表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/49

聖女様の目標はイケメン男狩りです。

隙間投稿しました〜。

私は、ど田舎の日本から異世界に召喚されたの。おしゃれな店も何もない所。私の周りにいる男の子たちは私を好きだと言ってくれるのに、幼馴染に騙されてるイケメンな男の子は、地味な女の子のものだった。


「可愛い私に告白されて、嬉しくないの」


冴えない幼馴染より、私の方が可愛いし成績もいいのよ。


「俺の好きなのは美月だ。君じゃない!付きまとうのはやめてくれ」


嫌そうな顔をして帰って行く。どうして?他の人たちは私を好きだって言ってくれるのに!

許せない!あんな子の為に私を振るなんて!彼は騙されてるのね。見てなさい美月


次の日、手紙をロッカーに入れて、倉庫裏に呼び出した。美月はのこのこやって来たわ。


「私呼び出したのは春香さんなの?鷹ちゃんに内緒で話したい、って書いてありましたよね。用事は何ですか?」


心底分からないって顔されたわ。こんなに私が傷ついているのに!呑気な顔!許せない!

あなたも傷つけばいいのよ!


「私、鷹君と付き合う事になったの。でも、幼馴染のあなたに可哀想で言えないでしょ。だからね〜、分かるでしょ」


「え?嘘!鷹ちゃん、断った、って言ってたよ」


何!何!私の話しを信じてない。その顔……優越感にでも浸ってるの!鷹が嘘を付くはずない。って思ってるの?!ブスのくせに生意気よ!


「気の毒で言えないだけでしょ?明日から近づかないでね!」


気が付かなかった。後ろに彼がいるなんて!また、私を否定する気だなんて!


「嘘を言うな!俺はお前なんか好きじゃない!その、傲慢な性格に反吐がでる!」


嘘でしょ?私が傲慢?優等生で誰でも好きだと言われる私が!その子に騙されてるのね。私の素晴らしい所を教えてあげないとダメなのね。


「鷹はその子に騙されてるのよ!私と付き合えば分かるわ!」


彼の手を取り、私の胸に抱き込んだ。ほら、こうすると誰もが喜んでくれる。


「やめろ!気持ち悪いー!」


ドン!手を振り払われ突き飛ばされた。


「痛い!」


「美月、行くぞ!」


「え?、でも、痛そう」


親切な振り?やめてよ!私で点数で稼ぐ気ね!


「勘違い女と関わらない方がいい。帰るぞ」


勘違い?違うわ!あの子がブスのくせに可愛いい振りして!いいわ、今度は失敗しない、私が本物だと認めさせる。


そう決意した夜、召喚された。私を聖女と崇める人たちが大勢いた。そう、私は認められたのよ。


「聖女様、ようこそおいで頂きました。美しい方、私たちは歓迎します」


鷹君とは違う、煌びやかな衣装を纏うイケメンが、恭しく私の手を取り唇を寄せ口付けを手の甲に落とした。ふふ、これこそ私相応しい扱いだわ。


「私が聖女?本当に?」


「そうです。召喚された聖女様は、浄化と魅了の魔法が使えるようになります」


聖女、浄化と魅了の魔法!まるで乙女ゲーム。でも、今度は失敗しない。多くの男が側に居ても、私を好きになってくれなければ意味がない。


この異世界で、聖女な私は魅了の魔法を使って、今度こそ一番偉いイケメン男を捕まえてやるわ!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ