聖獣様は、扱いが難しい事が分かりました。
隙間投稿しました〜。
教会から使者が来ました。驚いた事に大神官様でしたー!いくら知り合いだと言えど、直接トップに来られても、私は混乱しちゃいました〜!
「ルビィディア、大神官のハイサル様が来てくださった」
いいやあ〜っ!来なくていいからー!教会トップに何を言えと!ちっちゃな心臓止まっちゃう〜。
「ル、ルビィディアです。大神官様、お初にお目にかかります」
頭の上にニワトリを乗せたまま挨拶しました。数日前とは違いなれたニワトリ聖獣様はシュタ!と、10点満点の体操選手の着地と同じように降りました。
得意げな顔をしてますね。つまり、ドヤ顔でしょうか?微妙です。笑うに笑えない。
大神官様は私の頭の上にいたニワトリに驚き、顔を引きつらせ気の毒そうに見ています。
「大きくなりましたね。まさか、聖獣の契約者になるとは。人生分からないものですね」
小さい頃を知ってる人ですか?ごめんなさい、人違いで申し訳ないです。
「俺を無視するとは、何様だああああー!コケー」
「そうよ!私に挨拶無しなの!コケー!」
ニワトリ聖獣様がお怒りでした。挨拶を大神官様がしなかったのが気にさわったみたいです。
「これは失礼しました。炎の翼と呼ばれる聖獣様、中央大神殿で大神官をしておりますハイサルと申します」
大神官様が、恭しく聖獣様に頭を下げて挨拶をしました。それに満足した聖獣様は小さい身体で頷きます。
小さいニワトリが頷いてますが、威厳も何もないようです。
「俺たちを知ってるとは、聖獣でも俺たちの位は上だからな、コケー」
「炎の翼の力を見せる時が来たわ!私に逆らう者は国ごと丸焼けにしてあげるわ!コケー」
物騒な事を言ってますが、私は聞かなかった事にしました。
「丸焼けにされる国は気の毒だが、娘が聖獣の契約者なるとは、運が悪い」
お父様が考え込んでいる。そんな事を言われると、余計不安になるんですがあああーっ!
「え?運が悪い?お父様、それどういう事ですか?」
お父様!聖獣様って偉いのじゃなくて、厄介者?丸焼け決定ですか?
運が悪い……そうだよねー、皇太子妃だけでも厄介なのに、聖獣様を頭の上に乗せてる悪役令嬢は……いないよね〜、ガクッ。
これじゃあ!悪役令嬢より、アホ令嬢と呼ばれそう!誰か助けて〜!
ルビィディア「鳥の丸焼きは美味しいと聞いたわ。じゅるり」
フラン「お嬢様、美味しいですよ。目の前に獲物が……」
聖獣様「「こいつら!俺たちを食べる気だ!」」




