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第24話 武道大会エントリー

相変わらず進展が早すぎる……


話が進んでいないにもかかわらず、話数が増えているのは、割り込みを行っているからです。すみません。


 武道大会が開かれる街の名前は【アスノハ】。人口はそれなりに多いが、王都にはかなわない。特にこれと言って有名なものはなく、唯一人が集まってにぎわうのは、年に1度の武道大会が開かれる時ぐらいだ。


 幸い、思ったよりもスムーズに進んだため、街に入ることができた。

 もちろん門では簡単な荷物検査を行っていたが、怪しものを持ち込む人はおらず、取り調べを受けなかったのですぐに入ることができたのだ。一緒に行動していた団体の後ろの団体は、怪しい人がいたらしく、ステータスを確認する装置で身元を確認していた。街で危険なことが起きらないようにするためだそうだ。


 門をくぐった所に、馬車を一時的に止める場所があったので、そこに馬車が止まった。どうやらここで護衛以外の人はここで分かれるみたいだ。もちろん護衛の仕事はギルドまでなので、もう少し馬車と行動を共にする。

 3日という短い期間一緒に行動した乗客に挨拶を済ませる。他の人も、挨拶をすると別れていった。馬車から離れるとき、女性の冒険者たちがシュティアにお礼を言っていた。俺は気になったのでシュティアに尋ねる。


「シュティア。なぜお礼を言われていた?」

「……水魔法を使って、体を、綺麗にした」

「そうか」


 冒険者にとって、移動中の問題は食べる物の問題だけではない。体を清潔にできない問題もある。特に女性は困るらしい。今回はシュティアが水魔法を使い、綺麗にしたため困らなかったようだ。



 明後日から行われる武道大会に参加することを伝えながら、宿に向かう。向かうといっても、まだ決めていないので、メインストリートを通って宿を探す。

 武道大会のエントリーは明日の夕方まで。そのため明日エントリーを行いに行くつもりだ。エントリーを行う場所は、大会が行われるコロシアムでエントリーできる。



 コロシアムに近い宿で止まることにした。部屋の代金を払い、夕方のため宿の食堂で夕食をとる。夕食は、スープにパン、焼いた肉にサラダだった。飲み物はお酒が付いてきた。俺は度数が高かったので飲まなかったが――


「レイ一緒に寝よ? 郷ではいろいろあった仲なんだから、いいでしょ? 問題ないでしょ?」

「シュティアさんばかりずるいですよ! あたしもレイと一緒に寝たいです! レイを襲いたいのですよ!」

「あはははは! 零さんが三人になっている!」

「レイくん? お姉さんと一緒に寝るのはどうかしら? お姉さんがいいことしてあげるから」


 明日は何もないから大丈夫だと言って、シュティアたち4人は飲んでいた。酔った勢いで、次から次にお酒を飲む。現在は4人が酔って手に負えない状況になっていた。


 お酒を飲んだシュティアはよくしゃべるようになり、メルクールは日頃思っていると思われることを次々という。その言っていることが、嘘であってほしい。

 あと、シュティアの言っている『いろいろあった仲』とは、エルフの郷で俺がシュティアに泣きついてしまったことを指しているはずだ。他には何もなかったから。


 ヴェーヌは一人で笑ってばかりいるし、ウーラは後ろから抱き着いて胸をフニフニと押し当ててくる。おいヴェーヌ。俺は1人しかいないぞ……

 なお、カナはお酒を飲めないため普段通り座っているだけ。


 だが無表情で見るだけなのはどうだろうか。せめて助けてほしい……



 周りにいる人たちは、俺が困っているのを面白がっている。中には血の涙を流しそうな男性もいたが……


「ほら。部屋に行くぞ」

「寝かせないぞ?」

「寝させろよ!」


 視線に耐え切れなくなったので、4人を部屋に戻そうと考える。シュティアは腕を絡めながら嬉しそうに耳元に囁いてくる。息がお酒臭いので勘弁してくれ。

 あと今日は疲れているから、何があっても絶対寝る!



 4人に絡まれながら部屋に戻る。カナは後ろからトコトコとついてくる。

 途中、宿の受付の人にシュティア達用の2人部屋2つを4人部屋1つに変えてもらう。受付の人は、苦笑いをしながら了承してくれた。


 2人部屋2つより4人部屋一つの方が安かったため、多かったお金を返してくれた。使用していないため返してくれたそうだ。


 もちろん俺は2人部屋に泊まる。カナがいるためだ。もしカナを酔った4人のところにいさせたら、4人に何をされるかわからない。


 俺がカナと寝るといった際、受付の人が変な目で見てきたが、変な趣味は持っていない。2人部屋を頼んだのは、カナの分のベッドを確保するためだ。もしカナの分のベッドを頼まなければ、確実に怪しまれる。


 階段を上がってシュティア達4人を部屋に放り込む。そして外から鍵をかけた。本当は鉱石環礁でカギを壊したかったけれど、そんなことすれば確実に牢屋行きだ。

 鍵をかけると、カナと一緒に2人部屋に向かう。途中数人の人とすれ違った。その際、女性からの目線が痛かった。すごく痛かった。



 寝る準備をして布団に入る。もちろん鍵はかけた。知らない人が入ってくるのは困るし、何より4人が来たら大変だからだ。何度も言う。カナには手は出さないからな!

 俺がベッドに入り込むときには、カナはすでにベッドに横になっていた。目は閉じている。どうやら今日あった出来事の情報整理を行うみたいだ。

 布団に入るなり、睡魔がすぐに襲ってきた。俺は睡魔に抵抗せずに、それに任せ意識を離した。


 俺はこの時、完全に油断していた。世の中には3人いれば文殊の知恵という、ことわざがある。では4人いたらどうなるだろう?答えは簡単だ……




「なぜだ……」


 変に体の上が重かったため、目を覚ました。すると、シュティアとメルクールが俺の体の上に並んでスヤスヤと寝ていた。もちろん本来なら2人は滑り落ちるだろう。だが滑り落ちていなかった。

 理由は、右腕にヴェーヌが抱き着き、左腕にウーラが抱き着いていたためだ。そのためシュティアとメルクールは俺の体から落ちないで済んでいる。


 だが、完全に身動きが取れない。見たところカナは俺の体の上にはいなかった。周りを見回すと、どこにいるかがすぐに分かった。

 隣のベッドの上に座ってこちらを見ていたのだ。


 「おい! 起きろ!」


 俺は4人に何度も起きろと言ったが、一向に起きなかったので、あきらめて2度寝することにした。


 あれ? デジャブ? これデジャブか?



 結局起きたのはそれから10分後ぐらいたってからだろうか。ウーラが最初に起きたらしく、身動きしたため、一斉に起きだした。


 ここで気が付いたのだが、昨日俺は2人部屋で寝た。しかしここは4人部屋だった。どうやら俺は4部屋に拉致されたようだ。しかも誰も落ちないようにベッドを4つ、くっつけている。


 俺は服を着替えるために、自分の部屋に戻る。カナはヴェーヌに預けてきた。


 着替え終わると、食堂に行く。そして朝食を5人分頼む。朝食が運ばれてくるのと同じぐらいに、5人も食堂に降りてきた。


「昨日はどうやって、俺の寝ている部屋に入ってきたのだ?」


 朝食を食べながら俺は疑問に思ったことを尋ねる。


「うーん……。それがわからないのですよ」

「わからない?」

「はい。お酒に酔っていたので、何をしていたか覚えていないのです」


 俺の質問に、ヴェーヌが答える。顔を見た限り、メルクールも同じみたいだ。だがシュティアとウーラの方を見た瞬間、明らかに2人は目をそらした。どうやら2人は覚えているようだ。しかも話さないとなると、2人が企てたように見える。


 話してくれなさそうだったので、追及は諦めた。そして今後は部屋を別々にしたとしても、気を付けたいと思った。

 どのように気を付けるかは考えていないが……



  4人がどのようにして部屋に入ってきたかを問い詰めながら朝食を取った後、コロシアムに来ていた。目的は武道大会にエントリーするためだ。

 もちろんカナはエントリーしない。さすがに、冗談でエントリーさせたら受付の人に怒られる。



「ではこれを」


 簡単に説明を受けたので、俺は受付の男性からエントリー用紙を貰う。

 この世界は、紙は高価ではないので、普通に出回っている。ただし本は、字をすべて手で移さないといけないため、その分金額が高い。


 紙に名前を書いていく。一番上にチーム名を書き、その下の欄内に上から俺、シュティア、メルクール、ヴェーヌ、ウーラにした。最大参加可能人数は6人。人数が6人でなくても参加は可能だが、その分不利になるのは当たり前。人数が足らなければ、即席でパーティーを作って参加することができる。



「で、どのようなチーム名前がいいと思う?」


 場所は変わって、武道大会の受付の近くのテーブル席。そこにエントリーシートを置いて、丸く囲むように座っていた。カナは安定の、ヴェーヌの太ももの上に座っている。

 俺は一応何かいいチーム名がないか尋ねる。ないと言うわけではないが、良さそうな名前が出てきたらそれにするつもりだ。


「……レイとシュティアと愉快な仲間たち」

「どう考えてもおかしいだろ!」


 シュティアが発案する。俺はシュティアの頭にチョップをする。発案からチョップまでの動きが、まるで流れるような動きだった。あまりにもきれいな流れだったらしく、メルクールの顔が引きつっていた。

 チョップを落とされたシュティアは、頭を押さえて涙目で睨んできた。せめて『愉快な仲間たち』にして欲しかった。

 どのみちシュティアたちとは仲間ではないから、使わないだろうが……


「なぜ私たち3人を1つにまとめたのですか?」

「……レイと私の……邪魔を、するから」

「何の邪魔ですか!」


 ヴェーヌとシュティアが言い争いを始めたので放って置くことにした。俺はメルクールに案を尋ねる。

 帰ってきた答えは……


「じゃあ、焼き肉食べ隊!」

「食べたい物を言っただけじゃねえか!」

「痛いです!」

「じゃあもう少し、まともなチーム名を考えろ……」


 メルクールが発案する。俺はまた突っ込みを入れ、メルクールの頭にチョップをする。メルクールが頭を押さえながら訴えてくる。

 まともなチーム名を考えたらチョップはしないつもりだった。



「じゃあ、脳筋部隊ですか?」

「誰が脳筋だよ!」

「い、痛い! ひどいです! か弱い乙女の頭を叩くなんて!」

「20匹のゴブリンの集団を一人で倒している時点で、か弱くはないと思うのだが」

「そ、それはそれ。これはこれです」

「おい……」


 ヴェーヌが発案してきたが、おかしかった。

 俺はまた突っ込みを入れ、頭にチョップを入れる。ヴェーヌが自分の事をか弱い乙女と言ったため、椅子から滑り落ちそうになった。

 ヴェーヌは最近、ゴブリンの集団を簡単に殲滅できるようになってきたのだ。もちろん俺みたいに銃で殲滅ではない。槍を使って殲滅している。そんな奴を果たして、か弱い乙女と言えるのだろうか。そのうえ一番の脳筋はヴェーヌだろう。

 俺は銃で殲滅するだけだから、脳筋とは違う。軽機関銃をぶっ放しているが違うのだ。


「ウーラは何かあるか?」

「ええ。私に任せて」


 今度はウーラの方を見て尋ねる。ウーラは任せろといいながら微笑んできた。

 ウーラは少し下を向いて考え始める。美女は何をしていても美しい。なぜかヴェーヌが睨んできたが気にしない。

 今から考え始められると、決まるのが遅くなるのでパスしようかと思うと、ウーラは顔を上げた。


「『妖精のお友達』はどうかしら?」

「なぜそうなる……」

「エルフは妖精とお友達だからに決まっているじゃない」

「この中でエルフはお前だけだ……」


 出てきたチーム名に呆れて、ガクッとなる。勢いが付きすぎたため、机の上に頭を打ってしまう。ウーラが胸を張りながら言う。呆れすぎて、突っ込む元気がない。


 結局自分で考えたチーム名の『愉快な人たち』にした。その際シュティアが怒ってきたが、こちらの方がましだ。気を付けなければならないのは、『愉快な()()』ではなく『愉快な()()』だ。

 仲間はいらない。それは変わらないのだ。




 大会に関してのルールは、どちらかのチーム全員が降参または続行不可能、もしくはリングから出るまで戦う。もし殺してしまった場合はすぐに失格判定を貰い、牢獄に贈られる。


 かなりの大けがをしたとしても、国から派遣された高位魔術師が治療してくれるそうだ。なぜ国からというと、この大会には国もかかわっているからだ。理由は、強い人を探すため。勧誘された人が了承をすれば、騎士団に入団させるようだ。しかも試験は場合によりパス。そのため騎士団に入りたい人が参加する場合が多い。

 もちろん力試しで参加する人もいる。


 前の街で貴族っぽい人が、魔剣を求めていたのは、大会に出場し優勝をして騎士団に入団する為だろう。貴族社会もいろいろあるらしいが、興味がないので知らん。


 出場する組の数が多いときは、複数のチームが同時に戦う。人数が多いため、初戦は3チーム同時にリングに上がるときがあるそうだ。この際も最後まで残っていたチームが2回戦に進出できる。




「はい。確かに確認いたしました。他に何かあれば、いつでもお問い合わせください」


 名簿を確認した受付の男性が、確認したことを伝えてくる。

 受付の男性がエントリーの作業を開始したので、受付を離れて壁にかかれている名簿を見に行く。ここの名簿は魔法道具を使っているらしく、エントリーするとチーム名が表示される仕組みになっている。さすが異世界。便利すぎる。

 見たところ、シードがあった。表示されているのはチーム名だけなので、誰がいるかは分からない。


「あ! ありました! ここです! ここ!」


 表示された場所をいち早く見つけたメルクールが指をさしながら呼ぶ。書かれていた場所はかなり隅っこだった。


「参加する組、結構多いですね」

「優勝できますか? お兄ちゃん?」

「わからんが、多分大丈夫だろう」


 ヴェーヌが対戦表を眺めながらつぶやく。ヴェーヌの言う通り、今回の出場組はかなりの数だった。幸いなことに、初戦に当たる組は1組だけだったので安心できる。もし相手が2組なら両方に注意しないといけない。

 だが人数が多いのには変わりないので、カナに答えた通り優勝できるかは怪しい。

誠に勝手ながら、この話で投稿を少し休憩させてもらいます。

休憩と言っても、完全に休憩するのではなく、今まで投稿してきた話の書き直しを行うためです。


投稿を休んでまで修正する理由は、かなりの量を書き直さないといけないからです。もちろん修正しながら投稿は可能ですが、修正の方に力を入れたいからです。


書き直しの内容は、誤字脱字はもちろんのこと、主人公の言動の修正。もしかしたら話の中身を変えるかもしれません。話の中身を変えると言っても行動自体が大きく変わることはないようにするつもりです。

また、場合によっては1つの話を2つに分ける可能性があります。


すべての修正が終わった際は、修正箇所を大雑把にですが、活動報告のところに上げさせていただきます。


今回投稿した分から話が進んでいなければ、修正中であると思ってください。

もちろん、ブックマークをして下さっている数少ない方々が離れていくのは覚悟の上で修正を行います。


誠に勝手ながらですが、ご理解とご協力をよろしくお願いします。

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