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日本から召喚された聖女様が、新たなライバル子ちゃんになってくれそうです。

隙間投稿しました〜。

着きましたー!豪華な屋敷侯爵家。家より一回り大きーい!お母様の友人と聞いてるけれど私は昔の事を知らないからね。どんな人だろうね?


「お嬢様、奥様のご友人である侯爵夫人は優しい方ではありますが、もう一方では苛烈な面もありますがありますので、粗相はなさらないでください」


フランさんの、真剣な声と顔を見て、怖い人なんだー!容赦ない、容赦ない人ですね。フランさんがそこ迄、念押ししたくなる人〜〜!会いたくない、知り合いたくない。


「き、気をつけます」


「それでは、迎えが来たようです。いつもより遅いですね。…お嬢様、分かっていらっしゃると思いますが、戦場です、貴族令嬢は美しさ、知性、所作の優美さを競っております。くれぐれも他の令嬢に、負、け、て、は、なりません」


「ひっ!」


声が漏れちゃう!ちびっちゃう!トーンが下がったフランの声が、地獄の入り口に立った気がしましたー!

こわ!恐いいいいいーって!フランさん!お父様〜〜助けてー!


「お嬢様、ようこそお越し下さりました。侯爵家執事をしておりますカシダスと申します。彼方で、奥様がお待ちになってます」

執事のカシダスさん、もっと早く来て欲しかった。私の声?聞こえなかったよね。ちらっと、斜め後ろのフランを見ると、セーフの様でした。良かった〜。


「カシダスさん、ルビィディア・ガンバードです。よろしくお願いします」


物語に出てくる、ザ!執事って感じの人できる男の人ですね。


「こちらこそよろしくお願いします、お嬢様。私のことは、カシダスとお呼び下さい」


私たちが屋敷の中に行こうとして動き始めた時に、玄関に馬車が着いた。

何気に見てると、中からなんと、エディアルド殿下が下りてきた。その馬車からもう1人下りてくる。


「聖女様、お手をどうぞ」


下りて来た人物は、見た目日本人の綺麗女の子だった。


「ありがとうエディアルド!」


お礼を言って、エディアルド殿下に抱きついた。おお〜大胆!新たなライバル子ちゃん♡ですか?


「ん?こんにちは!」


私たちに気が付いた彼女は、元気に挨拶してくれた。日本人だよねー。一体誰?

それに、エディアルド殿下を呼び捨てだし、聖女と聞こえたよね。


「ルビィディア、侯爵家のお茶会に来ていたのか?」


私が来る事を、殿下は知らなかったみたいね。婚約者以外をエスコートするとは!

浮気?わあああーい!大歓迎!待ってました〜〜!婚約破棄来たああああーっ!

脱、皇太子妃ー!さようなら〜〜マナーレッスン、お勉強〜!


「はい、侯爵夫人がお母様のご友人なので、招待状が来たのです」


凄いわ〜あの子、私が話してる間も、エディアルド殿下の腕にしがみついてる。

この子も肉食お嬢様?ぐいぐいと、殿下の腕に胸を当てている。殿下がちらっと腕を見てスルーした。

ん〜、殿下も男だね。喜んでるんだ。騎士としての訓練もこなす殿下なら、嫌なら簡単腕を外せる筈だもの。


「そうなのか、侯爵夫人の友人が君の母上か。春香、紹介しよう、婚約者のルビィディアだ。春香は、聖ライト国に召喚された聖女様だ」


前から思ってましたが、むっつりだったんですね。

エディアルド殿下に、ライバル子ちゃんになりそうな女の子を紹介してくれました〜!鴨ネギ美少女です。


「聖女様、初めまして、ルビィディア・ガンバードです」


「ルビィちゃん、私、春香、如月春香。日本から来たのよろしくね!」


やっぱり日本人!聖女召喚ですかー!うわああーっ、ルビィちゃんと呼ばれましたー!

でも、殿下の婚約者と聞いた途端、睨まれました。殿下を狙ってるんですね。

いいですよ〜、声は明るくかけてもらいましたが顔は睨んんだままです。

心配しなくても、あ、げ、ま、す、よ。どうぞ、どうぞと、心の中で呟きます。


「ルビィディア、彼女は教会で祈りの儀式をしてくれるそうだ。異世界から来たばかで心細いだろうから、仲良くしてやってくれ」


皇太子妃のお勉強で、聖女の祈りはバカ高いって前に習ったけど、聖ライト国、本当に異世界から召喚できたんだ。

春香さん本人は、自分が日本から誘拐された事を気がついているのかな?


それとも、よくある設定の乙女ゲーと勘違いしてる?大丈夫かなぁ?まあ、殿下のお嫁さんになれればいいよね。安泰だもの。応援してるから、頑張って殿下を攻略してね〜!










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