第3話 信じる
こんにちは。第3話になります。ぜひ最後までご覧下さい。
私は気持ちがどこかもやもやしたまま家に向かった。今までなかったと思っていたものがあって、しかもそれは自分に近いところにあって。頭が壊れそうなほど考えた。いつもより家が近く感じて気づいた時には家の前だった。
ガチャ
「……」
「どーしたの?ただいまは?」
「あー、ただいまー。」
ずっと変な気持ちのままでいつも通りじゃない私に対してお母さんは少しきょとんとした顔をしていた。
ドスッ
私は自分の部屋に行き布団に飛び込んだ。
思っていた。自分の目で実際に見たら信じることができるんじゃないかって。でもなんでだろ。まだ信じれない。いつも近くにいた人が持っていたのに。展開が急すぎてなんか怖い。
私はもう一回頰をつねった。痛かった。
〈ほんとに夢じゃなかったんだ。〉
「えへ。見たんだ、やっと。」
誰だろ。
「これでも信じないのー?変な人だなぁ。」
その子の顔は、はっきりとは見えない。だけどむすっとしていた。
「そろそろさ、私たちの番かなぁ?」
その子がニコッとしたその瞬間光が差し込んできた。
「んん…。ゆ、め、?」
いつのまにか私は眠っていた。それにしてもまたおんなじような夢だ。でもなんかいつもよりはっきりと見えた。顔は見えないけど、小さいエルフの女の子だった。なんでこんな夢見るんだろ。
「花ぁ!ご飯できたよぉぉ!」
お母さん下から叫ぶ声がする。私は体を起こし、下にいった。
ご飯を食べている時も、寝る前も私は少しぼーっとしていた。
夢じゃないんだよね。これ。ほんとに超能力ってあるんだよね。本当かどうかまた今度颯に聞いてみよ。
私はそのまま眠りについた。
ありがとうございました。4話も今後更新する予定です。良ければ是非見てください。