表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/16

11

「お兄ちゃんは予言者を諦めたんですか?」


「何を言ってるんだ、妹よ。バリバリ予言してるじゃないか。明日には魔王城に着きまーす」


「それは予言と言いません。予定と言うんです」


「……最初はそんなキャラ設定だったんだ。広場にはジョセフィーヌの他にも馬車が停まってたのに、何でこの馬車が魔王城行だと分かったと思う? 予言――と言いたい所だが、魔王城行って看板が立ってたんだってドヤ顔するような奴だった」


「それを私は白い目で見つめるんですね?」


「だから止めた。予言者も最初は探偵の予定だった。でもファンタジー世界で探偵目指すのもなって」


「迷探偵になるのがオチですね」


「まさにそれだ。だけどな、観察力に優れてるって設定は引き継いでるよ。だから妹が悩んでいることも分かってる。猫耳も落ち込んで垂れてるしな。本当、分かりやすいよお前は」


「適当言わないでください! 猫耳なんて生えてませんよ!?」


「…………ツッコミ力が完凸してる猫耳幼女。あんまりイメージが湧かないな。やっぱりチェンジで」


「だから生えてませんって!」


「それじゃあ何の属性を付けるかな。……どんな設定を付け加えれば――――妹がこんなわけわかんない旅に同行する理由になるかな?」


「……それを悩んでたんですか? そんなのいいじゃないですか。独りで留守番は嫌だったからとかでも」


「いいや、ちゃんと考えてやる。それで、この旅は最高でしたって想わせてやるから――ハッピーエンドを期待しとけ!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ