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今度の更新は遅くなります。ごめんなさい。次回更新は7月11日です。

聖獣様との毎日は大変です。少し慣れて落ち着いた頃、噂話が流れて来ました。

ニワトリ聖獣様と散歩をしていた時でした。


走り出した聖獣様を追いかけて木陰に入り込んだ所に侍女たちが私の話が聞こえたのでとっさに、隠れてしまいました。

ニワトリ聖獣様が騒ぐと困るので、腕の中に閉じ込めて息を潜めています。


「ねえ、聞いた?お嬢様の婚約者の皇太子殿下、聖女様に付きっ切りでいるそうよ」


「聞いたわ、お嬢様は知らないのでしょう?私が聞いたのは聖女様がべったり張り付いて仲良くしてるそうよ」


「うわあー、あり得ない!この間、第二王子が婚約破棄したお嬢様に対して失礼だと思わないのかしら?」


「そうそう、執務室で仕事もせずにべたべたして政務が滞っているって話よ」


「それで大丈夫なの?周りは何も言わないの?」


「……それが、周りも聖女様の取り巻きになって言いなりだそうよ」


「誰かどうにかしないと危なくない?」


「この間、聖女様の取り巻きの1人の婚約者が文句を言ったそうだけど、婚約破棄されたそうなの」


「ええーっ!婚約破棄されたの!可哀想だわ。だいたい聖女様と言えど、婚約者がいる人に色目を使うなんて娼婦みたいじゃない」


「娼婦よりたちが悪いわよ、聖女って肩書きは伊達じゃないもの、普通の人は逆らえないのよ」


「そうね。私たちは近寄りたくないわね。お城勤めじゃなくて良かったわ」


「この噂を、お嬢様の耳に入らない様にしてよ。聞いてお心を痛められたら大変だわ」


「そうよね。皆にも伝えておくわ、じゃ仕事に戻るわね」


ニワトリ聖獣様が庭を走り周り追いかけて来たルビィディアは、侍女たちの心遣いも虚しく、噂話を聞かされてしまいました。


「ぷはー!苦しかったコケー!ろくでもない男が他にもいるコケー」


「ぷはー酷いコケー!悪い女もお仕置きコケー」


ルビィディアが口を塞いでいた為、息が上手くできなかった聖獣様に文句を言われています。


「ごめんなさい聖獣様。大丈夫ですか?」


おお〜凄いよ肉食聖女!異世界から来た聖女様は、お約束通りの逆ハーレムを作っている様です。

見てるだけはいいけど、自分がなりたいとは思わない逆ハーレム。恋愛初心者としては1人でお願いします、って感じ。かと言って、エディアルド殿下は無理!聖女様が好きだと思うなら応援してもいいのに。


それより、ニワトリ聖獣様のお仕置きの方が恐ろしいけど、エディアルド殿下何やってるんですかー!私に言ってくれれば喜んで円満解決してあげます。ハゲも丸焼けも阻止しますよ。


でも、聖女様と恋人になっても良いですが、仕事はして下さい!


それにしても、聖女様が魅了の魔法持ちは定番ですよね。それとも、王家は知らない?

常識だと、皆知ってると私が勘違いしてた?


まだ、ニワトリ聖獣様は私の婚約者がエディアルド殿下とは教えてない。

分かったら丸焼け?

いやああああーっ!ご、誤魔化さないと!


新たな問題に気付いたルビィディアは頭を抱えて唸っていた。横に居た聖獣様は婚約破棄はお仕置きコケー、正義だコケー、と言っていたが、うんうん唸っていたルビィディアには聞こえていなかった。後で起こる騒動に、また頭を抱える事件が起きるとは知らないルビィディアだった。


ルビィディア「ハラハラな毎日が始まる〜!」


フラン「お嬢様に、この国命運がかかっております」


ルビィディア「いやあああ〜っ!普通の生活カムバックー!」


フラン「お嬢様、手遅れです。ハラハラな毎日に、退屈が逃げ出しています」



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