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俺の正体は知らなくていい  作者: とととくール
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冒険者ギルドでお姉さんとこんにちわ

この作品は私の再発したあの病気をAIに補完してもらって作成しているため、アイデアは考えてますが7~8割の文章がAI産です。

以上を踏まえた上で、どなたでも読んで頂き、感想を頂ければ喜びます。



ギルドの建物は、思ったよりも立派だった。

 石と木を組み合わせたがっしりした構造で、入口にはでっかい剣の看板。で、扉を開けたら──

 「うわ、人いっぱーい」

 

中は騒がしくて、酒場みたいな雰囲気。冒険者っぽい人たちがテーブルにたくさんいるし、受付カウンターには行列。

 場違い感ハンパない。でもまあ、引き返すのもアレなんで、覚悟を決めて列の最後尾に並ぶ。

 (こういうのは勢いが大事! 質問されても適当に流せば、どうにかなるはず!)

 そんな自信と根拠のない期待を胸に、順番が回ってきた。

 

「次の方、どうぞー」

 受付にいたのは、綺麗なお姉さんだった。笑顔だけど、目が笑ってない。怖い。

 「えっとー、冒険者になりたくて来ました!」

 「はい、ではお名前から……あれ、お子様?」

 「子ども扱いしないでほしいな〜。クオンです。一応、戦えます。たぶん」

 「……たぶん、ですか」

 

受付嬢は眉をひそめ、少しだけ困ったような笑みを浮かべた。

目の前のクオンが、どう見ても戦闘経験豊富な冒険者には見えないのだ。

「……そうですね。ではまず、体験登録という形にしてみましょうか。仮登録扱いで、軽い依頼から様子を見ていただくことになりますが」

「おっ、それいいね! リスク低め、挑戦しやすい感じ!」

不安げな顔のお姉さん。うん、分かるよ、その気持ち。でもまあ、とりあえず体験登録ってやつに進めてもらえた。

 

「それでは、登録のために簡単な測定を行いますね。こちらの水晶に手をかざしてください」

 受付嬢が差し出したのは、掌サイズの紫がかった水晶。中でほのかに光が脈打っている。

「へぇ、これって何が分かるの?」

「個人の魔力や気質、それに体内に存在する《コア》の性質ですね。魔物で言えば“魔核”とも呼ばれます」

「魔物もコア持ってんの?」

「はい。あれは魔物の力の源でもあります。討伐後に残る場合があって、ギルドでは回収して買い取ってるんですよ。強い魔物ほど質がよく、高く売れますから」

「うわ、それ財布じゃん……ってことは、俺にも何かしら入ってたり?」

「さあ、それは水晶が教えてくれます」

 軽い会話の流れのまま、クオンは手を水晶にかざした。


 ぶぅぅぅん……と、低くうなるような音がして、水晶が一瞬だけ赤紫に光った。

 「……?」

 受付嬢の手が止まった。

 「え、バグった? 俺、なんかやった?」

 「い、いえ……、クオンさん、少々お待ちくださいね」

 お姉さんは裏に引っ込むと、数分後、別の人を連れて戻ってきた。

 来たのは、渋めの男の人。年は三十代後半くらい、ギルドの制服っぽいロングコート着てる。

 「君が、冒険者志望の……クオンくん、かな?」

 「はいっす。とりあえず働き口がほしい年頃です」

 「ふふ……よし、詳しくは後日でいい。君には仮登録を出そう。依頼で問題がなければ、正式にランク付けされる」

 えらくトントン拍子に進んでるけど……なんか逆に怖くない?

 

 「あの、俺の水晶の結果って……」

 「測定不能、だ」

 「……え、なにそれ、かっこいいやつ?」

 「いや、ちょっと困るやつだ」

 淡々と言われたけど、笑ってる。なんだこの人。

 でもまあ、追い返されなかっただけマシ、か。

 「ということで、これが仮のギルドカード。初回は簡単な依頼からでいい。詳細は掲示板で確認を」

 「へーい、ありがとっす。なんか色々すみません」

 クオンはカードを受け取って、軽く頭を下げ掲示板に向かった。


その背中に、男は静かに呟いた。

 「……測定不能、か。久々に見たな。しかも、あの色。まさかとは思うが……」

 


ギルドの掲示板って、もっとこう、格好いい感じのやつかと思ってたんだけど──実際は、木の板に紙をベタベタ貼っただけのものだった。

「なんか、近所の掲示板みたい……」

紙には、それぞれ依頼内容が手書きでびっしり書き込まれている。魔物討伐、素材収集、荷物運び、果ては猫探しまで、ほんとにいろいろ。

でも端っこに“初心者向け”って赤線で囲われたコーナーがあって、そこはさすがに簡単そうな依頼ばかりだった。


(うん、ここから選べってことね。了解)

ざっと目を通す。戦闘系は一応あるけど、さすがに未経験の仮登録者がいきなり討伐依頼ってのは無謀っぽい。

で、俺が選んだのは──

「薬草採取……これなら何とかなるか?」

場所は町外れの低地に広がる“コア草原”ってところ。スライムがたまに出るらしいけど、灰色のやつなら低ランクで無害って聞いた。

それに、薬草なら見た目で分かりやすいし、なんかこう、のんびりフィールドワークみたいでよさげ。


ということで、掲示板から依頼用紙を一枚ペリッと剥がして、受付に提出。

装備は、貸し出し用の短剣と布袋。それだけ。ま、初任務ってこんなもんだよね。

ギルドを出て、しばらく歩く。町を出た道は、のどかな草原地帯に続いていた。




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