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新説・のぶさん異世界記  作者: ことぶきわたる
第五章 そうだ! ダンジョンへ行こう!!
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第79話 つくりあげろ! はくぎんのまい

数値の間違いと『隠遁』スキルの仕様が直っていなかったのを修正。

 ほいほいほいほいとドロップアイテムを次元収納へ放り込んでいく。さて後は皆の方のも回収しないとだな。



 てれれてってって~♪ 戦士、侍、下忍のレベルが上がりました。

 てってれ~♪ 戦士のレベルが上限に達しました。

 てってれ~♪ フォースクラスが解放されました。

 てってれ~♪ 刀術のレベルが上がりました。

 てってれ~♪ 新しい武技を習得しました。

 てれれてってって~♪ カグラのレベルが上がりました。

 てれれてってって~♪ フツノのレベルが上がりました。

 てれれてってって~♪ ミタマのレベルが上がりました。

 てれれて~て~てんてってれ~♪ タマちゃんのレベルが上がりました。


 ふぬあ!?

 戦士のレベルキャップだと!? 現在の戦士のレベルは30。俺に適性が無いのかこれが仕様で限界突破になにか方法があるのか。夕食のときにでも皆に聞いてみようか。

 フォースクラスが解放されたけれども上限があったことで喜びが半減ですよ……。

 そして武技……ぇーーーー。これ、使ってもいいのかな?


 ノブサダ、こうなりました。


 名前:ノブサダ・イズミ 年齢:15 性別:男 種族:普人族?

 クラス:戦士Lv30(max) 侍Lv16 下忍Lv16 なし

 状態:健康

 称号:【真・マリモキラー】

 HP:434/699 MP:4,194,515/4,194,575


【クラス】

 異世界人Lv23 戦士Lv30(up!) 拳士Lv10 魔法剣士Lv8 下忍Lv16(up!) 侍Lv16(up!) 修道士Lv10 魔術師Lv10 呪術師Lv10 奇術師Lv12 錬金術師Lv12 時空魔術師Lv5 シーフLv10 狩人Lv10 獣使いLv10 商人Lv10 奴隷商人Lv1 農家Lv10 主夫Lv10 大工Lv1 石工Lv1


【スキル】

 エターニア共通語 異魂伝心Lv3 魔法改変Lv3 複合魔法Lv3 並列発動Lv3(up!) 家事Lv5 農業Lv3 剣術Lv3 刀術Lv2(up!) 格闘Lv3 両手槍Lv2 投擲Lv3 身体強化Lv2 魔力纏Lv3 回避Lv3 受け流しLv3 直感Lv2 頑健Lv1 神聖魔法Lv4 暗黒魔法Lv2 重力魔法Lv2 時空間魔法Lv2 属性魔法適性Lv5 付与魔法Lv1 生活魔法 偽装Lv3 錬金術Lv3 加工技術(木・石) 耐毒Lv1 耐麻痺Lv1 耐混乱Lv1 耐即死Lv2(up!)



【クラススキル】

 挑発  トレジャーハンター チャクラ 手当て 鷹の眼 心眼(new!) 隠遁(new!)


【固有スキル】

 識別の魔眼Lv5  レベリットの加護(並)


【契約者】

 ミタマ、フツノ、カグラ、セフィロト


【従魔】

 タマちゃん



 とりあえずクラスはメインを侍にあとは拳士、修道士、異世界人と続けておこう。武技を習得できたんだからきっと適性があるはず。あるよね? セカンド、サードの二箇所はどんどん色々なクラスを試していく。下手な鉄砲まとめて撃ちゃ蜂の巣作戦である。最後は魔力の更なる底上げ。ここまできたらひたすら上がってもらおうと思う。


 侍と下忍の両クラスのクラススキルを習得。かなりいい感じの代物だろ思うのよ。


『心眼』

 極限状態での集中力を高め襲い来る太刀筋や弾道を見切る能力。


『隠遁』

 気配を消し見付かり難くする。追跡や隠密、偽装スキルにボーナス補正がかかるようになる。




 そして武技なんだがすごく問題がありそうなものを習得したわけで。


 武技『轟刀・銀光』

 その昔、伝説の怪盗集団の一人であるゴウエモンが編み出したといわれる武技。その太刀筋は白銀の一閃となり対象物を切り裂く。怪盗の技だけになぜかアイテムのドロップ率が上昇する効果がある。


 ……


 …………


 つまらぬものを斬ってしまう人かカブキメイクのキセル持った人かどっちなんだろう?

 なんにせよ犯罪者の方が使っていた武技なんだが平気なのか??

 使い勝手がすごく良さそうなだけに人前で使えるか分からないのがすごく惜しい。『震刀・滅却』の先例があるから困ってしまうよ……。


「……ノブ! 大丈夫?」


「ノブ君、怪我でもしたんか!?」


「主殿、無茶をするでない!」


 ぽよん! ぽよん!


 おおう、武技で悩みこんでいたら怪我でもしたかと心配されてしまった。


「ああ、大丈夫だよ。ちょっと気合入れすぎて自爆したくらいだから。みんなびしょ濡れだし今日のところはこのまま野営しようか。あっちのほうに洞窟らしきものがあったからそこを利用しよう」


「ふむ、構わぬが。主殿、無茶したことに関しては今晩お説教じゃぞ」


 カグラさんの言葉に皆がうんうんと頷いている。あれ? 味方が誰もいない。とほほん。




 それからみんなが倒したカエルの魂石も集めてさっさと移動した。

 この状態でもう一度戦闘っていうのもうんざりなので空間迷彩を使用して速やかにね!


 着いた先はまごう事なき洞窟。奥行きは30メートルほどで行き止まり。敵がポップする可能性も考慮して入り口付近から調理場、居間、風呂場と三段階に石壁で区切っていく。無論、各間は通り抜け出来るように人一人分の隙間はあけてある。流石にドアまで作り出すのは現在の俺では不可能だがいつかはそこまで辿り着きたいものだ。目指せ一戸建て瞬間建築!


 そんな俺ですが現在米粒を片手に四苦八苦しておりまする。


 ドロップ品が予想外の籾殻状態。いや、悪いわけでもないしそうなるという予想を立てていなかった俺が悪いのだがミタマは今晩すぐに食べれるものだと思っていた。籾摺り後に精米しないといけないと、そう伝えたときのあの顔たるや!


「……無理なの?」


 しゅんと垂れ下がった耳と尻尾。とんでもなく落ち込んだ表情のミタマを見てノーと言える俺ではない。ええ、少し時間かかるけどいいかいと折れまくって今の状態ですよ。

 ドロップ当初は小学生の頃に近くの歴史文化保存館に展示されていた手回しの大型籾摺り機を職人さんと共謀して作ろうかなんて思っていましたがそんな隙は与えてくれませんでした。


 となれば有り余る魔力でなんとかするしかないのです。

 使うのは風魔法。ウィンドストームあたりを超低出力で使ってみよう。イメージはそれこそ手回し籾摺り機。まずは籾殻を分離していくのです。無論、落とした籾殻は回収して肥料へと使いまわします。稲麹は既に回収済み。あとで色々と実験しますのよ。


 シュオン、シュインシュインシュイン


 吹き飛ばさぬようにまずは数十粒で実験開始。う、む、これは結構集中力がいるな。米糠も籾殻に混ぜ込むといい肥料になるんだよね。糠漬け? あれは婆様の糠床ありきだったので今はいいや。


「ノブくーん。先にお風呂もらうでー」


「あ、はーい」


 パァァァァァァン


 へぶし! 弾けた、米が弾けて吹き飛んだぁ。め、目が、目がぁぁぁぁ。


 砕けた米が俺を襲う。ちょっと意識を離せばこの様か。うーむ、回転が速すぎたか。寧ろゆっくりと丁寧に……っと。手探りだが早くコツを掴まないとな。







 試行錯誤すること1時間。フツノさんが風呂を終えミタマが入る頃にそれは完成した。


 できた! できたぞ! これぞ魔法の革新!!


 籾摺り魔法『籾自降(もみじおろし)』と精米魔法『糠喜(ぬかよろこび)』だ! ネーミングセンスがない? うん、知ってる。

 1俵を白米まで持っていくのに凡そ30分。魔力垂れ流しで使用魔力何と驚きの3万!! なんて無駄な使用量でしょう。魔術師ギルドの人が聞いたら腰抜かすね。ま、試作段階の魔法だし今後もずっと改良していこうと思う。



 そしてぇ! こんなこともあろうかとー!!

 やっと言える時が来た。ドヌールさんのところでパエリアを食べてからすぐにおやっさんへと発注しておいたこやつが役に立つ時が来た。


 見よ! この黒光りする鉄の塊を! お釜ちゃんここに降臨!!


 木の蓋は俺の作です、はい。

 ざばっと米を洗い水に浸して30分。


 ドンドンドンと簡易のかまどを作りだし下に魂石を使った魔道具『魔魂炉』を配置します。煮炊き用に恐らく一番普及している魔道具じゃないかと思いますわ。ご家庭に冒険にお子様とのキャンプに最適な一品でございます。そんな魔道具『魔魂炉』がなんと驚きの980マニー!! 今なら交換用の魂石を10個セットにしてお値段そのままでございます。いますぐお電話を! 深夜ですのでお掛け間違いにご注意ください。


 おっと深夜のテレビショッピングごっこをしているうちに30分たったようだ。


 それでは『魔魂炉』に火をつけてと。


 次はおかずか。とはいえ今日のおかずはすでに決めてあるしほぼ準備は終わってるんだけれどもね。今夜のメニューは焼肉さんです。しかも七輪と金網を使っての炭火焼である。焼いたお肉でくるんで食べる銀シャリの味が忘れられないのだ。タレはまだ醤油がないので塩ダレと今まで調理してきた肉汁などをミックスして作り上げた俺特製の調味液。そのうち醤油ダレや味噌ダレを作らないとな。


 準備は終わっているからなにをしようか。

 あ、次元収納の更なる実験が必要じゃないか。時間の遅延、停止とくれば促進タイプが今はほしい、切実に。うまくいけば発酵などお手の物になるわけですよ。


 今まで破棄と作成を繰り返していたんだが作れる空間数が一つ増えており容量も少し増えた。その一つを今実験のために解放しようではないか。

 遅延とは真逆の感じ。歳をとる感じで……ここに取り出しましたるは桃の果汁が入った水筒(石製で蓋はコルクもどき)、更にリンゴ、ブドウと続きます。こちらの3つを実験空間へと収納。成功ならば1時間で1年分ほどの時間が過ぎるはず。さてさてどうなるか。食後が楽しみである。


 お、そろそろお釜がいい感じですかね。



 はじめちょろちょろなかぱっぱ。お前が泣いても俺は殴るのをやめない。もとい赤子が泣いても蓋とるなっと。


 立派な銀シャリになるんだぞ!!


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