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お茶会は大変でした。

少し直しました。2か月って書いてありました。一話更新しました。不定期更新です。ごめんなさい。

 お茶会の最中です。全く話が分かりません、流行りのドレスとか知りません。お上品な格好に限界が近付いています。体がぷるぷるします。私、じっとしてるの苦手なの。


「ルビィディア、どうかしたのかい」


 お父様が優しく聞いてくれます。ちょうど欠伸をこらえて涙目になったので、そのまま顔を向けて辛さを語ってみました。どうにかして!


「……んっ」


 分かってもらえるかな?お父様お願い!限界です!これ以上同じ姿勢が取れません!


「……ル、ルビィディア、可愛い」


 お父様何て言ったの?声が小さくて聞こえないよ。分かってもらえたのかな?


「お父様、帰りたいです」


 小さい声でお願いです。ぷるぷるで死にそうです。そんな事を言っていたら、向こうの方から、騒がしい声が聞こえます。


「フロイド殿下!行ってはいけません!王妃様はお客様とお茶会中です」


 護衛の騎士の止める声がした。あの声は、第二王子!。嫌だーっ!厄介ごとですね一般人を巻き込まないでください。遠慮します!


「お茶会だろう。私の姫も呼んでくれても良いだろう!」


 フロイド殿下の乱入に、横を見ると無表情のお父様がいます。ギャーアアア怖い!この人誰ですか?美形の無表情は怖い!いつものお父様じゃない!


「王妃様、私達は退室させて頂きます。後はフロイド殿下達とごゆっくりなさってください。ルビィディア、帰りますよ」


 お父様の冷たい声が部屋に響きました。凍っちゃうよ!王妃様も固まっちゃって怖!これが俗に言うブリザード現象!


「…は、はい、お父様。王妃様お招きありがとうございました。失礼させて頂きます」


 声が震えた〜。うん!逃げるに限るよね。速く溶けてねお父様!怖いから!王宮から、帰ろうとした時声をかけられました。



「伯爵!ルビィディア嬢!待ってください。先ほどはフロイドが失礼な事をしました」


 ギャー!皇太子エディアルド殿下です。会いたくない人ナンバーワンです、新たな危機が。もう、やだ!王城怖い。


「いえ、気にしておりません。何かご用でしょうか殿下」


 お父様が怖いままです。一瞬ですがエディアルド殿下が息を呑みました。流石に殿下でもびっくりしたようです。無表情お父様は無敵です。


「せっかく来られたので、こちらでお茶でもと思いましたが」


 お父様の、冷たい視線がエディアルド殿下に突き刺さってます。ひえーっ怖!怖いですお父様!


「ご遠慮します。先ほど沢山頂きましたから、エディアルド殿下失礼します」


 お父様の迫力に、エディアルド殿下が諦めてくれたようです。


「エディアルド殿下、お誘いありがとうございます。ですが今回は遠慮させて頂きます」


 これ以上、お淑やかお嬢様を演じるなんて拷問ですよ。帰ります!


「ルビィディア、行きますよ」


 はいはい、お父様!喜んで!


「はい、お父様」


 お父様に満面の笑顔で返事をしました。


「……可愛い。ガンバード伯爵が溺愛するはずだ」


 無事屋敷に帰ることができて良かった。もう二度と王宮に行きたく無いと思った私は悪くないよね。でも、私の笑顔を見た殿下が可愛いと言ってたのには気付きませんでした。






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