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新説・のぶさん異世界記  作者: ことぶきわたる
第一章 ノブサダ大地に立つ
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第4話 ノブサダ大地に……まだ立たない

「とりあえず現状の確認からしておくか……」


 誰が答えるわけでもないが一人呟き辺りを見回し使えそうなものを探そう。

 あまり大きな家ではないがこの体だと広く感じる。この違和感にも慣れていかないといけないな。

 お、机の上になにか手紙とリュックが置いてあるぞ。


 ――拝啓 ノブサダ様

 右も左も分からぬ異世界。いかがお過ごし? いや、まぁきたばかりなんだろうけどね。

 きっと今、僕の簡単な説明が終わって呆然としていることと思う。ごめんね、あんまり時間がなかったんだよ。だからこの手紙を残します。

 この机の上にある品物はこれからの生活に必要なものとして準備しておきました。本当ならもっと大量に用意しておきたかったんだけどこれが精一杯だったんだ。

 なんで殺されたあとなのに準備できたのかって疑問があると思うけどそこはおいおいで(笑)

 とにもかくにも君が今までいた地球とは違い命の価値は遥かに軽いから気をつけてね。自分の身は自分で守るのが基本だよ。それじゃ、良い旅を。

 敬具――


 手紙でも軽いのなあいつ。でも、随分と手厚い旅立ちで助かる。某国民的RPGならはした金を与えられてあとは勝手にやれって感じだからな。

 さて、何があるのか見てみようか。そういえば鑑定っぽいのできたよな。早速使ってみよう。


 鉄の剣

 品質:並 封入魔力:0/4

 普通っぽい剣だな。よかった鉄で。某国民的RPGのようにひのきな棒持たされたらたまったもんじゃないからな。


 鉄のナイフ

 品質:並 封入魔力:0/0

 これはよくある素材とかの剥ぎ取りとかに使うべきか予備の武器とするかだな。さっきからでてくる封入魔力がなんなのかわからんな。


 マジックリュック

 品質:良 封入魔力4/4

 備考:80kgまで収納可能 リュックの中に収納中のものは劣化が遅くなる。

 現在は火打石、砥石、干し肉、水袋2kg

 某未来狸ロボがもってるアレっぽいやつか。

 初めて封入魔力あるやつがでたな。これってマジックアイテムか否かってところなんだろう。

 とりあえずそう理解しておく。ぶっちゃけ合ってるかわからんし。


 ポーション×3

 品質:並 賞味期限:1年

 なんで賞味期限あるんだよ! あれか、家事スキルのせいか!?

 そもそも製作日がわからんから意味が無い!

 そういや、いろんな小説やらゲームでは平気で飲んでるけどこれって期限あるなら腹こわしたりしないもんかね。


 地図

 材質:羊皮紙 状態:粗悪

 備考:タイクーン公国のグラマダ地方のマップ

 かなり痛んでいるので取り扱いには注意。


 あいつが準備したということはおそらくここら辺の地図なんだろうな。

 おそらく地図上に書かれている×印がこの場所なんだろう。人里はなれた森の中についてるし。


 目ぼしいアイテムはこれくらいか。お、こっちの小袋にお金らしいのが入ってるな。これもわかるかな。


 金貨×30 銀貨×50 銅貨×940

 品質:本物

 品質に本物って……。うんむ、現代とは違うから偽造するやつもいるんだろう。ふう、贋金摑ませられるのもこまるし鑑定はこまめにしていくほうがいいな。鑑定したからといってMP減ってるわけじゃないしこれは使い勝手がいい。


 えーっと、グネが言ってたこの世界の通貨だと


 銅貨1枚=1マニー=10円くらい

 銀貨1枚=100マニー

 金貨1枚=10,000マニー

 霊銀貨1枚=100,000マニー

 白金貨1枚=1,000,000マニー


 つまり日本円に換算して300万ちょいが無造作に置かれていたと……。

 無用心にもほどがあるだろう、常識的に考えて!

 小心者の俺はさっさとリュックに仕舞ってしまおう。ってか全財産持ち歩くってのは怖いな。


 机の上にあるものはこんなもんか。

 他の部屋は台所とリビングだけか。他の部屋は長いこと放置されていたのだろうか、結構な埃が積もっていた。食料の類もなく汲み置きの水もない。

 とはいえ窓から外を見るにここは森の中。むやみやたらに外へ出ても迷うのがオチだろう。

 とりあえずささっと埃を落として使えるようにしようか。幸い包丁や鍋、かまどは使えなくもないようだ。



 30分ほどかけて埃を落としいつでも使用可能な状態にもっていけた。薪もそれなりにだが蓄えてあるようだ。

 仮のではあるが拠点を確保できたしまずは周囲の捜索でもしようか。

 いきなり熊さんとばったりといった可能性は否定できないので今持てるフル装備で向かうけれど。

 そういえば服はそれなりに厚手なものをすでに着ていた。というかこれ一着しかない。大事に着よう……。


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