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「予言者になったのに、客が俺の話に耳を傾けてくれない」


「情けなぁ、営業トークの下手さを神様に責任転嫁するのはやめなよ」


「解毒ポーションくらい買ってくれてもいいのによ」


「むしろ、持ってない方がおかしいよ。旅の必需品じゃん」


「いや、毒蛇に噛まれて解毒ポーションを飲んでも、傷口は残るだろ? 俺のはちょっと回復性能も混ぜてる特別性なのよ。一回の傷に解毒と回復使うのももったいないだろ?」


「それを客に説明すれば良かったんじゃないの?」


「俺は実践派だからな。百聞は一見に如かずっていうだろ? せっかく店の前に毒蛇をばら撒いておいたのに……二度と来るかは酷いと思わないか?」


「……どおりで店の前で野良猫が暴れてると思った」


 外の喧騒が収まり、客が来店したかと思えば野良猫だった。しかもご丁寧に戦利品を加えて、だ。

 



「毒蛇を店のカウンターに並べるな。俺が放ってるってバレちまうだろうが。……褒めてほしそうにすり寄ってくんな」


「息の根止めて捕まえてきてる訳じゃないから褒めなくても良いと思うよ。ほら、毒蛇がお兄ちゃんの腕に噛みついた。実践派なんでしょ? 早く特別性の解毒ポーションとやらを飲みなよ」

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