リクエスト 紫耀の式達の格上げ
今まで出てきた式で格上げした子とその時のやり取りとか設定的な何か
式の順番は特に意味ないです。作者の頭に出てきた順に並べました。
●鬼童丸
『…おぉ』
[どうだ?]
『カッコよくなりましたね。』
紫耀はとうとう小鬼を鬼童丸まで格上げさせた。
格上げ先が複数あり、どれにしようか悩んだり、格上げに必要なアイテムや素材を探したりと大変だったが、とうとうやり遂げた。
最初うち、格上げ条件は一定のレベルになる事だったため、レベルを上げておけばいいのかと思っていたら、変化球が来た。
そんな事を、鬼童丸の頭を撫でながら思い返していると、大きくなっても甘えたな鬼童丸はすり寄ってきた。
『(弟かわいい。)』
紫耀の撫でテクが上がった。
●玉藻の前
[どうかしら?]
『…び、美人です。』
尻尾が一本だった小さな妖狐がめっちゃ美人になった。
玉藻の前にするまでにした格上げの回数、九回。
今の所最多である。
格上げに必要なアイテムや素材もだんだん希少な物になってきたため、かなり苦労した。
もしかしたら、かぐや姫に試練を言い渡された五人の貴族より大変だったかもしれない。
少なくとも紫耀は玉藻の前をかぐや姫みたいだな、と思っていた。
だってめっちゃ美人。傾国の美女である。
玉藻の前の許可を得て、九本の尻尾をモフモフさせてもらいながら紫耀は『九尾の狐だった時までは遠慮なく触ってたけど、これからは気を付けよう』と決意した。
●酒呑童子
[……]
『(威圧感すごい)』
酒呑童子は赤鬼の頃から無口だった。格上げを繰り返してもそれは変わらなかった。
酒呑童子の格上げは以外と簡単だった。最後…かは分からないが、今行った格上げ以外は一定のレベルが必要なだけだったからだ。
酒呑童子への格上げで必要になったのは〝酒〝。
具体的にどんな酒が必要なのかは明記されていなかった。
紫耀はいつだったか妖怪NPCから報酬として貰った酒を使った。
結果、格上げは成功したので紫耀は気が付いていないが、実は酒呑童子は格上げに使用した酒によって強さが変わる。
紫耀が使った酒の名前は〝神殺し〝。名前で察せる通り、かなり強い酒だ。
故に紫耀の酒呑童子は今のところ存在している酒呑童子(野生しかいない)の中でも最強のステータスを誇る。
[(この主は実に良い)]
酒呑童子は紫耀をかなり気に入っていた。
●一反木綿(黒)
『ふむ、相変わらず名前に変化はなし…。』
一反木綿は戦闘向きの式ではない。
故に少々レベル上げに手こずったが、無事に格上げを成功させている。
格上げをすると、基本的に式は名前が変わる。しかし一反木綿はずっと一反木綿のままだった。
変わったのはスピードと色だ。
紫耀の一反木綿はスピードに重きを置いている。
なので、複数ある格上げ先から毎回速さのあるものを選んだ。色が黒になったのは偶然だが、一反木綿は主とお揃いになれたようで嬉しかった。
ちなみにこの一反木綿はいわゆるオトメンと呼ばれる性格だ。
●緋骨がしゃ髑髏
がしゃ髑髏は新入りである。
故に好感度はまだMAXではないが90%くらいはある。
がしゃ髑髏が緋骨がしゃ髑髏に格上げされたのはイベント中だったし、プレイヤーへの初披露もその時だった。
紫耀は洗脳ロールをしながらの格上げだったので、大分カッコつけて格上げしたし、指示もした。
そのせいだろうか、このがしゃ髑髏は厨二病を発症している。
しかしがしゃ髑髏は喋れないため誰にも気付かれないのは幸いである。
●大天狗
大天狗が紫耀の式となったのは天狗の時だった。故に格上げは一回しかしていないが、なかなか強い。
格上げというのは、数を繰り返す程強くなる。
小天狗から大天狗になった大天狗と、天狗から大天狗になった大天狗を比べると前者の方がステータスが僅かではあるが高い。
イベントではかなり偉そうな話し方をしていた大天狗だが、実は本来の口調や行動は近所のおばちゃんっぽかったりする。一応男だ。
[迂闊に喋れないわねぇ]と思う大天狗であった。
●雪女
雪女も格上げで名前が変わらない式である。
雪女は雪がある場所でなければ、条件を満たしていても格上げ出来ない。
しかし雪が常にあるエリアは今のところ存在しないため、雪が降っている間に格上げしなくてはならない。
格上げの条件がいつでも見れるのは幸いだった。
紫耀の雪女は姿が子供なので、紫耀は戦闘に出す際大分ヒヤヒヤしている。雪だけに。なんちゃって。
普段は良い子なのだが、怒らせると厄介なタイプだったりする。
え?だじゃれ?何の事ですか?(目反らし)