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新説・のぶさん異世界記  作者: ことぶきわたる
第二章 鬼姫邂逅
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第41話 カグラさんとの冒険 帰還編

本日2話目だぁぁぁ!

 洞窟を抜けた先はどうやら入ってきたところの反対側らしい。


 それからすぐにグラマダへの帰途につく。

 道中、カグラさんは来たときよりも積極的に昔のことやこれからのことを話すようになった。カグラさんの事をもっと知りたいからそれはいいんだけれども時々あからさまに話を反らされる。

 俺がカグラさんのことをどう思っているかなどを話そうとしたときだ。大胆なんだか繊細なんだか……。


 そうそう、最後に入手した月猫だが依頼内容にあった『道中の魔物から得られた素材や魂石』に順じてこれは俺のものとして扱っていいと言う。鉄の剣も折れてしまったし丁度いいのでありがたく使わせてもらう。まだ抜けてないけどね!


 帰り道、最後のアリーヴェデルチで上がったであろうステータスを確認してみる。



 名前:ノブサダ・イズミ 年齢:15 性別:男 種族:普人族?

 クラス:戦士Lv14 異世界人Lv14

 状態:健康

 称号:【真・マリモキラー】

 HP:418/418 MP:32,958/32,958


【クラス】

 異世界人Lv14(up!) 戦士Lv14(up!) 拳士Lv10 修道士Lv10 魔術師Lv10 呪術師Lv10 奇術師Lv12(up!) 錬金術師Lv12(up!) シーフLv10 狩人Lv10 獣使いLv10 商人Lv10 奴隷商人Lv1 農家Lv10 主夫Lv10 大工Lv1 石工Lv1


【スキル】

 エターニア共通語 異魂伝心Lv2 魔法改変Lv2 複合魔法Lv2 家事Lv5 農業Lv3 剣術Lv3 格闘Lv3 両手槍Lv2 投擲Lv2 身体強化Lv2 魔力纏Lv2 回避Lv3 受け流しLv2 直感Lv1(new!) 神聖魔法Lv3 暗黒魔法Lv1 重力魔法Lv1(new!) 属性魔法適性Lv4 複合魔法Lv2 生活魔法 偽装Lv2 錬金術Lv2 加工技術(木・石)


【クラススキル】

 挑発  トレジャーハンター チャクラ 手当て 鷹の眼


【固有スキル】

 識別の魔眼Lv4  レベリットの加護(小)


【従魔】

 タマちゃん



 帰りの道中は順調に進めたので早めの野営をし空いた時間でカグラさんと両手槍で手合わせしたりもした。始めて相対する両手槍に魔物相手とは違う実戦の駆け引きを教わった。カグラさんは長いこと傭兵をしていたので対人戦の経験も豊富らしい。かなり翻弄されいいように遊ばれた気がする。


 グラマダに着いたのはまだ日も高く多くの人が街道を行きかっている。

 そしてそのまま炎の狛へと帰還した。

 ソロモン亭じゃないのかって? 出立前の宴会の約束を守るためなんだぜ。空き部屋と宴会の手配、あとは招待する面子の了解を得ないとだな。


「ストームさん、ただ今戻りましたよっと。依頼、うまくいったんであのときの約束通り打ち上げの手配をお願いしたいんですが?」


「おお、戻ったか。うまくいってなによりだ。うちじゃ宴会用の大部屋はひとつしかないんでな。明日の夜なら空いているぞ」


 そんな打ち合わせをしていると炎の狛へ駆け込んでくる女性たちがいる。うん、よく見たことあるね。どうしなすった、ミタマにフツノさん。ずっと走ってきたのだろうか、随分と息が荒い。



「カ、カグラおってんか。堪忍やカグラ。すっぽり頭から抜けとったわ。もうあの時期やろ? 途中で思い出したさかい急いで依頼終わらせてきたんや」


「……あれ? ノブ??」


「お疲れ様、二人とも。そんなに息切らせてどうしたの?」


「ああ、二人ともすまんのう。あれのことならノブサ……主殿のお陰で無事こなしてきたので大丈夫じゃ」


「あ、主殿ぉ!? ちょっとノブくん、これはいったいどうなっとんのん? カグラはうちの友人や。事と次第によっちゃいくらノブくんでも……」


「ちょっとカグラさん。あんまりからかわないでくれよ」


「ふふふ、まてまてフツノよ。妾が好きで呼んでいるのじゃからよかろうよ。此度の一件で主殿には何度も命を助けられての。そんな頼りがいのある男ならば惚れてしまうのも仕方のないことじゃろ?」


「……むむむ」


「むー、なんや納得いかへんけど同意の上ならしゃーないか」


「……カグラ、ずるい」


 ミタマさん、なんか不機嫌になっておりますがな。まったくからかうのも程ほどにしといてね。


「あー、そのなんだ。二人とも明日の夜は予定あるかな?」


「ん? うちらも戻ってきたばかりやし明日はなんも予定はいれてへんよ」


「実は俺、ここの料理ってまだ食べていなくてね。んで、今回の打ち上げというか宴会というか大部屋を借りてやろうかと思ってたんだけどもお二人さんもどう?」


 宴会という言葉に二人とも目がキラリと光る。さっきまでの喧騒はどこへやらすかさず食いついてきた。


「御呼ばれしてもええのん?」


「……美味しいご飯。じゅるり」


「ああ、結局二人にまだちゃんとしたお礼をしてなかったしね。俺のほうでも料理を持ち込むからぱーっといこう」


 いいですよねとストームさんに確認したところ追加で持ってくる分には問題なっしんぐ。ただそれらの片付けは自分でやってくれなとのこと。


「わぁ、久しぶりやわぁ。奮発していいお酒買うてこようかいな」


「わ、妾もよいのかの?」


「勿論、カグラさんも数に入ってますよ。お世話になっている知り合い何人か呼ぼうと思ってます」



 その後、細かく打ち合わせをしてお酒はお代を渡してカグラさんとフツノさんの二人に頼んだ。

 俺はというとおやっさんのところへ行き持ってきたクイーンの処理をして取ってきた素材の換金をまずはやろう。

 誘うのはおやっさん、師匠、エレノアさん、セフィさん、ベルたちでいいかな。換金などのついで参加を確認してこよう。


 まずはおやっさんのもとへ。


「お疲れ様です。おやっさんいますか?」


「おう、どうした? この間の拳甲に不具合でもでたか?」


「いや、今回の依頼で使ってみましたけどいい感じです。ただ、ちょっとした素材をとってきたんでもしかしたら新しいものの作成をお願いするかもしれません」


「ほう?」


「このアイアンアントクイーンです」


 奥の部屋へと移動しアイアンアントクイーンの死体をおやっさんの前に出す。まずは魂石だけ取り出し残りはおやっさんのいいように任せよう。取り出した魂石はそこそこの大きさで綺麗な黄色をしている。


「これは……また、通常のアイアンアントよりも弾力があり堅いな。この素材ならいまお前が着けている物よりも一段階上の品質になるだろう。ただ、初めて扱うからな。試行錯誤しないといかんから時間とある程度多目の素材があるといい」


「造りに関してはおやっさんにお任せでお願いします。余った分はおやっさんの裁量で使ってくれて構いませんよ。今までも随分と無理なお願いもしてますし」


「そうか、それならば加工賃はいらん。残った素材の分だけで釣りがくるくらいだしな。色々と試してみたいこともあるし納期は少し長めで見といてくれ」


「了解です。それと話は変わるんですが明日の夜は開いてますか?」


「んー、すまんな。こいつで色々と試してみたくて今もうずうずしとるんだ。ちとかかり切りになると思うぞ」


 あうち、この目をしているときのおやっさんはテコでも動かないからなぁ。先に誘っておくんだったか。ま、そのうちお酒でも差し入れして感謝を示そう。


「そうですか。それじゃこいつはお願いします」


「おう、楽しみにしておけ」


 うん、こいつは実に楽しみである。この防具も一ヶ月使っていると所々へこんだり傷ついたりしていた。そろそろランクアップしてもいいよな。


 次に神殿に行ってベルを誘った。美味しいものですか!!? キラキラとした瞳で二つ返事で了承された。滝のような涎流してたけどな!


 そして冒険者ギルドへ戻る。カグラさんから受け取った受領印を携えてカウンターに並んだ。勿論、エレノアさんのところにね!


「エレノアさん、ただ今戻りました。これが依頼完了の受領印です」


「はい、お疲れ様です、ノブサダさん。おかえりなさい」


「エレノアさん、明日の夜は空いてますか?」


「え、えええ!? は、はい」


「師匠にも声かけていただきたいんですがお世話になっている人を誘って慰労会というか宴会をしようと思いまして」


「そ、そうですか。私は空いてますので参加させてもらいます。父には帰ってから確認しますね」


 ちょっと残念そうな感じがしつつも快諾してくれた。


「場所は炎の狛ですので直接お越しください。ちょっとダンジョンで食材とってきますので明日の朝は修行を休ませてください。」


「分かりました。ノブサダさんの料理、楽しみにしてますね」


「ええ、期待に応えれるように準備しておきます」


 エレノアさんと別れ買取カウンターで手早く換金を済ます。

 今回の旅で手に入れたのは下記の品々。買取結果と合わせてご覧ください。



 小さな黄色い魂石メタルマリモ → 4,500マニー

 そこそこの大きさの黄色い魂石アイアンアントクイーン → 5,600マニー

 黒い魂石×18 → 1,800マニー

 ゴブリンの討伐部位×8 → 400マニー

 割と小さめなメダル → それを売るなんてとんでもない。

 月猫 → プライスレス


 今回の依頼の旅路の収支

 元金412,490-640(出立前の食材購入)+1,500(カグラさんからの報酬)-2,000(酒代)+12,300(買取結果)=423,650マニー

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