王妃様からお茶会の招待状が届きました。
昨日の、舞踏会を無事乗り切ることが出来ました。やったね!私!殿下とも踊らずに済み、ライバル子ちゃんもできた事だし。まずまずの成果が出せて良かった。
数日後、ー喜んで安心していた私の所に、王妃様からお茶会の招待状が届きました。嫌だー!!行きたくない!舞踏会で睨まれてたけど。嫁姑の対決?まさか!!
私の息子はあげない宣言?
お父様に相談だ!今の私は凄く優しく頼もしいお父様大好き人間になった。今度もきっと助けてくれる。
「お父様、お茶会の招待状が来ましたけど…行かなきゃダメ?」
と悲しい顔で聞きます。騙されてください!
「王妃様だからね。行きたくないのかな?」
ものすごく行きたくないです。怖い人達が沢山いると思います。
「…王城は一人では怖いから…」
目をうるうるさせてお願いして見ました。
「心配要らないよ、私が一緒だからね」
頭を優しく撫ででくれます。
「本当?」
悲しそうな顔をしながら聞いて見ました。
「ルビィディアを、傷つける者など存在しないから安心しなさい」
優しい顔をして微笑み抱きしめてくれました。
「良かった!ありがとうお父様!」
満面の笑みを浮かべお父様にお礼を言いました。
「……ルビィディア可愛いすぎる」
お父様が小声で言ってので私は聞こえませんでした。
「んっ?お父様何?」
聞き返したけど答えてくれませんでした。
「なんでもないよ。安心しなさい」
癒しの笑顔だわ〜、持つべき者は優しいお父様だよね!お仕事のスピードも早く良く私とお茶して、珍しいお菓子を用意したり笑顔も素敵だしなでなでしてくれる。
やっぱり殿下より、お父様のような優しい人のお嫁さんになった方が幸せになれるよね!目指せ婚約破棄!
ルビィディア私の可愛い娘。妻似の顔立ちと亡くなった母と同じ瞳を持つ愛し子だ。
妻が女の子が欲しいと言い続けやっと生まれた子だ。息子達も可愛いがっている。
その娘を有ろう事か傷つけた。仮初めの婚約者には、適任だと思っていた王子に裏切られた。
それも、隣国のあばずれ姫を娘に合わせるなど非常識極まりない。こんな事になるなら、他の候補者にしておけばと、くやまれる。息子達も「悔しい」と「仇はとらせて貰う」と息巻いている。
お茶会で、王妃が何を言うのか知らない。殿下を婚約者にしたのは、醜聞から守るためであって王妃にするつもりはない。ルビィディアが望まない限り、私の邪魔などさせないよ、誰であっても。