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Red brick story~赤レンガの青春~  作者: 佐久間五十六
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銃剣とブルドーザー

 暴力的な土地接収の事を「銃剣とブルドーザー」と、言う事がある。戦後の日本は、大なり小なり米軍を主体的とするGHQによって暴力的な土地の接収が行われた。その最も被害が大きかったのが、沖縄県である。1951年4月28日にサンフランシスコ平和条約の発行により、日本は主権を回復した。

 しかし、沖縄県は1972年に本土に復帰するまで、21年間も米軍統治下にあり続けた。1951年4月28日を主権回復の日と祝う中央政府に対して沖縄県民の目は冷ややかである。同日にちは、沖縄が切り捨てられた「屈辱の日」として、今も彼等の胸には刻まれている。

 しかしながら、当時の日本の国力を考えると、それは飲まざるを得ない苦汁だったと言えなくもない。ようやく始動をし始めた防衛庁自衛隊も誕生して間もなく、とても米国に逆らう事は出来なかった。

 米国と言う巨大なブルドーザーと銃剣を楯に日本は、米国の思い通りになるしか、他に術が無かった。そして、そう言っている沖縄県民も米軍の、存在によって潤って来た過去がある。地元の就職先として、米軍基地は高給で待遇も良かった。だから沖縄の米軍基地問題は時間をかけて根気強く取り組まねばなるまい。

 恐らく地政学上沖縄は、米国のプレゼンスが必要な中国の主張する第一列島線の最前線にあり、米国としては、手が引けない。尖閣の次は沖縄と中国は考えているから、日米同盟の最前線として、沖縄県民の皆様には申し訳ないが、基地負担をお願いをせざる状況にあり、米国もそう思っている。

 日本が現行の憲法下で自衛隊を運用するには、米国との同盟は欠かせない。それが大きな抑止力になり、メリットになるはずである。沖縄には在日米軍基地の75%が集中している事は問題だ。しかし、米国がそう言う体制を敷いた事には意味があり、日本政府もそれは、重々承知している事は忘れてはならない。

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