プロローグな日常
これから、よろしくお願いします。
気軽にコメントしてください。
俺には、可愛い双子の妹がいる。
二人の妹がいる、という訳ではなく。俺と双子なだけだ。
口数が少なく、無表情だけど、クールで頭もよくて素直な、自慢の妹だ。
小柄な美少女だ。妹は。否定は許さん。俺が許さん。
と、雑念を抱いていたら、隣で料理中の妹が火を消した。
どうしたんだ?と俺は妹の顔を覗き見る。
「・・・」
妹は、なにも言わずに無表情で、フライパンを見つめていた。
だから、俺は慰める。
これまた可愛いエプロン姿でフライパンを持って、その上にこびりついた黒い・・・コゲ。いや、努力の結晶を見つめる妹を、俺は慰める。
「お前は進歩してる。やっぱり、我が家の妹ながら誇らしいよ」
そう言って俺は妹の頭に手をポン、とのせる。
小さい頭だな。俺は思いながら微笑みかける。
「ありがとう。お兄ちゃん」
「当たり前だろ?兄妹なんだからな」
身長差的にナチュラルに上目遣いをしてくる可愛い妹の頭から手を離し、俺はフライパンを受け取る。
さて、努力の結晶を落とすかな・・・。
いつも通り、洗剤をかけて落とそうとする俺。を見る妹。
俺は知らなかった。
こんな日常がいつまでも続くわけではないこと。
妹の視線の真意。
なにもかも、理解していなかった。
などと、思わせ振りなことは言わない。
そもそも、俺はそんな自意識過剰な中二病ではない。
一応、俺は妹とも会ったことのある彼女がいる。
その時、妹は「良かったね。お兄ちゃん」と言ってくれた。
だから、俺と妹の関係は普通の兄妹だ。真意などなにもない。視線からは可愛さしか感じない。
「もう一回やるか?」
「うん」
きちんと水気をとってから、俺は妹にフライパンを手渡す。
これも、いつもの光景だ。
崩れたりはしない。
「あ」
・・・。この数秒で卵はどうして黒くなったんだろうか。
焦がしたこと無いからわからないが、卵って黒くなったんだっけ?なるのか?
いや、これでいいんだ。スクランブルエッグなんて作れなくても生きていける。
だが、なんでもできる可愛い妹が「お兄ちゃん。卵料理教えて」と言いに来たんだ。応えてやらねば。
「よし、俺と一緒に作るか」
「え?」
努力の結晶を落とし、下準備をしてから、俺は妹に被さるような形で妹の小さな手と共にフライパンを持つ。
別に下心はない。さすがに彼女にはできないが、こいつは妹だ。なにも問題はない。
「まず、スクランブルエッグは・・・」
こうして、 いつもの日常。
妹のインスタントラーメン以来二品目の料理。スクランブルエッグは完成した。
妹の味付けは、薄味ながらもおいしく、いい味だった。
◇ ◇ ◇
『妹と俺が入れ替わった』お読みくださりありがとうございました。
ここから先、前書き及び後書きではキャラと作者のトークをします。
スルーしちゃっても構いませんので悪しからず・・・。
兄「どうして、俺と妹の名前が出てないんだ?」
はっはっは。何を言ってるんだ?兄君。まだプロローグ的なポジだよ?
兄「まぁ、いいか」
妹「あ・・・コショウが全部出た・・・」
兄「・・・大丈夫。ある程度は戻しても叔母さんは怒らないって」
妹「うん・・・」
おーおー。イチャイチャしちゃってますな。
兄「俺たちは兄妹。当たり前だ」
妹「・・・」
はい、ニブチンは放って置いてと、まぁ、この先色々と大変なことになるのは読者の皆様はわかってくれてると思うので、ここらでお開きにしよう。
兄「なんだ。その───」
妹「ありがとうございました」
妹ちゃん本編入りたくて必死だね・・・。まぁ、ナイスカバー。
と、言うことで。ありがとうございました、いい兄妹でした。