チャライル国から砂糖獲得出来そうです。
サブタイトル誤字と間違いを直しました。
無事舞踏会が終わった後、チャライル国王太子が従兄弟と形式的になっている双子の弟と共に貴賓室にて尋問されてます。被害を訴えた形になった私も嫌ですが同じ部屋の中です。
「さて、これはどう言う事ですかな?チャライル国王子殿下?」
陛下の鋭い声が響きます。我が国の令嬢を誑かそうとした事は許せない事ですし、ましてや身分を偽り騙すなど言語道断ですね。それに、おバカ丸出し、名前をふたりとも違って言えば分かるのは当たり前ですよ。連れの令嬢がシャイナンと呼んでいたし、もうひとりの王子もチャーリーと言ってたのにスペシャルバカだよねー!
「うっ、その……申し訳ありません!」
「悪気はなかったんです。すみませんでした!」
「王子達を止められずにご迷惑をお掛けしました」
一緒にいた側近の方が謝ってます。何時もの事何でしょうね。こんな主人ではお守り大変ですね。
「この始末の付けは払ってもらいますよ。仮にも我が国の大切な令嬢を騙そうとしたのだから、許すつもりはない」
エディアルド殿下に言われて、がっくりしているチャライル殿下にはいいお灸ですね。大人子供は関係なく悪い子はお仕置きです。
「陛下、エディアルド殿下、チャライル国の砂糖が高かったですわ。私甘い物が好きですの、この国の子供たちにも甘いお菓子を食べさせたいですわ」
そうなんです。お約束ですが、異世界の砂糖とか塩とか高いんですよ。だから甘いお菓子の開発も進まず美味しい物が少ないのです。チャライル国から黄金糖と呼ばれる飴が商人から売られてますが、もの凄く高いですわ。ただの飴なのに!砂糖を買って作った方が安上がりなくらいの値段です!
チャライル国は砂糖の産地で沢山の商人達が国から任された砂糖を売ってますが、庶民には手が届かないのです。この際殿下に安く仕入れられる様にして欲しいですわ。
「砂糖か、それはいい提案だな。チャライル国からの侘びの品として砂糖の値段を下げてもらう事としよう」
陛下の提案を聞いた、チャライル国の側近達とチャライル国王子殿下の青ざめた顔が見えます。仕方ないですよね、自業自得ですわ。
「父上それはいい事ですね。彼女の機嫌を直してもらえそうです」
エディアルド殿下も乗って来てました。腹黒さが滲み出てますわ。
「期待しておりますわ。エディアルド殿下」
にっこり笑ってお願いしてみます。普段ならもっと高飛車演技をしますけど、砂糖がかかってますからね、贅沢は言えません。おーほっほっほっ!は封印です。
「愛しい婚約者の為に頑張りましょう。期待していてください」
勝てないと思ったチャライル国王子に、側近の面々の悲痛な顔を見て、エディアルド殿下の有能差が伝わっているようです。私を不快にさせたのですから、これ位で済んで良かったと思ってください。おーほっほっほっ!……心の中で、この口調が癖になってますわ。
「エディアルド殿下、砂糖で異国のお菓子べっこう飴を作って欲しいですわ」
砂糖が大量に有れば簡単に作れますよね。楽しみですわ〜。
「なん!……」
「そんな馬鹿な!」
「どうしてその秘密が!」
チャライル国の皆さん驚いてます?可笑しいわね、何処に驚く要素がありましたかしら?
「ルビィディア嬢、べっこう飴とは簡単に我が国でも作れるのか?」
陛下に尋ねられました。簡単に出来ますよ。憑依する前はおやつがない時スプーンで作ってましたから。砂糖をスプーンに擦り切れ乗せて水を垂らし後はガスで炙るだけ。ぶくぶくして粘りが出てきたら水で冷やせば飴の出来上がり。親に内緒で作ってましたね。え?貧乏?遠かったんですよ!店まで2キロ歩くには子供の足では!
「はい、陛下。簡単な物ならスプーンと砂糖と水でできるそうですわ」
あれ?陛下とエディアルド殿下も驚いているわ?どうして?
「ルビィディア、何処でそれを?」
問い詰められている?べっこう飴の作り方って秘密だった?
「異国の本に書いてあったのを昔見ましたわ。本格的に作るには金型を作るのだと書いてありましたかしら?」
これなら納得してもらえますわね。飴の食べ放題になれば、その内研究されて飴細工くらいは出来ると楽しくなりますわね。期待してますエディアルド殿下!




