トラブルが、やって来そうな予感がしてます。
隙間投稿しました〜。
お茶会も無事終了しました〜。私は楽しくお茶しましたよ。聖女様と令嬢たちの醜い戦いを観戦して盛り上がりました。
「ルビィディア様、よろしいのですか?」
お気遣い無用です、と言えないのが辛い。優しい令嬢が心配してくれるが……すいません!私、応援してました。
ライバル子聖女ちゃん頑張って!と心の中で、ぱたぱた大漁旗振ってます。
「気にしてませんわ。殿下の仕事のひとつですのよ、それを咎めるほど心が狭くありません」
悪役令嬢風の話し方をしてみます。ツン、として余裕がある笑みを浮かべ、キャン吠え犬など私の相手になりません。と言う雰囲気を出して言いました。
「分かりますわ下品な聖女など相手にするだけ無駄ですね」
マナーができて無い聖女様の評価は、底辺まで降下してます。教会の権威が下がりますよ〜大丈夫ですか?と聞きたいよね。
「エディアルド殿下も、仕事とはいえ聖女様の世話は大変そうです」
おお!面白い。普通、犬の世話は貴族は使用人にさせている、それを殿下自らやって大変だと揶揄ってますね。
思い出すと色々あった。私は傍観者姿勢に徹して居たから被害はなし。それぞれの令嬢の性格が把握できて収穫ありました〜!後から便利に使えるよ?
「ルビィディア、侯爵夫人のお茶会は楽しめた?素敵なお茶会だったでしょう」
「ええ、侯爵夫人によくしてもらいました。沢山のお客様いらしてましたわ」
素敵な人でした、もちろんそれに加えて話も分かる侯爵夫人、見本の高笑いも参考になり、充実したお茶会だったと思います。
「奥様、お嬢様はお優しいので、内緒にしてましたが、報告させて頂きます。皇太子殿下がお茶会に出席しておられましたが、お嬢様以外の方をエスコートなさってました」
「え?ルビィディアそれは本当なの?」
驚いた顔をしたお母様。お父様に大事にされてますから、エディアルド殿下の様な失態はしないんですね。
「仕方ないのですお母様。聖ライト国から賓客ですもの。外交も大事ですわ」
ここは、演技ときますか。悲しそうな顔でお母様の問いに答えておきます。
「聖ライト国?もしかして教会が関係あるのかしら?」
お母様が心配そうな顔で聞いてきます。教会に何かありますか?
「殿下の話では儀式をなさる、と聞いてます」
儀式の詳しい内容は聞いて無いから分からないけど……異世界召喚の聖女話の定番の話で言えば浄化ですよね。魔王は居ない筈だけど。
「儀式、ハイサル大神官様に何も無いといいけれど……不安だわ」
お母様の心細そうな姿、こんな姿をお父様が見たら抱きしめそう。お母様大神官と知り合いですか?
「ハイサル大神官様?誰ですか?お母様」
よく聞いてないとトラブルに巻き込まれそう。
「私と旦那様との結婚の誓いに立ち会ってくれた人よ」
ああ!あの話。記憶を失くしたとされた時に、ふたりの馴れ初めと結婚までの大変な道のりを教えてもらいました。
公爵家の姫君だったお母様と伯爵家のお父様。王家の強い血を継ぐお母様を伯爵家に嫁がす事に周りの反対。結婚式に誓いの宣誓を、神官にしてもらわないとこの国では結婚できない。
誰もが首を縦に振ってくれない中、ハイサル大神官(その当時は官職なしのただの若い神官だった)が僕がやりましょう、と言ってくれたらしい。
「お母様の結婚を邪魔されたときに助けてくれた神官様?」
「ええ、そうよ。私が幸せになれたのは、ハイサル大神官が居てくれたから感謝しているのよ」
赤くなった頬に手を当てながら、その当時の結婚式を思い出したらしい。
「ルビィディア、その話は本当なのか?」
後ろからお父様に問いかけられた。
「はい、お父様。エディアルド殿下が儀式とおっしゃてました」
顎に手を当てて考え込んだお父様。珍し〜、いつも即答で答えてくれるのに。
「よからぬ事を、考えている輩が居るらしいな。リリスに心配させるとは許せない」
お母様を見ながら、心配無用だ。と安心させる様に方を抱いた。
「あなたが助けてくださるなら、ハイサル大神官様は大丈夫ですね」
お母様が、お父様の胸にそっと身体を預け、上目遣いで微笑んだ。
うわあああーっ!お父様様嬉しそう。
今度は、イケメンなお父様の甘い微笑み返しにお母様が赤くなった。
怪しい出来事が起こってる様です。どうでもいいですが。エディアルド殿下、厄介事を起こさないでくださいね〜!
フラン「お嬢様、令嬢たちの分析した書類を作りました」
ルビィディア「いつの間に?」
フラン「伯爵家で調べたデータに誤差はありませんでした」
ルビィディア「こわ!怖いわ!伯爵家に忍びがいる!」
フラン「いいえ、違います。暗躍部隊です、お嬢様」
ルビィディア「もっと怖い!」
 




