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魔術大会

魔術大会にて

春は急いで学校に行き、影山の元に行った。

「えっマジ?魔術大会に出るのか」

影山先生が驚いた表情で言った。驚いた拍子に少しお茶が零れていた。春の顔は真剣そのものであった。

「魔術大会に何があるのか知らないけど、参加する気があるのなら放課後グラウンドにおいでよ」

影山先生は笑って言った。



春は言われた通りにグラウンドに行った。グラウンドには成績がトップクラスの生徒ばかりであった。何故かグラウンドの真ん中に鉄のようなものが置いてある。有栖と玻璃川も居た。空気はとても重苦しいものであった。

「ほんじゃ〜始めますよぅ〜」

影山が笑って言った。彼には重苦しい雰囲気が分からないだろうか、そう思うくらい彼はそこはかとなく明るかった。

「面倒くさいんで始めますよ。ほい、龍銃 オプションパーツ 7倍速」

影山がそう言う。すると影山の足元にライフル銃が出てきた。ライフル銃ではあるが弾丸は野球ボールであった。ライフル型ピッチングマシンとでもいったところか。影山は後ろに回って引き金を引いた。すると前にある鉄板に孔が開いた。弾丸は電柱にめり込んでいた。弾丸は全く見えなかった、音がした瞬間電柱に野球ボールが移動したとしか考えられない。

「速度は大体音と一緒かな」

影山がそう言い、目の前にバットを一つ投げた。そして続けた。

「今からこれで野球ボール撃ち出すんでそれで打ってください。打てたら大会出ていいよ」

影山が笑って言った。次に影山は誰が最初かと聞いた。春は後ろに下がった。無理無理、100%無理だろ。

春は諦めて上を見る、

「諦めるのか?」

時雨の声がする。そうだ、私は大会に出て兄を–––––

「へぶっ!」

有栖の情け無い声が聞こえた。春は驚いて急いでその方を見る。有栖の顔に野球ボールがめり込んでいた。周りの生徒は笑わずにただ見ていた。有栖の顔から野球ボールがポロリと落ちる、その瞬間有栖はバットを振り野球ボールを打った。

「止まってるボールしか打てないんでな」

有栖はカッコつけてカッコ悪いことを言っていた。言い終わった瞬間有栖は倒れた。

馬鹿だなぁ…ん?待てよ…

春は閃いた。春は閃かせてくれた有栖に一礼した。そして私が次やりますと名乗りを上げた。有栖はピクリと動いた。が、動かなくなった。寝てた。

「先生!カウントダウンお願いします!」

春は大きな声で言った。影山は頷いてカウントダウンを始めた。

「いくよー3〜2…」

「鏡魔法 複写!」

春は詠唱した。すると周りに沢山の鏡が出来た。そこからバットがにょきにょき生えてきた。それは春の周りの空間を埋め尽くしていた。弾丸が放たれる。だが沢山のバットが行く手を塞ぎ弾丸を弾いた。影山は言った。

「合格、はい次。終わったら帰ってよし」

春は残ろうかなと思ったが有栖に手を引っ張られたので去ることにした。



「えっと…授業始めまーす」

有栖が言った。隣には花が座っていた。

「なんでや」

春は言った。精一杯のツッコミであった。花は黒板を見つめている。

「百足の襲撃を受けて本日から実戦的魔法の指導を始めることになったんですよ」

有栖は言った。そして黒板に文字を書いた。驚く程字が綺麗であった。

「今から春さんには大会ようの指導を、ちゃん花は花魔法の力をさらに高めていきますよ」

有栖は真面目な表情になって言った。そして詠唱した、すると教室に大量の花が咲いた。有栖は教卓の上の花を花畑に放り投げた。

「ちゃん花はこの中から3分で本物の花を見つけ出してね、春ちゃんは実戦するよ僕と」

有栖は言った。春は望むところと思った。だが足は震えていた。



「早くしろや!」

翡翠は激昂していた。足元には女子生徒の頭があった。女子生徒は翡翠の吐瀉物を口の中に入れていた。翡翠には殺意しか無かった。有栖、あの男を必ず殺す。

あまりの異臭に女子生徒ももどし始めた。翡翠はそれを見た瞬間女子生徒の頭を蹴り飛ばした。女子生徒には大量の吐瀉物が付いていた。翡翠はそれを写真に撮って女子生徒を帰した。



春は吹き飛ばされた。目の前に有栖が見える。有栖は笑っていた。

「遅いですよ〜」

有栖が言う。春は有栖の速度にまったくついて行けていなかった。まず1戦目春が詠唱を終える前に有栖が春を吹き飛ばした。2戦目、3戦目も同様である。

そして23戦目、春はまだ有栖に攻撃を当てるどころか魔法の詠唱すらまともに出来ない。

「お前は指導が下手だ。私がやる」

途端有栖の口から時雨の声が出る。途端先ほどまで有栖がいた所に時雨が立っていた。時雨は袴を着ていた。しかも口の横に納豆がついていた。

「まずは魔法の詠唱からだ…ほれ試しに本気を打ってみなさい」

時雨は言った。防御魔法はおろか魔力すらを体に纏わせていなかった。それは自殺行為の様なものだと春は思った。時雨がまだかまだかと声に出して急かしてくる、もういい分かった––––––––––––




「さあ始まりました第396回全魔術学校統一魔法大会!司会は私、芝豊が、お送りします!今回の優勝候補は泡川翡翠!あのウタカタの中のトップです!また有栖秋も注目です!おい有栖!一回戦負けすんなよ!」

司会者が笑って言った。有栖はうるせえよと言った。

周りには沢山の歓声で溢れていた。ふと目に光が入ってきた定規で反射させたような光が、春はその方向を見る。そこには統と何故か隣に時雨が座っていた。

二人ともこちらに手を振っていた。春も手を振った。

春は遅れないように舞台に上がった。横の悪趣味な虎の像から火が噴き出ていた。

「ほんじゃ一回戦!鏡崎春〜オラ拍手しゃがれ!JKだぞ!JKだぞ〜!」

豊は言った。周りの歓声も一際大きくなるが、統の声も大きくなっていた。春は舞台に上がる。

「対戦相手はぁ〜こいつだぁ!」

向かい側から男が上がってくる。その男は制服を着ていた。その顔には見覚えがあった。そう––––––––––

「玻璃川直人だぁ〜おおすげえ偶然!一緒の学校じゃねーか!」

豊が大きな声で言う。昔の自分なら逃げ出していただろう。でも今は逃げない!春は気合を入れ直した。

「ルールは相手を戦闘不能にする…カウントは10ただそれだけだ!

スタートぉぉぉぉ」

豊は言った。春は素早く距離をとる。玻璃川は動かずただ春を見つめる。



「魔法は詠唱をしなければ効力の約9割が発揮できない」

時雨が言った。春はその通りだと思った。今、春は詠唱をせずに魔法を使う練習をしている、だが思いの外難しく鏡一枚創るのがやっとだ。

「ここで他の魔法使いは滑舌を鍛えるのだが…そんな阿呆なことはせずともこういう方法がある」

時雨は肩に魔力を集中させた。



「レイビスト スターナイト」

玻璃川が詠唱する。すると沢山の光が玻璃川の周りに生まれ春に向かって飛んで行った。春は鏡を創りそれを反射した。玻璃川はそれを回避しまた詠唱する。その速度はとても早かった。

「アンダーライト」

地中から光が発生し春を攻撃する。だが春は鏡で光を屈折させ逆に玻璃川に近づく。



「このように体の何処かに口を創るんだ」

時雨の肩に小さな口が出来ていた。そこから声が出ていた。そんなことが可能なの?と春は時雨に聞いた。

「可能だ」

時雨は言った。




春は玻璃川を蹴る、玻璃川の足にもろにヒットする。その瞬間彼女は玻璃川の前に鏡を創る。玻璃川はよろめきながら光を放つ。だが鏡によって全て反射され逆に玻璃川に当たる。

玻璃川は春に光を放った。それは春の足を貫通し春の脚を緋く染め上げていく。春は脚を抑える、その瞬間玻璃川は春を蹴り飛ばした。そして言った。玻璃川の身体は燃えていた。

「仕返し」

春はスカートを千切って足に巻こうとする。だが玻璃川は無慈悲にそんな春に攻撃する。仕方ないな、春はそう思った。

「鏡纏 凛」

春はそう詠唱する。すると鏡が春に纏わりついていった。鏡は玻璃川の光を反射し、玻璃川にまた当てた。

玻璃川は春を見据える。だが光が反射しよく見えない。


「あの魔法は…」

統が言う。時雨がペットボトルを統に渡して言った。

「俺の魔法だ」

統は少し笑ってまた春を見た。


「やるじゃないか」

玻璃川が言う。手には何も握られていなかった。彼は特攻してくる。春は彼に蹴りを放つ、だが玻璃川は一瞬で春の背後に回り春を蹴り飛ばす。玻璃川は春にパンチを放つ、間一髪春はそれを回避する。光魔法を封じてもさすが一位めちゃくちゃ強い。春はそう思い玻璃川を殴る。だが玻璃川はそれを手で払い春の顔に拳を捩じ込んだ。春はゆっくりと崩れ落ちた。玻璃川は春の背中に足を乗せる。豊のカウントが進む。

1 2 3 4 5 6 7 8

豊がナインを言いかけた瞬間春が起き上がる。だが玻璃川は足に力を入れ春が起き上がるのを必死に妨害する。その瞬間後ろから鏡が飛ぶ。玻璃川は鏡を避ける、一瞬足の力が弱まった。その瞬間を見逃さず春は玻璃川を蹴る。玻璃川はそれを察知し春の足を掴みありえない方向に曲げた。春から悲鳴が漏れる、だが春は纏?%8

修行はマンネリなので全カットをした二本針怜です。

もう疲れた

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