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ナルシスト殿下の登場です。

一週間だけ限定どんどん7日目憑依更新しました。

 会場の隅で(くつろ)いでます。ダンスは踊らなくて済みそうですので助かりました。

 皆さん頑張って、殿下好みの胸と、好みのドレスにしようと努力ししてくれた様です。

 お陰で殿下の顔が、心なしか緩んでいます。自分で、気が付いているかは分かりませんがやったね!

 私がお茶会に、無理やり出された元を取れそうです。虜にされてしまうといいわ!悪役令嬢風に、おーほっほっほっと心の中で高笑いできましたわ。


「ルビィディア嬢、私と一曲踊ってください」


 名も名乗らずチャラ男がやって来ました。自分に自信満々な様子です。ダンスは断ります。私の好みでもないです。顔はいいけど、どこか残念臭が漂ってます


「ごめんなさい、エディアルド殿下と踊った時に足を痛めましたの」


 悲しそうな顔をしながら、扇で笑いそうになる口元を隠しました。


「それは気の毒に。では、テラスでゆっくりしませんか?」


 嫌な予感しかしませんわ。しつこいです。この男!ナルシーな予感のする。自分大好き人間?近寄りたくないわ。


「私、エディアルド殿下のパートナーですのよ。殿下のお姿が見えない所には行きませんわ」


「しかし、エディアルド殿下は他の方と踊ってますよ。良いんですか?」


「くすくす 、お友達ですのよ。私が殿下の相手を頼みましたの」


 優雅にそれがどうしたの?って感じで受け答えしました。エディアルド殿下よりたちが悪い人のようですわ。この手の男に碌な人はいませんから、着いてなど行きませんわ。あら、向こうからライバル子ちゃんが来るわ。


「ルビィディア様、エディアルド殿下を放って他の方と!殿下が気の毒ですわ!」


 勢いがありますわね。感心感心。ライバル子ちゃんのお陰で助かりましたわ。


「おほほほ、絡まれてましたの。あなたが来てくれて助かりましてよ」


 悪役令嬢発動!頑張りますわ。


「また、そんな嘘を!チャライル国の王子と仲良くなさってたわ」


 王子殿下!チャラ〜!本当にチャラ男だわ。似合ってるだけに笑えるわね〜。


「おーほっほっほっ、ダンスを申し込まれただけですわ。私、足を痛めてますの。代わりに踊って差し上げて下さい」


 上から目線でライバル子ちゃんにお願いです。殿下も鬱陶しいですけど、チャラ男も鬱陶しいですわ。

 この際ライバル子ちゃんにあげましょう。


「え?私がですか?そんな無理です」


 無理と言いながら上目遣いですか。期待に満ちた目をしてますわね。他国と言えど、王子様ですものね。


「では、お願いしますね。私、エディアルド殿下の所に戻りますわ」


「あ!ルビィディア嬢、待って下さい」


 気が付いたエディアルド殿下がこっちに来ますわ。


「ルビィディア、待たせてすまないね」


 きつい顔でチャラ男を牽制ですか?助かりますが。


「いいえ、踊れない私が悪いのですわ。気にしないでください」


 隣にライバル子ちゃんが居ますので、悪役令嬢風の感じはやめませんが疲れますね。変なチャラ男が出てきました。事前の噂では聞いた事のない人物です。厄介事が増えそうで嫌ですわね。誰か早く、殿下達を引き取りに来てくれないかしら?

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