聖獣様は喋れる事が分かりました。
隙間投稿しました〜。
教会から、聖獣認定に来ると連絡が来ました。お父様は、う〜んー、やっぱり普通の鳥じゃなかったか?と言っていた。
お父様、普通の鳥をプレゼントしてくれれば問題なかったと思いますよ。ちょっと違う物が来たね。って軽い感じで言わないでください。
「これ、聖獣ですか?お父様」
頭の上を指差して聞くと頷くお父様。ニワトリが……聖獣。流石異世界!って感心してる場合じゃなかったー!
やばくないですか?私!脱、皇太子妃に暗雲があああああーっ!本当は大声で叫びたい!
でも、気弱な私には、できないけどね。
「そうみたいだね。中央の大神殿からの文書だから間違いないね」
いや、いや、間違えて欲しかった。くっ〜!私の普通ライフが〜、と、遠のいて逝く、じゃないくて、行くだね。
「どうすればいいですか?」
可愛く首を傾げて聞いた。その瞬間ニワトリの存在を忘れていたので、盛大に落としてしまった。
ゴン!ゴン!ギョケ!グケエエエーッ!
「あーっ!落としてしまったわ!ん?飛べないの?」
ニワトリなら少しは羽ばたける筈だけど……このニワトリ、顔面打ってるよ。
痛いらしく、二羽共、両羽根を顔に当てたまま転がってる。見てるのは面白いけど。
「コケー!ボケナス!」
「コケー!ボケ!ボケナス!」
「え?えええええーっ!喋った!」
「……」
「⁉︎……」
ゴロゴロ転がるニワトリたちが起き上がると、喋りました。驚く私、沈黙を貫くお父様。
部屋にいた侍女のフランは辛うじて声を出さずに驚いていた。
聖獣様……ニワトリ喋れたんですね。異世界凄い!と感心していた。
ルビィディアは、後で騒動が悪化するとは知らずに呑気な事を思っていました。
ルビィディア「ニワトリって、喋れたんだね。脳みそ少ないと思っていたわ」
フラン「お嬢様、仮にも聖獣様ですよ。知性は……ある様に見えませんね」
お父様「ルビィディア、一応聖獣様だ、見えないとしても、言ってはいけないよ」




