうだ! あの手があった。

 オビス・アリエスが一匹。オビス・アリエスが二匹。オビス・アリエスが三匹。オビス・アリエスが四匹。オビス・アリエスが五匹。オビス・アリエスが……。

一見何がなんだか分からない小説ですが、登場するカタカナ名はすべて動物を学名で表したものです。

以下ネタバレ


ガッルス・ガッルス・ドメスティクス にわとり

カニス・ルプス・ファミリアス 犬

フェーリス・シルウェストリス・カトゥス 猫

スース・スクローファ・ドメスティクス 豚

ホモ・サピエンス 人間

エクウス・キャバルス 馬

オビス・アリエス 羊

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ