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第3話 最悪な出会い


速いことに始業式の日から既に約1ヶ月がたった、部活にも新入部員が本入部したり、クラスで授業が本格的になってきたりと忙しかった4月が過ぎ5月になったある日のこと…私はようやく君と出会った、そう…最悪な出会い方で――――――


今の私はクラスでは見事なぼっちでございます。

暇な休み時間は寝たり(寝たふり)漫画を読んだり妄想をしたりと、机がお友達!てゆーか親友的な?って感じ、完璧なヲタクぼっち系女子になったんだお(笑)

まぁちょくちょく他クラの友達や部活の友達は遊びに来てくれるから周りから見ればぼっちにはあまり見えないのかな?

そんないつも通りの快適なぼっちスクールライフに突然…イヤーな奴が私の目の前に現れたのです…


――――それはある日の5時限目の出来事――――


担任ハ言ッタ

「はい、今日の5時限目の学活は来月の遠足に向けての班決めをやるぞー」

皆ハ喜ンダ

「やったー!!遠足だー!」

「ィヤッフ~!速く班決めて遊ぼうぜ~!」

エッ…先生今何テ言ッタノ?

遠足?、ハハハッ

何ソレ、オイシイの!?



ノォォォォォオオオオオオオオっ!!!!


ぼっちのピンチキター(笑)

班決めやペア決めとかそういうのうわ~…

どうしよう…ここは…そうだな…あれだ、寝たふりだな!


うん、よし!そうしよう!そうすればきっといつの間にか私の班も決まってるに違いない、では皆おやすみ!


私は伏せた、皆の楽しそうな声が聞こえる

そしてその中の一つ声が私に向けられた気がした…

「ねぇねぇ君君!君だよ~…ちょっと無視しないでよ…本当に寝てるの?」

この声最近どこかで聞いたような…

私は伏せていた顔を上げた、まるで寝ぼけているように

顔を上げたらそこには始業式の日にぶつかったあのカッコイイ男子生徒いた

「あっ!起きた?ねぇねぇなんで君寝てるの?てゆーか寝たふりしてるの?友達いないから?」

プチンッ

堪忍袋の緒が切れました!!(プリキ〇ア風)

はっ?コイツは何を言っているんだ?

友達がいない?否、友達がいないのではなく、友達を作らないだけだ

私は好んで一人でいるので勘違いをしないで欲しいなぁ(笑)

とにかくムカついたので無言で睨んでまた寝た(寝たふり)をした

「ちょっとぉ、友達いないからってまた寝たふりしないでよー!」

うざ…何なのコイツ、マジでムカつく

カッコイイ男子?前言撤回…あんなやつかっこよくない、ただのうざい奴だ

「おいおいハルー、それは酷いって!www」

あいつの名前は「ハル」っていうのか?

「そうだよ、熱海ーストレートに言い過ぎでしょ?可愛そうだよww」

あいつの苗字は「熱海」っていうのか?なんだか女子見たいな名前だな(笑)

てゆーか熱海って人の友達っぽい人達もうざい…類は友を喚ぶとはこの事ね


私はこの後も班決めの時間は寝たふりを続けた、そうしていたらクラスの女子が私をどの班にするか決めてくれたから自分で一緒の班になる人を選ぶ手間がはぶけた

ちなみに…女子たちが私をどこの班にするか決めている時、私はもちろん寝たふりをしていたが…熱海って人はずっと私の横で「ねぇ友達いないの?ww」と、しつこく…というか飽きないのか?と言うほど私に馴れ馴れしくしてきた、私は面倒くさかったから全部無視したがな(笑)


私はこうして「熱海」と出会った

なんとも変な出会い方だろう、実に私らしい彼との出会い方だっただろう

最悪の出会いだ、ほぼ初対面の人をからかうなんて最低な野郎だ、別に友達がいないのは気にならないけどねっ!


あの後クラス名簿を見たら熱海って人の名前は「熱海晴翔」と書いてあった


私はこの日から熱海晴翔のことが嫌いになった、理由は単純、ただ単にうざかったから――――



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