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Red brick story~赤レンガの青春~  作者: 佐久間五十六


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人気の無いコース

 人気のコースがある一方で、人気の無いコースも存在する。世間のイメージだどイージス艦等は花形のイメージがあるかもしれないが、今の若い人間は、海離れであまり艦に乗りたがらない。スマートフォンの通じない海上ではそれを嫌う傾向があるからだと言う。

 昔は海軍軍人と言えば、艦乗りと言われるのは光栄な事であった。艦乗りのポジションは尊敬もされたし、倍率も高かった。嫌だ嫌だとは言え、日本が四方を海に囲まれた島国である以上、その資源の大半を輸入に頼る以上、シーレーンの防衛の為には艦船が必要である。今後の課題は、どの様にスマートフォンの繋がらない艦乗りに、興味を持ってもらうかと言う体制を作るかである。

 志願制でやっている以上、ある程度は仕方無いかもしれないが、魅力ある職場を作って行く事は、どんな環境のどんな人間にも、課題となる事ではある。ただ、自衛隊は民間会社ではない。ましてや、国家国民を守る最重要戦力である。国民に関心を持ってもらう事は大切だが、肝心要の国家を守ると言う視点が欠けてしまっては、ミイラ取りがミイラに成りかねない。言い換えるならば、本末転倒であろう。

 海上自衛隊の主力は艦乗りと艦上部隊で構成される護衛艦隊である。どんなに優秀な艦と艦隊を揃えたとしても、優秀なクルーを用意出来なければ、それはまるで意味がない。

 若者が艦乗りになりたがらないのは、ただスマートフォンが繋がらないと言うそれだけの理由ではないだろう。艦乗りと言う仕事に魅力を感じられる様にするためには、今いる人間でどの様なが出来るのかを改めて考えるべきでは無いだろうか?

 日本の海を守る人間がいなくなるのは、誠に由々しき問題である。海洋国家では無いかもしれないが、日本は明治時代からずっと近代海軍の強化に力を入れて来た。ロシアを倒し米国に敗れたが、それでも戦後は海上自衛隊として、海上戦力の近代化に務めて来た。日本には海軍力の素地が間違いなくある。それを活かさない手は無いだろう。

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