表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/16

「勇者の発見を予言してみせる!」


「大人しく店番しなよ」


「地球滅亡を言い当てたところで誰も褒めちゃくれないが、勇者を言い当てたとなれば神の所業。間違いなく大予言者になれる!」


「あっ、いらっしゃいませー」


 ……人が演説をかましてるって時に、空気を読まない来店者。だが、好都合だ。


「そんなわけで、あんた勇者な。おめでとう」


「お客さんに絡まないで」


「私は勇者だったのか。そうだと思ってたんだ」


「うわあ、ノリがいい人だった」


 もちろん勇者認定など適当――だが、それならこいつを勇者に仕立て上げさえすればいいのだ。悪いが名も知らぬ旅人よ、魔王の元へ行ってもらう。




「勇者がこんな店で油を売ってていいのか? 急いで魔王城へ向かわないと」


「……そうしたいのは山々なのだが、道に迷ってしまってな。幸いにも道案内兼仲間とは何とか巡り合えたのだが……」


「それは幸運だったな」


「頼む、一緒に来てくれ」


「断る」


「魔王城の手前まででいいから」


「絶対やだ」


「道案内くらいしてあげなよ、お兄ちゃん。薬草のストックも足りなくなってきたし、採取ついでの観光だと思えば」


「…………はぁ、しょうがねえな。あんた、妹に感謝しなよ」


「助かる。これで三人パーティー結成だな」



「「……えっ!!?」」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ