森の小道でもふもふとこんにちわ(再び)
この作品は私の再発したあの病気をAIに補完してもらって作成しているため、アイデアは考えてますが7~8割の文章がAI産です。
以上を踏まえた上で、どなたでも読んで頂き、感想を頂ければ喜びます。
コア草原。名前の響きはすごいけど、見た目は本当にただの草むらだった。
風がふわっと吹くたびに草が揺れて、なんかちょっと眠くなる。
(えーと、薬草薬草……これかな?)
手本の図を思い出しながら、葉の形と香りを確かめて、慎重に採取。
緑色の細長い葉に、ほのかにスッとする匂い。うん、たぶん合ってる。
そんな感じで黙々と草を摘んでいた、そのとき。
「……ん?」
視界の端で、ぬるっとした何かが動いた。
灰色の、ゼリーみたいな物体。地面を這うように、こっちへじわじわと近づいてくる。
(わ、マジでスライム出るの!?)
思ってたよりもデカい。直径で言えば俺の頭ぐらいある。
「あ、でも灰色ってことは大丈夫なやつ……なんだよね?」
自分に言い聞かせながら、後ずさる。
だけど、スライムは速度は遅いくせに、執念深くぬるぬる追ってくる。完全にロックオンされてるじゃん。
(戦うしか、ないか……!)
貸し出しの短剣を構えるけど、正直あんまり当てる自信ない。
スライムって、刃物効くのかな……なんて考えてたそのとき。
──びしっ。
「……え?」
指先から、黒い糸みたいなものがスッと伸びて、スライムに触れた。
それは一瞬だった。
糸が絡みついたかと思うと、スライムの体がビクンと震えて、パシュッと音を立てて崩れた。
「えっ、えっ、なに今の……?」
スライムはもう動かない。ただの水たまりみたいになってる。
近づいてみると、中に小さな黒っぽい石が残っていた。
「……これが、魔核?」
ギルドで聞いた通り、倒した魔物が残す“力の核”。
思わずそれを拾い上げる。
でも──なんで倒せたんだ、俺。
黒い糸。今はもう出ていない。指先を見つめても、特に変化はなし。
意図的に出したわけじゃない。気づいたら、出てた。
「……あーもう、考えてもわからん!」
とにかく、スライム倒せた。魔核ゲットした。
初任務で戦闘もこなせたっぽいし、これはむしろ上出来ってことでいいよね?
採取した薬草と魔核を袋に詰め、俺はギルドへ戻ることにした。
初任務、完了。
たぶん、うまくいった。たぶん──ね。
ギルドに戻る前に、ちょっとだけ遠回りをして、森の方の小道を歩いてみた。
あのとき見かけた──妙にこっちを見てた、耳の長い小動物。なんとなく、また会える気がしたんだ。
「……ついてきてたんじゃなくて、たまたまだよね。うん、たまたま」
自分に言い聞かせながら小道を進んでいくと──
「……って、いたし!」
ひょこっと、草むらの陰から顔を出す銀色の毛玉。
耳が長くて、丸い目がこっちをじーっと見てる。小さな前脚で地面をカリカリしながら、ほんのり尻尾を振ってる。
「お前……この前の……」
気配はやっぱり穏やかで、魔物っぽい気配はゼロ。でも、どこか普通じゃない雰囲気はある。
見た目はモフモフで可愛いけど、目だけはやたらと知性がある感じというか……。
「名前、つけた方がいいかな……いやいや、ペットじゃないし。たぶん野生だし。うん」
そう思って、腰を上げたそのとき。
──ぴょん。
「うわっ!?」
毛玉が跳ねて、俺の肩にぴたりと乗った。軽い。でも、ちょっと爪がくすぐったい。
で、そのまま俺の手に持ってた魔核──灰色スライムのやつ──に顔を近づけて、
「ちょ、まっ──」
ぱくっ。
「──食べた!!?」
一瞬の出来事だった。
魔核が飴でもかじるみたいに消えて、俺は思わず叫んだ。
「お前、それ、やばいやつだろ絶対!」
けど、毛玉はケロリとした顔で俺の腕の中に収まり、目を細めて喉を鳴らした。
なんだこれ。満足気にこっち見てる。え、俺、餌付けした? 今のが決定打だったの??
「……うーん、あげるつもりじゃなかったんだけどな……まあ、いっか」
しょうがない。
懐かれたんなら、ちょっと様子見てみるか。……お腹すいたら、また魔核食われそうだけどな。
「よし、お前の名前は……あとで考える!」
毛玉は、俺の言葉に応じるように、小さく「ぴぃ」と鳴いた。
ああもう。
やばい、ちょっと可愛いじゃん。
ギルドの建物が見えてきた頃には、肩に乗った毛玉はすっかりリラックスモード。
丸くなって寝てやがる。まるで“俺の”みたいな顔してんだけど、ちがうからな? 一時的な同行だからな?
「……つーか、町に入るときは気づかれなかったけど、ギルドって魔物同伴OKだったっけ?」
考えたけど、もう遅い。
そのまま扉を開けると──
「──あ、クオンくん!おかえりなさいー。……って、え?」
最初に俺に気づいたのは、あの綺麗だけど怖い受付のお姉さん。
けど、彼女の視線はすぐに俺じゃなくて、肩のモフモフに釘付けになった。
「それ……この辺りじゃ見たことない生き物なんだけど…?」
「いや、小動物っぽいよ? 見た目は普通のモフモフ系で、凶暴性ゼロ。たぶん、おとなしい」
「“たぶん”が怖いのよ……!」
「えっと、依頼、終わりましたー! これが薬草!」
焦ってポーチから薬草を出して受付に渡すと、お姉さんは業務モードに戻ったけど……視線だけは肩のモフから離れてない。
「確認しますね……はい、薬草、間違いありません。おつかれさまです。ところでその子、連れて帰るんですか?」
「いや〜、なんか勝手についてきて……魔核食べたら懐かれちゃって……?」
「魔核!? 食べたの!?」
「うん、もぐもぐって」
「……ちょっと裏で確認させてください」
お姉さんが呼ぶまでもなく、再び裏から現れたのはあの渋いロングコートのギルドの人。俺を見るなり、肩の毛玉に目をやり──
「君、また面白いものを拾ってきたね」
「たまたま、ですよ。俺、別にそういうの集めてないから!」
「この辺じゃ目撃例も聞かないし、魔核を食べても無害っぽい……いや、そもそも魔物かどうかも怪しい。“分類不能”ってとこだな」
「俺の測定結果とお揃いっすかね?」
「はは、そうかもな」
男は笑いながらメモを取りつつ、俺にギルドカードを返してくれた。
「問題なく依頼達成だ。次も軽めのものから試すといい。……その子も、ひとまずは観察対象として、持ち込みは許可しておこう。ギルド本部には報告させてもらうが…ね。」
「やったね、毛玉。正式に仮モフ枠だってさ」
毛玉は「ぴぃ」と小さく鳴いて、俺の肩の上でまた丸くなった。
……まあ、なんだ。可愛いから許すけどさ。
ギルドの建物から少し離れた、人気のない通路のベンチに腰掛けて──俺は、肩に乗ってる毛玉とにらめっこしていた。
「……で、君さ。どこからともなく現れて、勝手についてきて、魔核まで食って、なついて……名前もないんだよな?」
ぴっ、と短く鳴く。否定じゃなさそう。というか、自己主張が雑だ。
「んー……名前くらい、つけとくか。正直、“毛玉”はさすがに呼びづらいし」
モフは、こてんと俺の肩に頭をのせた。かわいい。ずるい。
なんかこう、いい感じの名前──
「……ふわ、とか、もふ、とか……いや、どれもありきたりすぎ……」
悩む俺の前で、毛玉は足元の影をぴょんと踏んで、またこっちを見上げてきた。
影? ……いや、あの時の黒い糸、もしかして。
「……“シェイド”。影って意味。どう?」
ぴぃ、とひと鳴き。ちょっと嬉しそうにしっぽを振ってる。
「決まりだな。今日からお前はシェイド」
俺がそう言うと、毛玉――いや、シェイドがぴくんと耳(?)を動かした。
「……気に入った?」
すると、ふわふわの体がぶるんっと震えて、銀色の毛がわずかに輝いた気がした。
次の瞬間、シェイドは跳ねるように俺の肩に飛び乗り、ぐるぐるとその場で回転。ぴーっと、鳴き声とも音ともつかない不思議な音を出しながら、しっぽらしき部分を楽しげに振る。
「うわ、ちょ、くすぐったいって!」
それでもシェイドは止まらず、まるで“名前もらったー!”って喜んでるみたいだった。
その様子に、俺は思わず笑ってしまった。
誰かに懐かれるなんて――ほんと、久しぶりだ。
名前が決まったそのあと、シェイドはまるで何かを思い出したように、ふいっと俺の肩から飛び降りた。
「おい、どこ行くんだよ。……って、待てってばー!」
ふわふわの尻尾を追いかけて、俺はふたたび森の小道に足を踏み入れていた。
さっきよりも少し奥、町の灯りが届かないあたりまで来たところで──シェイドが、ひょいっと木の根元にある穴へ飛び込んだ。
「うろ……?」
それは大きな木の幹にぽっかり開いた、ちょっとした空間だった。獣が眠るにはちょうどいいサイズ。シェイドがその中から顔だけ出して、こっちを見て「ぴぃ」と鳴く。
「おいおい、お前の秘密基地か? ……いや、入ってもいいのかよ?」
また「ぴぃ」。肯定らしい。
「……しょーがねぇなぁ」
俺はしゃがみ込んで、木のうろの中に身体を滑り込ませた。中は思ったより広くて、草と木の香りが混じってる。シェイドが中でちょこんと座ってて、まるで「ここが俺の特等席だぞ」って顔してた。
「まさか、案内してくれたのか? ……寝床?」
シェイドはくるんと丸まり、ぽすっと俺の膝に頭を乗せた。ふかふか。ぬくい。
「……いやいや、俺、寝るつもりじゃ──」
でも、その温もりに包まれていると、不思議とまぶたが重くなる。今日はいろいろありすぎたしな。魔核も食われたし(そこが一番謎)、依頼も達成したし……。
「……ちょっとだけ、だぞ。仮眠、仮眠」
俺はシェイドの背中をなでながら、ゆっくり横になった。森の音は静かで、葉擦れが風に揺れる音が耳に心地いい。
シェイドの体温がじんわりと伝わってくる。
眠る前、ほんの一瞬──ふと考えた。
もしかして、こいつと出会ったのって、偶然じゃなかったのかもしれない。あの黒い糸のことも、森で出会ったことも、全部がつながってる気がして……。
「……シェイド」
名前を呼ぶと、ぴくんと耳が動いた。
「なんか、お前がいてくれてよかったよ」
そのまま、眠りに落ちるまで時間はかからなかった。
森の中の木のうろ。肩に小さなモフ。
静かで、あたたかくて。
……こんなに安心して眠れるなんて、いつ以来だろうな。
誤字を見つけたので修正。
つなぎ目になる部分を入れ忘れていたので追記してます。