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第6話 花織・小里月彦

愛衣ちゃんと仲良くなった次の日から愛衣ちゃんとはよく喋るようになった。


愛衣ちゃんはどうやらカップ麺が大好きでよくカップ麺の話題を持ってくる


「カップ麺がね~カップ麺でね~カップ麺なんだよ~ウヘヘ」


こんな感じだ


どんだけカップ麺好きなんだよっ!

既にこの台詞を何回言ったことか…でも愛衣ちゃんは少し変わってるが私の今一番の仲のいい人なのだ


そして今日、私は友達と再会したのだ


それは休み時間のこと


「慰雨」


名前を呼ばれた、振り返って見るとそこには懐かしい顔があった

「花織!?」

去年クラスが一緒で仲がよかった私が今クラスの中で堂々と友達言える存在の花織かおりがいた

「久しぶりね、クラスには馴染めた?」

「ひ、久しぶり…クラスには馴染めたかわかんな…てかクラス一緒だったの!?」

「そうだよ」

「なんで声かけてくれなかったの?」

「だってあんたずっと声かけるなって感じのオーラだしてたし休み時間は寝てたり漫画読んでたりで話しかけずらかったのよ…」

「そうだったんだ…」

やっぱりそういう雰囲気だったんだ私…

「でもよかったよ、ずっと心配してたんだよ」

「なんの?」

「慰雨の!」

「え?」

「だって全然友達といる様子がなくて、もしかしたら慰雨は皆に避けられてるのかと思ってずっと心配してたの!」

「花織…あんたいい人だね~…」

「よかったわ、最近は愛衣ちゃんといるから安心したわ、慰雨も一人じゃないし」

「でも私は一年間ぼっちで過ごそうとしてたんだよ~」

「また人を心配させるようなことを…」

「ハハハww」

なんだかこんなに友達と話したのは久しぶりだ…愛衣ちゃんともいつかこんな感じに仲良くなれるといいな…

「そう言えば次の時間は遠足で班で集まってコース決めじゃなかった?」

「嘘…マジか…」

「あたしと愛衣ちゃん以内けど大丈夫?」

「多分…猫かぶっておとなしく寝たふりしてるよ」

「まぁあんたよく見たら一人でも平気って顔してるしね」

「でしょ?私独りっ子だからww」

「おい、漢字wwww」




次の時間、コース決めの時間がやってきた…当たり前のことだがやはり班ごとに集まって決めるらしい…どうしよう…誰も仲いい人いないお…

「じゃあコースちゃちゃっと決めちゃうか?」

「だねー早く決めちゃおー」

おお…もうコース決めが始まったようだ、とりあえず私は必要最低限発言はしないでおこう…

「ねぇねぇあたしここ行きたいな~」

「俺もここ行きて~」

「じゃあまず最初はここに行って、その次はこことかどう?」

「うんうん、いいんじゃね?氷鷹ちゃんはどう思う?」

「えっ私!?えーと…」

うわ~どうしよう…いずれ確認のため話しかけられるのは予想してたけどこんな早く回ってくるなんて…しかもコイツ氷鷹ちゃんとか何?

スゴく馴れ馴れしいよ…男子にこういう呼ばれ方慣れてないから恥ずかしい…そう思うとますます恥ずかしい…

「あれ~?氷鷹ちゃん顔赤くない?てゆか初めましてだよね?」

「そうですね、あなたとは一切話した記憶がありませんね」

「うはー冷たいな~でもそうストレートにものをいう子嫌いじゃないよ~」

「はぁ…」

なんか変な人だな、普通こんなに冷たい態度をとると皆困った顔してあまり話しかけてこなくなるのに…この人は違う…一体こやつは何者だ?

「ちなみに俺の名前は小里月彦こざとつきひこ、熱海晴翔君の親友です!よろしくね~」

「どうも…」

「もしかして氷鷹ちゃん人見知り?可愛いとこあるね~」

「……」

この人何乙女ゲーの攻略キャラが言いそうな台詞言ってんだよ…

「とりあえず仲良くしてね~班一緒だしね!」

「どうも…」

「よし、じゃあコースも大方決まったし氷鷹ちゃんと仲良くなれたし、先生にコース表出してきちゃうね~」

この人はチャラいなー

何故にこんなチャラいんだ?

「慰雨ちゃん大丈夫?」

「へ?」

「あ、ほらなんか小里がスゴイ馴れ馴れしかっかったじゃない?」

「別に大丈夫だよ」

「そう?ならよかった、アイツ去年はあんなにチャラくなかったんだよ?中2になって調子にのってるのかな?」

そうなんだ、小里月彦はそこまでチャラくなかったのか…


小里月彦か…なんかあの人なんとなくだけどなんか企んでそう…気のせいかな?


遠足やだなー…愛衣ちゃんも花織もいなくて知らない人の仲の和にぽつんといるんでしょどうせ…小里がまた乙女ゲーの攻略キャラみたいなこと言わないといいな…

てか逆に吹っ切れて遠足楽しんじゃおっかな(笑)




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