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第35話 村人との遭遇

夏休みに入った!

これで書き溜めをたくさん作れる!


――と思っていた時期が僕にはありました。

夏休みの課題が多くて、書き溜めを作る時間と投稿した分を訂正する時間がない!

まあ、どうにかしますが……(気が付いたら夏休みが終わっていそう)

 全員――もちろんメルクールも載せて、村に向かって軽装甲機動車を走らせる。

 元からメルクールも載せていくつもりだったが、本当に置き去りにして行くように見せたために、メルクールが半泣きになった。


 今回はやりすぎた。次は気をつけよう。


 街から出た門と、村のある方向は反対側。

 さすがに街の近くを走ると騒ぎになるので、街から離れたところを走って回り込む。


 日が暮れるまでには村の近くにつくようにするため、そこそこのスピードで走る。サスペンションがきちんとつけられているので、座っていて痛くはならない。


 メルクールの方は機嫌が直って、風が気持ちよく当たる銃座につくために、シュティアと言い合っている。 

 珍しいことに、ウーラは助手席に座り、外の景色を眺めている。美しい人は何をしても美しく見えるのは、当たり前のようだ。

 そしてカナはウーラの膝の上に座って、無言で前を向いている。


 メルクールをなだめるために、後ろの席席に座ったヴェーヌは、やることがなくなったので珍しく本を読んでいる。

 読んでいる本は、魔法について書かれている本だ。本人曰く、「例え使えなくても、読んでいるだけでも楽しい」とのこと。

 動いている車の中で本を読んでいて、酔わないか少し心配だ。




 途中、休憩を挟んで、村の近くまで来た。村は山の麓にあった。村が見える距離まで近づいので、みんなを車から降ろす。

 村からは、うっすらと煙が立ち上っている。建物は燃えたのか、柱しか見えなかった。


 誰も載っていないことを確認した後、俺はインベントリに軽装甲機動車をしまった。


「なぜここで降りたのですか?」

「乗ったままで近くまで行くと、盗賊に見つかるかもしれないだろ」

「あ。なるほど」


 メルクールが尋ねてきたので答える。他の4人は理由を分かっていたらしく、あまり驚いていない。


「何があるかわからないから、俺が先に行ってくる。ここで待っていてくれ」

「わかりました。気をつけて行ってきてください」


 待っているように言うと、ヴェーヌが返事をする。他の4人もすんなりと受け入れてくれた。

 約束がどうのこうのと言いそうなシュティアは、納得していない表情だが、首を縦に1回振って分かったことを伝えてきた。


 それを確認すると、俺は村に向かって歩き出す。何が起きるかわからないので、銃を取り出している。ただし、動きやすいようにハンドガンを使用する。


 服装はシュティア達が捕まった時と同じ服装。自作した変な仮面に、真っ黒のフード付きコート。

 シュティア達を助けたときに思ったのだが、フードが少し邪魔に感じる。といっても、そこまで邪魔じゃないので買い替えはしないつもりだ。



 軽装甲機動車から降りた場所から、村までの距離はおよそ600メートル。そこを駆け足で移動する。


 近づいてわかったのだが、村には人の姿は一切見えない。

 所々だが、小さな火が上がっている。


 村の入り口に近づいたために、スピードを落として歩く。村の周囲は木の柵で囲われているが、一部壊されている。


 あちこちから、木が焼けた匂いがする。

 残念ながら仮面にはフィルター機能なんてものはつけていないので、薄っすらとだが、吐き気を催しそうになるほどの異臭がする。人が焼けたのだろうか。見たいなんて思わない。


 だが視界に入ってしまう。所々に焼けた死体があるのだ。盗賊に切られて殺され、焼けたのだろう。

 極力見ないように足を進める。



 慎重に村の中央まで歩いていく。建物が焼けて視界がよくなったといっても、煙が立っているので視界はあまり変わらない。

 中央部分は、少しだが広い空間になっていた。小さな広場と言った方がいいだろう。



 右前方に散乱している、焼け焦げた瓦礫は周囲と比べて多く、焼け残っている柱からして、大きな建物があったのだろう。


 その建物の地面に落ちた、焼け焦げた瓦礫がふいに動いた。動いたというより、一瞬持ち上がって、崩れたと言う方が正しい。

 だがどう考えても持ち上がるのはおかしい。


 銃を構えてゆっくりと近づく。周囲への注意も怠らない。

 だが、動いたであろう場所は何も変化がない。見間違いだったのだろうか。


 その間も距離は狭まる。

 瓦礫が動いた場所は、建物の入り口に近いところ。だが辺りには焼け焦げた瓦礫が散乱しているので、瓦礫を除けながら進まなければならなかった。


  燃えた時の熱が残っているため、瓦礫はまだ少し熱かったが、触れないと言うほどではなかった。ステータスが高いということもあって、あっという間に瓦礫は撤去できた。


 ついに、瓦礫が動いたであろう場所にたどり着く。見た限り床には何もない。瓦礫を除けたが何も見当たらなかった。あるのは一部が焼け焦げた床だけだ。

 気のせいだと思い、踵を返そうとしたとき――


「くらえ!」

「ッ!?」


 床の一部が上に跳ね上がり、少年が1人飛び出てきた。手には木の棒を握っている。それを振りかぶってくる。


 突然だったため、俺はそれをバックステップで回避。エルフの郷での訓練があったので簡単によけられたのは幸いだ。

 バックステップで回避したため、少しだが間が空いたので、後ろにジャンプ。普通に3メートは跳んだ。

 ステータスってすごい。


 離れたので再度少年を見る。背は低い。日本で言うなら小学3、4年ぐらいになるだろ。

 俺を睨んでいるが、恐怖の方が強いらしく手足が震えている。


「お、お、俺がお前を倒す!」


 言葉に詰まりつつ、少年は木の棒を後ろに振りかぶって突っ込んできた。それを再び後ろに跳んで避ける。足場は瓦礫が散乱しているため、少し動きにくいので建物が立っていたであろう場所から、広場にでる。少年は見事についてきて、広場に出た。


「どうした。怖いのか?」


 少年は恐怖で、いまだに震えているが、強気で来る。

 俺は攻撃にでることにした。といっても殺しはしない。


 俺は縮地を使って、少年に一気に近づく。手に持った木の棒を手で弾いて飛ばし、柔道の背負い投げをする。下は堅そうだが大丈夫だろう。


 一瞬で倒されたことに、少年の思考は追いついていないようで、ぽかんとしている。

 だが自分が倒されたことに、少年が気付いたのか次第に驚愕する。

  だがすぐに泣きそうな表情になる。表情が豊かだ。


「ひ、ひーっ! こ、殺さないでくれ!」


 少年がそう叫ぶ。殺そうとしてきたのに、自分が殺されそうになると命乞い。虫のいい話だ。

 俺は自分を殺そうしてきた奴は殺す方針を取っている。それが例え子供でも。


 背負い投げのために少年をつかんでいた手を離すと、逃げないように左足で足で押さえつける。ハンドガンの銃口を向ける。


 銃であると言うことは分かっていないはずだが、何かしらの武器であることは分かったのだろう。じたばたと暴れて逃げようとする。

 だがステータスの差が大きすぎ、俺が足で押さえつけているが逃げられない。


 無理だと分かっているはずだが、少年は最後まであきらめないで、どうにか逃げようとじたばたと暴れる。

 引き金に指をかけて、力を入れる。あと少し引けば銃弾が発射されるというところまできた。


 そのとき――


「やめてください!」


 突然、声がすると同時に後ろからタックルされた。声からして女性だ。

 ステータスの差があっても、突然だったためバランスを崩す。少年を抑えていた足が少年の体の向こう側にずれ落ちた。

 だが今はそれはどうでもいい。攻撃を加えてきた新たな人に対処しなければならない。


 少年の体の向こう側の足に力を入れて、飛び越えるようにジャンプする。3メートルほど飛ぶ。

 空中にいる間に体を180度回転させる。そして着地と同時に、さらに後ろにジャンプ。最初のジャンプと合わせて、合計6メートルほどは跳んで離れた。


 銃口を後ろからタックルしてきた人に向ける。そこには若い女性が少年に背を向けるようにして、俺と少年の間に手を広げて立ちふさがっていた。服はボロボロだ。


「この子は殺さないでください! 殺すなら、私を殺してください!」


 女性の目には、死を覚悟したようなものが映っていた。

 そして立っている姿は、我が子を守る母親のものだった。


「母さん! そこをどいて!」

「あんたは黙っていなさい!」


 少年が女性――少年の母親の後ろ姿に向かって叫ぶが、少年の母は俺から目を離さないで叫ぶ。

 少年が飛び出してきたところからは、年を取った数人の男性が顔を覗かせて、こちらを見ていた。


「お前たちは、ここに住んでいる者か?」

「え、ええ。そ、そうよ」


 ただでさえ不気味な仮面をかぶっているのに、俺の声さえも不気味なためなのだろう。少年の母親は詰まりつつ、答える。

 恐怖で悲鳴を上げなかっただけでも、すごいと思う。


「じゃあ、話は早い。俺は盗賊を倒しに来た者だ」


 俺はそう言いつつ、銃を下ろしてインベントリにしまう。知らない人が見たら、手に持っていたものが突然消えたように見えるだろう。


「ほ、本当に倒しに来てくださった方ですか?」

「もし俺が盗賊なら、すでにお前たち2人を殺して、後ろで見ている奴らも殺しにかかっているぞ」


 俺はそう言いつつ、少年と少年の母親に近づく。母親は一瞬後ろに下がろうとしたが、思いとどまったようだ。逃げようとする気持ちより、子供を守ろうとする気持ちの方が勝ったのだろう。


「さっそくだが、盗賊がどこに行ったか教えてくれ。もちろん、準備があるから向かうのは明日の朝になると思うが」


 距離は1メールほどになった。


 そのため女性の顔がしっかり見える。周囲の環境が原因で女性が老けて見えていたのだろうと思っていたが、実際に老けていた。


 いや。やつれていたと言った方がいい。

 盗賊に襲われたのが原因だろう。髪は寝起きの時のようにぼさぼさで、つやを失っていた。目の下にはクマが出来ていた。

 女性は恐怖からなのか、わずかだが体が震えている。


「本当に盗賊を倒しに来てくださった方ですか?」

「何度も言わせるな」


 完全ではないが、女性は納得してくれたようだ。

 女性はうなずくと、後ろに下がった。どうやら完全には信用していないらしく、背中を見せないように俺に正面を向けたまま下がる。少年のところまで下がると、少年の手を取って立ち上がらせる。その間も女性は俺から目を離さない。


「ついてきてください」


 女性が付いてくるように言った。俺はうなずく。

 女性は心配そうに見ている、同じ村の人たちであろう集団に戻っていく。村人たちはすでに外に出てきており、こちらを心配そうに見ていた。

 戻っていく間も、時々だが、女性は後ろを振り返って俺のことを確認してくる。




「本当にあなたは盗賊を倒しに来てくださった冒険者の方ですか?」

「ああ。そうだ」


 少し場所を移動して、広場であろう場所に移った。さすがにいつまでも建物の近くにいては、いつ倒壊してくるか分からなかったからだ。


 今は村人達と俺が向かい合うようにして地べたに座っている。村人達の方は、一番年を取った人――村長を先頭に、数人の年寄りが先頭に集まって座っている。

 その後ろに、腰に剣をぶら下げた若い男性が数名。さらにその後ろに女性と子供が座っている。上から見たら三角形になっている。女性と子供が一番多いのは、男性は防衛にあたったのだろう。いないとなれば、全滅を想定できる。


 俺は胡坐をかいているが、村人の方は正座している。別に胡坐でもいいと言ったのだが、村人たちは正座でいいと言ってきかなかった。この世界では正座とは言わないが、言語理解がそう翻訳しているのだろう。


「では、報酬はいくらになるでしょうか?」

「報酬?」


 さっそく報酬に話しから来た。あまりにも意外過ぎたので、聞き返してしまった。


「ええ。報酬です。見ての通り、村は全壊なので渡せるお金は微々たるものです」

「別に金はいらないが」


 見ればわかる。

 村は全壊。どこに大量のお金があるのか、ものすごく気になる。


「では、女を要求するのでしょうか?」


 村長の言葉を聞いて、女性と少女が体を寄せ合う。怖いのだろう。

 これじゃあ俺が悪役だ。というより、そもそも貰う気はない。


「別に何もいらない」

「ま、まさか。そんな」


 俺の言葉を聞いて、村人が騒ぎ出す。

 確かに驚くだろう。盗賊を倒すとなると報酬を要求するのが当たり前。そして今回の盗賊はかなり強いらしいので、報酬もその分多くなるはずだ。

 にもかかわらず、いらないと言われれば動揺するのは当たり前になる。


 仕方がないので俺は盗賊を倒しにきた理由を話す。とある出来事――王族の馬車を襲っていたことは省き、俺が盗賊を半壊させたことを伝える。そしてそのために、大けがを負った盗賊が薬を必要として村を襲ったことを話した。

 盗賊が薬を必要としていたことは知っていたようで、皆納得していた。


「そのため、報酬はいらない」

「で、ですが……」

「どうした?」


 俺の説明が終わって、再度報酬がいらないと言うと、村長は恐る恐る尋ねてきた。

 俺は聞き返す。


「例え、あなたが原因で盗賊が攻めてきていたのだとしても、盗賊を倒してもらうのには変わりありません。ですので、どうか報酬を受け取ってください」

「だからいらないと言っているだろ」


 イライラしてきた。話が全く進まない。

 つい強く言ってしまったために、村人が体を硬直させる。

 俺は内心で反省しつつ、話を進めることにした。


「ともかく俺は今、盗賊の情報が欲しい。報酬の件に関しては、戻ってきたときにでもまた話し合おう」

「え、ええ。わかりました」


 村長はしぶしぶ納得したようだ。


 その後村が襲われたときのことを話し始めた。


 盗賊は山から下りてきて村を襲った。山と言っても、そこまで険しい山ではない。どちらかと言うと、少し急な丘の方が正しい。


 盗賊が村を襲った目的は事前に手に入れていた情報通り、薬と食べ物だった。

 村では、男性は防衛を行い、女性や子供、老人を地下室にかくまったようだ。冬の間の食べ物を仕舞っているために使われている地下室だ。そのためそこそこ広い。


 だが全員が入れるわけはない。

 地下室に入れない人が出たため、数人の老人は自ら外に出た。若い者を生き残らせるために。


 盗賊は邪魔な村人を殺しつつ、食べ物と薬を持てるだけ持って、再び山を登って行った。



 村長になぜ知っているかを聞くと、建物の扉の隙間から覗いてみていたようだ。

 よく見つからなかったと思う。



 説明を聞き終わると、再び報酬の話になった。


 報酬の件――どうしても受け取ってほしい、どうしても受け取りたくないの応酬があまりにも長くなり、あたりは夕方になってきた。

 明日に備えての準備を行うためと言って、シュティア達のところになんとか戻ることに成功した。


 盗賊を討伐した際は、かならず戻って来てくださいと言われたが、戻るつもりはない。




「どうでした? 長かったですが、情報に違いはありましたか?」

「いや。同じだ。だが盗賊の居場所は分かったかもしれない」


 ぐったりしながら戻ると、5人は円になって座っており、何かを話していた。


 俺の正面に座っていたために、戻ってきたことに気が付いたヴェーヌが興味津々で聞いて来た。

 ヴェーヌの言葉で他の4人が振り返る。

 他の4人も興味があるようだったが、俺の言葉を聞いて少しがっかりしていた。


 だが、ヴェーヌはまだ興味が残っているようだ。


「居場所……ですか?」

「ああ。盗賊は山から下りてきたようだ」

「山から下りてきたって、それじゃまるで、にほ――」

「言うなよ」


 山から下りてきた。

 記憶が薄いが、日本昔話で、何かが山から下りてきた物語があったはずだ。何だっけ?


 ヴェーヌが言いそうになったのを止めた理由は、シュティアとメルクール、ウーラの3人が絶対に食いつくからだ。


「……ヴェーヌ? 何を言いかけたの?」

「ヴェーヌさん、ヴェーヌさん! 続きを言って下さい!」

「あら。面白そうなことを言いかけたわよね?」


 遅かった。

 3人は見事に食いついてきた。


 3人に詰め寄られたヴェーヌが、助けてくれと言わんばかりに、俺の方を見てくる。

 仕方がないので、3人の意識をそらすことにした。


「日が暮れてきたから、夕食にするぞ」

「なんだかキャンプみたいですね?」

「キャンプみたいか。なら出来ているものを食べるのではなく、何か作るか」


 当たりはすでに夕方。おなかも空いてきたので夕食にすることにした。

 ヴェーヌの言葉を聞いて、すでにできている料理ではなく、食材を出す。

 出したものは野菜や新鮮な肉。


 外で作る料理なので、そこまで手の込んだものは作れない。

 そのため、焼いた肉に野菜のスープを作ることにした。


 もちろん、キッチンなんてものはインベントリに入っていない。

 地面に薪を組んで火をつけ、それで料理する。


「……『きゃんぷ』ってなに?」

「そういえば、ヴェーヌさんそんなこと言っていましたね? 『きゃんぷ』って何ですか?」

「さっきは言いかけた言葉を言ってくれなかったけれど、今度は教えてくれるわよね?」


 キャンプと言う言葉に反応した3人がヴェーヌに詰め寄る。


 ヴェーヌが再び俺の方に目を向けて助けるよう求めてくる。

 俺は目をそらす。さすがに今回は助けられない。


 俺が目を逸らしたのを見て、ヴェーヌは力なく地面に突っ伏した。




「つまり、野営の言い変えを『きゃんぷ』と言うのですね?」

「そんなところです」


 暗くなったので、みんなで火を囲みながら夕飯を食べている。

 ヴェーヌからキャンプについて説明を聞いたメルクールが、簡単にまとめた。


 ヴェーヌの説明を聞いていた限りでは、複数回キャンプをしていたようだ。

 ヴェーヌの日本での家族は、両親とヴェーヌを含む姉弟の5人家族。

 夏になるとキャンプをするため、8人乗りの車に乗り、付近の県にあるキャンプ場を訪れていたと話していた。

 そして話が弾み、キャンプ場であった出来事も話していた。料理を失敗した話。川で釣りをした話など……


 そんな話を聞きながらの夕食は、あっという間だった。



「じゃあ、明日のことについて話すか」


 片付けが終わり暇になったので、俺は話を切り出した。俺の言葉を聞いて、5人の意識が集まったことが分かった。


「盗賊を倒しに行くのは、もちろんだが明日にするつもりだ。向かうのは全員でだが、実際に盗賊と戦うのは俺1人のつもりだ。俺が戦っているその間、シュティア達は安全なところで待機してもらう」

「もし危なくなったら、手を出していいわよね?」

「ああ。ないと思うが、その時は頼む」


 ウーラが確認してきたので、俺は頼んでおく。

 それを聞いて、4人が軽く頷いた。


 その後は、話すことがなかったので、見張りの順番を決めた。

 順番は、俺、メルクール、シュティア、ウーラ、ヴェーヌになった。カナを入れるか入れないかで議論になった。


 議論の中心となったカナは、起きていても問題はないと説明してきた。

 結果、寝ないでも大丈夫なカナは、ずっと起きておくことになった。

 そのため、今日の見張りは2人ずつになった。


 俺以外の4人は、テントに入ると少し話していたが、すぐに眠ったらしく、あたりは静かになった。

 そのため、どこか遠くで遠吠えをする魔物の声が聞こえた。



 現在いるところから村までは200メートルも離れていない。

 そのため、盗賊が来るかもと思っていたが、結局来ないままメルクールと見張り番を交代した。



 明日は盗賊を倒しに行く。

 力の差があったとしても、万全の状態で挑むため、テントに入るとすぐに眠りについた。

投稿ですが、夏休みだからと言って、週2回にはしません。書き溜めが溶けます。


もしかしたらですが、この話を合わせて4話後に、少し休憩を挟むかもしれません。

と言うのも、今書き溜めの分で書いているところに、どうしても違和感を持って、何度も書き直しをしているからです。

また、章の区切りを考え直しています。もしかしたら、もう少しだけ(かなり)2章が続くかもしれません。国ごとで分けようか、大きな出来事で分けようか迷っています。(いい加減、さっさと決めろよ! ですよね……)

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