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Red brick story~赤レンガの青春~  作者: 佐久間五十六
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10分前行動・5分前集合

 海上自衛隊では、帝国海軍の伝統にならって、10分前行動・5分前集合というのをモットーとしてやっている。何事も時間は有限であり、決められた時間内に作業を完了する事に意味があると言う。

 帝国海軍においては、「拙速」という言葉がよく使われていた。多少出来が悪くても期限内に間に合ってこそ意味があると言う言葉だが、これは今の海上自衛隊においても同様の事が言える。

 何事も前もって準備をしておくと言う事は、確かに大切である。何故このような習慣が、帝国海軍に根付いたのかは分からないが、恐らくこう推測出来る。

 船を出港させる為には、総員が時間内に揃っておく必要がある。出港の時間をずらす事は出来ないから、そうなると前もって準備をしておく必要がある。その様な海軍独特の文化の影響があったのかも分からない。

 時間厳守は簡単な事かもしれないが、その能力は海軍軍人にとっては、必須の能力なのである。この習慣が身に付いた海上自衛官は、社会においても有用な人材に成れる。時間にルーズな人間は信用されないというのが、社会人と言うものである。

 決められた物事に対して10分前行動・5分前集合を必ず実行するのは大変な事である。人は、ついルーズになってしまいがちになってしまうものだが、それをダラダラしてなおざりにしてしまうのは、全くよろしくない。

 物事には、メリハリをつける事が必要な場面がある。そう言った場合には、時間で区切ると言う方法が一番有効であり、ベストである。その事を先人はよく分かっていたのだろうと思う。その結果が世界に誇れる海軍を保有出来るに至ったのであり、その事は日本人として誇って良いだろう。

 勿論、その頃の伝統を守ると言う意味合いよりは、人間として自衛官として必要な事であるから、先人と同じ事をしているとも言える。時間厳守で、作業を終わらせると言う事は、どんな仕事についても、大切なファクターである。だからこそ、その基本を疎かにしてはいけないのである。

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