閑話 5人での話し合い(ヴェーヌ視点)
短いですが、ご了承ください。
……で、先ほどの魔族が言っていたことの意味ですよね?
なぜ魔王が零さんを探しているのか……
凄く真剣に考えているから分かったのか、って? いや分かりませんよ、零さん! そんな短時間で分かるわけないじゃないですか!
ていうか、メルクールさん! 蝶々をおいかけていないで、真面目に考えてください!
頬を膨らませてもだめです! 許しません!
ん? シュティアさん、どうしたのですか? 何か考えを思いつきましたか?
美味しい料理を作らせるため? それ絶対にシュティアさん個人が願っているていることですよね!?
それに、どんだけ胃袋捕まれているのですか!
というか、メルクールさんとウーラさんまで納得しないでください!
私はどう思ったのか、ですか? それは…………しか……ですが……
メルクールさんニヤニヤしないでください!
聞こえなかったって……シュティアさん!? この距離で聞こえなかったなんて、無いですよね!
絶対に聞こえましたよね!
すまん。よく聞こえなかったって……零さん! あなたはどこの難聴な主人公ですか!
分かりましたよ! 言えばいいのでしょ! 言えば!
ええ! おいしかったです! 零さんの作った料理はすごくおいしかったですよ!
これで満足ですよね!
顔が赤い? メルクールさん! 冗談はやめてください!
シュティアさんもニヤニヤしない! ウーラさんも頭を撫でるのはやめてください!
みんな揃って、私で遊ばないでくださいよ!
今は、なぜ魔王が零さんを待っているかを考えるのが先です!
私の意見ですか? 一応は考えました。
私の意見は、零さんの力を狙っているのではないかと考えています。
料理を作る力? だからシュティアさん!
その考えからは離れてください! それじゃあ、振り出しです!
話を戻しますが、零さんの力というのは2つです。1つ目はスキルの力。
スキルというのは、鉱石干渉を指しています。
このスキルがあれば、より効率良く鉱石を精錬し、武器や防具を作れる。
精錬に至っては、一気に何トンもの鉱石を精錬できるでしょう。
トンというものがなにか? シュティアさん、トンというのは重さの単位です。
1000グラムが1キログラム。1000キログラムが1トンです。
例えば、シュティアさんを50キログラムとすると、およそ20人分が1トンですね。
って、シュティアさん! 魔法を撃とうとしないでください!
そんなに重たくない? 例えですから!
シュティアさん、例えで言ったので魔法を撃とうとしないでください!
悪かったと思っていますから……って、きゃっ!
シュティアさん! 水を掛けようとしないでください!
こんなところでは、着替えられないのですから!
……で、話を戻しますが……。
どこまで話しましたっけ? そうそう!
一気に何トンもの鉱石を精錬出来ると言うところでしたよね!
そういうことが出来るようになれば、鉱石の精錬に必要な燃料が減ります。
さらには形成も簡単に行うことが出来るようになります。
これは聞いたはなしなのですが、魔族の軍隊には巨人族もいるようです。大きさは5メートルほど。
そんな生物様に鎧を付けることが出来れば、もはや動く要塞です。
そんな生物のために鎧を作る仕事を零さんに与えると言う意見が1つめです。
2つ目は銃を作らせるため。
エルフの郷にいるときにシュティアさんから聞いたのですが、零さんはすでに同じ学校の人たちを殺しましたよね? そのときに一緒にいた数人の女性を帰したと聞きました。
その人たちが、零さんが銃を持っていると他の人たちに話したとすれば、その話が魔族に伝わるのも時間の問題です。
たとえ銃の話が広まったとしても、それだけでは俺の銃がどのような銃か分からない?
零さん。あなたは知っているかは分かりませんが、この世界では基本、銃は使えないものです。銃より魔法の方が、命中率が良く威力も強い。また詠唱が早ければ銃より攻撃スピードが高いのですよ。
いや、だから零さんの銃ではなくて、この世界にある銃の話です。零さんの作る銃は威力、連射性、命中率の3つともこの世界にある銃より威力が高いのですよ。特に対物ライフルなんて、レンガ作りの建物を貫通してしまうじゃないですか。
なぜ知っているかって? 零さんが積んでいるレンガに向かって、楽しそうに銃を向けている姿を見たのですよ。
……って、零さん! 見られたから証拠隠滅しようとして私を殺そうとしないでください! ジョークにも限度ってものがありますから! しかも真顔で言われるとジョークって分かりませんから!
はあはあ……。で、どこまで話進みましたっけ?
1つ目の力の話は終わりましたから、2つ目の話の途中ですね。
零さんの持っている銃はかなり強いです。その強さは、これまでの常識をひっくり返すほどです。
魔族は世界を滅ぼそうとしているので、そんな物を魔族全員に持たせたら世界はあっという間に魔族に滅ぼされてしまいます。
今考えられるのはそんなところですかね。メルクールさんとウーラさんも何か考えつきませんか?
ない? あ、はい。そうですか。
……あ。そうでした。私が言った意見ですが、1つおかしな点あるのですよ。魔族がもし本当に私の言った2つを行おうとしているのだったら、なぜ零さんを攫わないのか。
零さんを攫って、強制させた方が手っ取り早いと思うのですが……
友好的にしてもらって、おいしい料理を食べるため? だからシュティアさん! 料理から離れてください!
ともかく、私の言った意見ではどうしてもおかしな点が発生してしまうので、この意見はあまりあり得る意見とは言えないのですよね……
え? 零さんの妹が魔王で、会いたがっている?
ウーラさん。それはいくら何でもあり得ませんよ。ではもし、零さんの妹が魔王だとしましょう。ならなぜ直接、会いに来ないのですか?
魔王だからこない? それは魔王が殺されると大変だからという意味ですか?
ウーラさん、いいですか? 魔王は圧倒的な力を持ちます。その力をと放つと、そのあたりにいる兵士なんて紙のように飛んでいきますよ。そんな力を持つ魔王にかなう人なんていません。そこから考えると、来ると思いますが……
え? 零さんの妹はそもそもこちらの世界に来ていない? じゃあウーラさんの意見は没ですね。
メルクールさんは……蝶々を捕まえに行きましたか。もういいです。
なんですか、シュティアさん?
意見? じゃあ、言ってください。
美味しい料理を零さんに作ってもらうため? だ、か、ら! 料理はもういいです!
とにかく聞いて、と? 分かりました。じゃあ、言ってください。
零さんが魔族に料理を振舞う? そして魔族を部下にする? それから世界征服?
待ってくださいシュティアさん! 零さんが呆れていますよ! まだ続く!?
世界征服した後、神にケンカを売って倒した後、人離れをする?
いや待ってください!! まだ世界征服はあり得ます! ですが神を倒すなんてありえませんよ!
零さんもなにか言っ……
いや……震えていないで、まず立ちましょう。そしてシュティアさんに違うと言いましょうよ。
シュティアさんも何か言ってください。シュティアさんのせいで零さんがおかしくなったのですから。
ほら、シュティアさんが謝っているのですから、立ち上がってください。
……へ? まだ続く? シュティアさん何言っているのですか?
目が笑っていない? そんなことないですよ? シュティアさん?
メルクールさんとヴェーヌもさんも、何怖がっているのですか? 私は怒ってなんていないですよ?
現在、友人からアドバイスをもらいつつ、1話から編集をしていますが、友人の突込みが多すぎて直しきれない!
いい話にするためにも直していくので、読んだ時と大きく違っているかもしれません。ご了承ください。




