高価格標的艦こんごう型
世間の印象だと、イージス艦は海上自衛隊の花形のイメージがあるが、現代の若者には長期航海と言うものは、敬遠される様だ。その為意外にもイージス艦は人気が無いらしい。
その理由は、スマートフォンの普及が関係している。スマートフォンの電波が、海上だと届かないからだ。デジタル世代の若者にはそれが耐え難いらしい。一昔前、1993年に就役した初代イージス艦こんごう型の時代には、イージス艦は絶大な人気を誇っていた。
今は航空関係(P-3C、P-1)と言った哨戒機やヘリパイが人気らしい。そして、このイージス艦には、面白いあだ名がある。それが、「高価格標的艦こんごう型」である。このあだ名をつけたのは、潜水艦乗りである。やたらに高額でハイテクな兵器だが、潜水艦乗りにとっては、これほど狙いを定めやすい艦も珍しいと言う。
潜水艦乗りにしてみれば、この世の中には二種類の艦しかないという。「潜水艦におとされる艦」と「潜水艦におとされない艦」のいずれかしか無いと言う。そんな強気な潜水艦乗りだが、彼等の生活は大変なものだ。一日四食でカロリー高めな食事が出来るものの、三交代のローテーションで、真水の使用に制限がある為、入浴もままならない。その上軍事機密の為家族にいつ出航し帰港するのかを話せない。
そんな屈強な彼等にも、怖いものがあると言う。対潜ヘリである。潜水艦の頭上に展開するヘリは、相当に嫌なものがあると言う。潜水艦乗りになるには、適性検査をパスする必要がある。と言うのも、メンタル的にハードな潜水艦乗りに成る為には、様々な試験が課される。もし仮に潜水艦に乗って問題を起こされてからでは冗談にもならない。
そのせいもあってか選ばれしサブマリナーは、プライドが高い。日本の潜水艦隊の運用レベルの高さは3つあげられる。高い溶接技術、メンタリティの高さ、誘導魚雷、である。原子力潜水艦を持たない日本だが、それに負けるとも劣らない実力を持つに至る。四方を海に囲まれた日本にとっては、外的はいつも海や空を通じて侵入して来る。だからこそ、潜水艦の技術力とヒューマンストロングは、これからも欠かせない。