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第46話 隣国の動き

執筆が進まない! かなりまずい!

安心してください。ある程度は溜まっています。


サブタイトルを読んで、予想は大体つくと思います……

 数日間の休暇を取った後、料理の幅を広げると言うことで、魚を購入することにした。そのため海辺の街で俺達が一度訪れたことのあるタラッタに戻って来ることとなった。

 目的は魚を購入するためと言うことで、魚を買ったらすぐに出ていくつもりだ。


 本当は釣りでもして魚を入手したかったのだが、釣り竿なんてないためできなかった。作ったとしても、エサがないためできない。



 タラッタを出た後も、必要に応じて街に寄り食材を購入するつもりだ。それ以外はひたすら次の国に向けて軽装甲機動車を走らせるつもりでいる。もちろん、シュティア達5人にはきちんとそれを伝えており、了解を得ている。


 休暇の場所はタラッタから近かったこともあり、1時間ほど軽装甲機動車を走らせたところでついた。

 ちなみに運転していたのは俺だ。



 だが、タラッタが近づいたときに気が付いたのだが、数日前に来た時より街の雰囲気はどこか違った。

 遠いために感じたのか、本当に雰囲気が違うのかが分からない。早く確認したいが、あまり近すぎるのもよくないので、ある程度近づいたところで軽装甲機動車から降りて、徒歩で向かう。


 近づいたことによって、街の雰囲気が前に来た時とは違うことに気が付いた。

 普段開け放たれている門は閉じられており、代わりに門の下の方にある小さなが開かれていた。


 そのため普段使っている出入り口より、出入りできる規模が小さくなったために人の出入りが激しくはない。出入りが小さくなったにもかかわらず、いつものように人が来ているならば列はいつも以上に長くなるはず。だがそのようにはなっていなかった。

 それよりも、いつも以上に人の列が短いような気がする。あきらかにおかしい。


「全員、気をつけろ。なにかあるかもしれない」

「……大丈夫。みんな……わかって、いる」


 街だからと言って、様子がおかしいと何が起きるか分からない。俺は振り向きながら後ろをついてきている5人に声をかける。

 するとシュティアが返事をした。他の4人も異変には気が付いているようだ。


 メルクールはダガーを腰に差しており、ヴェーヌは槍を両手で握りしめている。

 シュティアとウーラは魔法使いのため何も持っていないが、表情は真剣そのものだ。カナも表情が真剣だ。


「少し待ってくれ」


 ふと思ったことがあり、俺は立ち止まると、インベントリから皮とミスリルインゴットを取り出した。

 5人が見ている中、俺は慣れた手つきで【鉱石干渉】を使い、ミスリルインゴットをダガーの形に作り替える。ついでに【鉱石干渉】の中にある【加工】を使って強化もしておく。これでただでさえ丈夫なミスリル製のダガーがさらに丈夫になった。

 持ち手の部分は皮で握りやすくするために巻いておく。それを俺はメルクールに差し出す。


「持っておけ。予備だ。ないよりはいいだろう」

「ありがとうございます……」

「どうした?」


 メルクールは俺が差し出したダガーを手に持つと、凝視している。

 気に入らなかったのかと思い、俺は尋ねると、メルクールは何と言っていいか分からないような表情をした後、話した。


「相変わらず、レイさんのスキルは便利ですね……」

「どういうことだ?」

「だって、材料さえあれば武器なんていくらでもできるじゃないですか」

「いくらでもは言い過ぎだ。魔力切れで作れなくなる」


 メルクールの言う通り、材料さえあればいくらでも武器はつくれるだろう。だが魔力切れを起こしたら倒れてそれで終わりだ。


 メルクールは、もとから差してあったダガーとは反対側の腰に差した。

 俺は全員の顔を見る。準備ができたという顔をしている。


「大丈夫だと思うが、気をつけていくぞ」


 俺はそういうと、街に向かって歩き出した。

 街に入るための列に並ぶ。城門の上を見ると、見張をしている兵士が多いような気がした。


 すぐに俺たちの番になった。俺たちの身分を確認する門番は、どこか緊張した表情をしていた。


「何があった?」

「知らないようだな。どうやら隣国――レールン王国がアルール王国に()()()()()()()らしい」

「それはつまり、戦争と言うことか?」


 俺が門番に尋ねると、門番は説明をしてくれた。俺がもう一度尋ねると、暗い表情でゆっくりと頷いた。

 誰かが後ろで息をのむ音が聞こえた。


「詳しい情報が知りたければ、ギルドにでも行ってくれ。見た感じお前は冒険者だろ?」

「わかった。ギルドに寄らせてもらう。情報感謝する」


 カナの身分証明書を俺に返しながら詳しい情報を知れる場所を教えてくれたので、俺は受け取りながら感謝を伝える。


 門を通って街に入る。そこでようやく分かったのだが、通りを歩いている人の量がこの前と比べてあきらかに少ない。王都に行ったために感覚が変わったのだと思ったが、見るからに少ない。冒険者なんて数グループしかない。その代わりに、鎧を身にまとった兵士らしき人達が通りを歩いている。


「戦争が始まるのですね……」

「いや、門番も言っている通り、すでに始まっている。この兵士たちは戦場に行くのだろう」


 ヴェーヌがつぶやいたので、俺は訂正を入れる。

 向かっているのは、冒険者ギルド。門番の人も言っていたように、現在の状況を聞くためだ。


 ギルドについたので、扉を開けて中に入る。

 そこでも戦争の影響らしい物が出ていた。


「人数が少ないわね」


 俺の考えを代弁したかのように、ウーラがつぶやいた。

 ウーラの言う通り、人数が明らかに少ない。普段ならギルドの椅子は冒険者で満席に近いところまで埋まるのだが、今はほとんどの席が空席。

 座っている冒険者も、6人パーティーが3組ほど。そしてそのパーティーも雰囲気が暗い。


 俺たちが入った時、その冒険者たちは目を見開いて驚いた顔をした。


 俺はその横を通り過ぎ、受付に向かう。もちろんシュティア達もついてきている。

 受付の人はいつも通りの人数。戦争が起きても逃げずに仕事を遂行している。


「冒険者ギルドアルール王国タラッタ支部へようこそ。本日はどのようかご用件でしょうか?」

「現在の状況について教えて欲しい」

「戦争の状況ですね? わかりました」


 受付の人はいつも通りのあいさつを行う。

 俺の言いたいことを理解したのだろう。この情報が昨日の昼頃に届けられたのものであることが伝えられたうえで、受付の人が説明を始めた。


「数日前にレールン王国がアルール王国との国境を越え、こちらに攻めてきました。レールン王国側の兵士は真っ直ぐに王都へと向かって進軍中とのことです。また、規模は大きく、確認できただけでも50人の異世界人が先頭に加わっているとのことです」


 受付の人はさらに説明を続けた。


 異世界人――学校の奴らのレベルはそこまで高くはないが、スキルがいいのか戦力として数えられるとのこと。噂では勇者も参戦しているらしい。それにより、負けることはないとレールン王国側の兵士は思っており、士気は高く、反対にアルール王国側は士気が下がっているとのこと。


 なぜ勇者がいるという噂が立っているかと言うと、レールン王国側の兵が大声で言っていたからだそうだ。


 兵力に関しては、相手の騎士も優秀だが、後衛である魔法使いも優秀であるとのこと。

 理由は簡単。奴隷にしているエルフをこき使っているため。きちんと契約もしているので、現在エルフは兵士の命令には逆らえない状態だそうだ。

 また、前衛の一部には獣人の奴隷が使われているとのこと。


 俺は少し気になったので、ウーラの方に振り返る。エルフがレールン王国側の兵力として使われていると聞き、ウーラが驚いていると思ったが、あまり驚いていなかった。知っていたのだろうか。


 代わりに、先ほどからメルクールの様子が少しおかしい。つねにダガーの持ち手に手をかけ、まるでいつでも抜けるようにしているように見える。

 まあ、無理もないだろう。同族が奴隷として戦場で戦っているのだから。


 俺はどのようにして短い期間でここまで情報が来たのか気になったので尋ねると、どうやらテイムした魔物を使って情報が届けられたようだ。魔物は鳥類系。

 ただ、距離が距離のためということ、道中で何かしらのトラブルがあったようで、本来は前線から救援要請がくるはずだったにも拘わらず、王都から救援要請が来たとのこと。そのためすでにレールン王国側はアルール王国内に入っているそうだ。


 情報は昨日の昼ごろに届けられたもののため、現在はタラッタにいる兵を集め、王都に向けて移動する準備の最中とのこと。あと少しで出発できるそうだ。


民間人には外出を控えるように指示が出ている。冒険者に至っては、少しでも前線から離れるために街を離れていったそうだ。



「最後になりますが、ギルドはこの戦争に一切かかわるつもりはありません。貴方が参加したいと思うのであれば止めませんが、戦死したとしてもギルドは一切関知しないということをお忘れなく」


 受付の人はそういうと、説明を終えた。

 俺は一度、近くにある席に座る。シュティア達も席についたので話し始める。


「今回のアルール王国とレールン王国の戦争だが――」

「参加しましょう!」

「メルクールちゃん?」


 俺が言いかけたところで、メルクールがテーブルの上に乗り出すように言ってくる。ただ、少しばかし声が大きかったようで、受付の人や数少ない冒険者の視線を集めた。

 ウーラが驚きのあまり目を見開いていた。シュティア達3人も、驚いた表情でメルクールを見ている。

 少ししてメルクールは周りの状況が分かったようで、椅子に座り直した。


「めずらしいな。メルクールが積極的に意見を言うなんて。まあ、同じ獣人を助けたいという気持ちは分からないわけではないが……」

「そもそも、零さん以外はあまり意見をいいませんよね……」


 ヴェーヌの言う通り、シュティア達4人はあまり自分から意見を言うことがない。ほとんど俺が決めているようなものだ。

 メルクールはというと、今度は下を見てうつむいている。受付の人の話を聞いているあたりからメルクールの様子がおかしいのが気になるが、今は後回しでいいだろう。


「メルクールの言う通り、今回の戦争には参加するつもりでいる」

「珍しいですね。零さんから厄介ごとに立ち向かうなんて」


 俺が参加するつもりでいることを伝えると、5人とも驚いていた。

 もちろん理由もある。俺は説明することにした。


「参加する理由は学校のやつら――異世界の奴らがいるからだ」

「それとこれがどんな関係があるのかしら?」


 ウーラが尋ねてきたので、俺は詳しく説明する。


「詳しくは説明しにくいが、簡単に言えば、アルール王国側の手助けだ。相手に異世界の奴らがいるのに、アルール王国側だけいないなんて大変だろ?」

「……本当の目的は?」


 俺が理由をいうと、シュティアが笑顔で尋ねてくる。どうやら本当の目的があると読んだようだ。

 俺はシュティアに苦笑いを向け、大半を占める理由を伝える。


「……エルフと獣人達に借りのようなものがあるので、奴隷を開放することによって返したい。そのためには2種族の奴隷をこちらでもらい受けないといけなく、そのためにはアルール王国側に借りを作らせる必要がある」


 

 もちろん、学校の奴らに仕返しをしたいこともある。それよりも、戦争に無理やり参加させられている獣人とエルフを助けたいということが大きい。あとは小さな理由として、国王とはわずかではあるが面識がある。みすみす見捨てる気にはなれない。


 俺が理由を説明すると、全員納得した表情をしている。

 俺は話を変えるために、1つ尋ねることにした。


「それより気になったのだが、情報は昨日届けられたと言っていたが、まさか前線から1日でここにきたということはないだろうな?」

「そうですね。鳥類系の魔物を使って情報を運んでいたとなれば、日数がある程度は経っていることになります。そうなればかなり前に侵攻してきたことになりますね。ざっと今日から4日前と考えてよさそうですよね」

「……そうなれば、王都はまだ……大丈夫、のはず」


 俺の確認に続いて、ヴェーヌが予想を立てる。それを聞いたシュティアが王都を心配した。

 王都から国境までは距離があると言っても、相手の士気は高い。そうなれば移動スピードも上がると考えてよさそうだ。だがそれでも、王都までは遠いので大丈夫と思っていいだろう。


「じゃあ、王都に今から向かうか」

「それがいいですね」


 俺の提案にヴェーヌが頷く。シュティアとウーラも頷くが、メルクールはずっとうつむいたままだ。

 俺を含む、メルクール以外の5人が立ち上がったが、メルクールはうつむいたまま。寝てはいないようだ。


「メルクール? 行くぞ?」

「え? あ、はい」


 俺が声をかけて、ようやく気が付いたようで、メルクールが顔を上げた。だがその表情はどこか暗いものだった。




 すぐに王都に向かうため、ギルドを出ると門に向かって歩き出す。食料は買った分が残っているので、補給は大丈夫だろう。


 空はほとんどが雲に覆われている。今にも雨が降りそうだ。

 相変わらず、街の中は兵が行きかっている。


 門に向かうまでに、服を売っている店の前を通った。その時に、頭の中に1つの考えが浮かんだ。

 俺はそれを実行するためにも、店に入る。シュティア達には外で待っているように言った。


 そこで俺はある物を5つ購入。大きさはカナを含む5人に合わせて購入した。少し大きめのものを買ったので、小さいと言うことはないと思う。

 それをインベントリに仕舞うと、店を出る。


「何を買ったんですか?」

「内緒だ。そのうち見せる」


 俺は買ったものを言わず、門に急いだ。後ろではシュティア達が俺が何を買ったのか予想を立てていた。


 入るときもそうだったが、出る人の数も少なかった。そのため、ほとんどすぐと言っていいほどに出ることが出来た。昨日の昼頃に情報が来て、夕方には出回ったとしよう。そうなると今日の朝早い時間にでも、冒険者たちはここを出て行ったと思われる。


 街から離れる。城門の上にはいつもより兵士がいると言うことで、いつもより離れる距離を伸ばした。

 できる限り離れると、すぐさま軽装甲機動車に乗り込む。そうして出せる限りのスピードで走り出した。


 いくら時間があるといっても、早く着くに越したことはないので、いつもより早く走らせて王都にむかう。





 王都に行くのが2回目のうえに、いつも以上にスピードを出していたが、やはり1日で着くわけがなかった。


 夕方ごろになり、王都の隣街である【コロノ】を通り過ぎる。

 シュティアとヴェーヌは宿に泊まりたいと言っていたが、メルクールはそのまま進むように、ウーラは何も言わなかったので、そのまま通り過ぎて進めるだけ進むことにした。


 深夜も走らせようと思ったが、暗いので危ない。ヘッドライトをつければそれだけで遠くにいる人に見つかると言うことで、ヘッドライトをつけないといけなくなるぎりぎりまで走らせた。明日の昼にはつくのではないかと言うほど無茶をして進むこととなった。



 見えなくなるほど暗くなってきたので、野宿する。

 夕食は野菜スープに白身魚のムニエルを作った。白身魚のムニエルは俺がなんとなく食べたくなったので作ったため、シュティアとメルクールは文句を言ってきたが、食べて見るとおいしかったらしく、また食べたいと言ってくるほどだった。


 明日の朝も早めに移動を始める予定なので、すぐに寝ることとなった。最初の見張りはメルクール。



 だが昼間は少し様子がおかしかったので、俺は寝ないで、少し後ろから様子を見ることにした。

 予想通り、何かを考えているようで、うつむいている。この状態では見張なんて務まらない。


 俺はメルクールに近づく。だが俺が近づいたにもかかわらず、メルクールはうつむいたまま。いつもなら気が付くはずだ。

 かなり心配になってきた。


「メルクール。しっかり見張りをしろ」

「レイさん!? まだ時間じゃないですよ!?」


 俺が声をかけると、メルクールは体をビクッとさせた後、俺の方に振り返った。

 俺はそれを無視し、メルクールの左横に座る。


「お前が昼間、ずっと考え事をしているから心配になって見に来た。予想通り、見張をサボって考え事をしていたな?」

「……すみません」


 メルクールは再びうつむきながら謝ってきた。気持ちを表すかのように、へにゃっとなりそうな感じで獣耳も力なく倒れた。

 さすがに放っておくわけにはいかない。今の俺にとってメルクールは大事な仲間だ。


「悩みがあるなら聞かせてくれ」


 俺がそう言っても、メルクールは獣耳を倒したままうつむいている。

 俺はそんな様子を見て、話さないと判断する。言いたくなければ言わなくていいと口にだそうとしたとき――


「……聞いて、ください」


 消えそうな声で、メルクールがうつむいたまま声をかけてきた。

 俺は立ち上がりそうになった腰を下ろし、何も言わずにメルクールの次の言葉を待つ。それを肯定と受け取ったようで、話し始めた。


「詳しくは話せませんが、あたしはレールン王国のとある兵士に合わなければなりません。理由はあたしの過去にあります」

「お前の過去……俺と初めて会ったときに行っていた言葉と関係するのか?」

「……関係は……あります」


 少しまずいと思いつつ、俺は話を遮るようにメルクールに尋ねる。

 俺と最初にあった時にメルクールは、レールン王国の人間かどうかを聞いてきた。俺が異世界の人間であると答えると、その瞬間攻撃をしてきたが……

 その時にメルクールは、レールン王国の奴は獣人を奴隷にすると言っていた。

 どうやら関係があるようで、メルクールは頷いた。


「詳しくは話せないと言うことは――」

「もう少し待ってください。その時には、話せるだけ話します」


 メルクールはそう言うと、再び黙った。

 できれば今すぐ悩みを詳しく聞きたい。だが、メルクールはもう少し待つように言った。なら俺はその時を待つだけだ。


 草がそよ風によって揺れる音が聞こえる。残念ながら今日は星が見えない。雲が空を覆っているためだ。昼間もそうだったが、メルクールの話を聞いた後では、まるで空がメルクールの心情を表しているかのように見える。


「すこし甘えさせてください」


 メルクールは突然、静かにそう言うと、俺の肩に頭を載せてきた。

 俺は一瞬迷ったが、メルクールの頭を左手でゆっくりと撫でる。


 するとメルクールは、体を俺の前に倒したかと思うと、そのまま俺の太ももの上に頭を乗せた。世間で言うところの膝枕状態。


 さすがにこれは色々とまずいと思ったが、今のメルクールは元気がない。

 そんなメルクールを突っぱねるのはできなかったので、俺は黙ったまま再び頭を撫でる。


 静かに時間が過ぎていく。気が付けばメルクールは寝息を立てていた。今は大事な時なので、風を引かないようにインベントリから毛布を取り出してかけておく。

 メルクールの次は俺の番なので、俺はそのままの状態で監視を行うことにした。




「交代の時間よ」


 俺の番が終わるときには、ウーラがテントから出てきた。俺とメルクールを見て少し驚いていたが、何かを勘違いしたのか、俺に微笑みを向ける。


「何もなかったぞ?」


 俺は何もなかったことを伝えると、メルクールをお姫様抱っこのような状態でテントに連れていく。その時にウーラは微笑み続けていたが、俺は構わずテントの中に入っていった。


 メルクールを床に降ろすと毛布を掛けてやる。そして俺も布団に潜り込む。


 明日には王都につくと思われるので、早く寝て明日に備えなければならない。


 思考が完全に途絶える瞬間に一瞬だが、ウーラと同じ種族であるエルフが捕まっているにもかかわらず、理由は違えどメルクールと同じような反応をしなかったことに疑問を持った。しかし翌日起きる時にはすでに頭の中から消えていたのだった。

はい。ほとんどテンプレである国同士の戦争が来ました。

(主人公の参加する理由が少し適当すぎるような……)


陣形であったり駆け引きなどのことを考えることが苦手な作者は、かなり苦労するシーンとなります。

ただ思いつく限り、この話がないと今後の話が繋がらないので頑張るしかありません。出来る限り頑張ります。

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