箱の中に、希望は入ってませんでした。
隙間投稿しました〜。
お母様が凄く珍しい物頼んでたのよ。お茶目なお母様、記憶を失くした私を慰める為に、前にお父様に頼んでくれた荷物が届きました〜!
お茶してる時に、教えてくれました。荷物のなかみはなんと!カステラでした〜!
お茶に合うよねカステラ〜。紅茶にもいいよね甘いザラメ部分。東の国とは聞いていたけどまさかカステラ〜♪飴が食べられる様になったばかりなのに。カステラ〜も食べられる。
お母様にくださいコールし過ぎて、注意されました。
「お嬢様、奥様が先です。静かにして居ないと旦那様に報告します」
「ごめんなさい!待ちます、静かに待ちますから、お母様、後で私もくださいね」
くすくす笑って私の顔を覗き込み、そっと頬にキスしてくれます。
「可愛いい娘の為にお願いしたのよ。フランがお茶と一緒に持ってきてくれるわ。それまで待ちなさいね」
ううっ、我慢できなくて迷惑かけてしまいました。
「奥様、もう一つの箱に生き物が入ってました。どうしますか?」
箱の中に檻があってその中の生き物が入ってたそうです。カステラで盛り上がってた私は気がつかなかった。
フランさんがアニ〜さんに言われて箱の上部を開けるとびっくり!
生き物のめが覚めたようです。
アニーさんは、お母様の嫁ぐ前からの侍女です。フランさんの先輩になります。何事にも動じないのがアニーさんが箱の中で暴れる生き物には驚いたようでした。
「ひっ!ミミズ!奥様プレゼントには近付かないでください」
流石のアニーさんも、ミミズは苦手のようでした。好奇心いっぱいになった私は、そっと箱を覗き込みました。
「え?ニワトリ!本物?」
ニワトリと言った途端、光が溢れて眩しいと思った時には遅かった。お父様が部屋に駆け込んで来たのだ。
「リリス!ルビィディア!無事か!」
息をゼイゼイ吐きながら、慌てた珍しいお父様がいる。
「あなた、先ほど箱の中からの光が眩しかったのよ」
呑気にお母様が答えました。ほっとするお父様が私の方がを向いて驚いています。
「君が無事で良かったが、ルビィディアは間に合わなかったようだよ」
そうです、私の頭の上には、箱の中の檻を壊してでたニワトリがいます。重たいです。
「お父様、これもプレゼントですか?」
お母様に、頼まれたと言っても、このニワトリはないですよね。
「卵が沢山欲しいと言っていただろう。それを聞いていたリリスがプレゼントしたいと頼んできたんだよ」
言いましたね。卵を取るのが難しいこの世界で、欲しいと言いました!
つまり、私の、自業自得ー!く、口は禍の元!体験しました〜!おバカさんです。
「卵の元ですか?お父様」
私が聞くと、困った顔をお父様がしています。イケメンはどんな表情をしても、特だなー。
「その箱の中味の取り扱い説明書が入っていてね、絶対言ってはいけない言葉があったんだよ」
私、失言ワードに引っかかりました〜!当たり?嬉しくなーい。
「もしかして、ニワトリ?ですか?」
頷く、お父様。どうでもいいですが、誰か頭の上のニワトリを退かしてください!
「ルビィディアが何故?その言葉を知ってるか分からないが、世話する相手が言う言葉で、主人と認めない場合は額に足跡が一生残される、と言う厄介な物なんだ」
どうしてそんな凶暴な物を?いや、私の所為です。お母様、悲しい顔しないでください。
「ありがとうございます。これで卵が食べられますね」
引きつりながらも、笑って言います。2匹のニワトリの主人になりました。凶暴性持ちだそうです。腹黒皇太子に凶暴ニワトリ、大変さがいっそう増したルビィディアでした。
ルビィディア「ニワトリ重い」
フラン「お嬢様、セットが乱れますよ。飾りにはなりません」
ルビィディア「羽根飾りに…丸ごとじゃ無理ね」




