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第20話 エルフの郷での訓練

エルフの郷での話は、短くします。

というより短いです。そこまで書く事がないので(オイ

 シュティアの前で泣いた夜から、1か月は経っただろうか。

 澄んでいる空気を吸いこみつつ、木漏れ日を浴びながら俺は走っていた。

()()()()()を――



 現在、日課となっている朝のランニングをしている。たぶんランニングに入る。ただ、走っているところが、木の上ということを除けばだが。

 次々と木から木へとジャンプしては走り、ジャンプしては走るという繰り返しをしている。日本人が見たら、どこの忍者だよ! と突っ込みを入れるだろう。


 身体強化の魔法を使っているのでかなり楽だが、体を鍛える訓練にはなっている。最初は地面を走っていたが、身体強化が使えるようになってからは判断力と体を鍛えるためだと、木の上を走る訓練に変えるよう獣人の男性に言われた。


 いつものルートを走り終え、魔法陣を使って下の住居スペースに入る。

 朝の挨拶をしたり、手を振ったりしながら家に向かう。最近は、近所に仲のいいエルフもできた。


「……おかえり、レイ」

「ああ。ただいま」

「ごはんにする? お風呂にする? それとも――」

「朝ごはんにするか」

「……いじわる」


 最後の言葉を言わないうちに言葉をかぶせる。シュティアが頬を膨らませながら後ろをついてくる。メルクールはまだ起きてきていないようだった。


 1か月ほど前の朝から、いつも帰ってきた時にしている会話を行う。シュティアがなぜ知っているか尋ねたところ、ヴェーヌとエルフの数人の奴がシュテイアに言えと言ったそうだ。ちなみにシュティアはきちんと意味も聞いたそうだ。


「今日の朝食はなに?」

「……私」

「……」


 シュティアが微笑みながら言ってきた。シュティアは朝食じゃないだろ! いや、別の食べるなら……

 いや、そうじゃない! ふつうに朝食を食べよう。


「ないのか。じゃあ俺が作る。何食べたい?」

「……レイ」

「よし、サンドウィッチだな。」


 何を食べたいか尋ねたが、シュティアがふざけるので、スルーして台所に向かう。シュティアがジト目で見てきたが俺は悪くない。

 冷蔵庫を開けて材料を取り出す。使用する肉は、エルフからもらった肉。どうやら牛のような動物からとれる肉らしい。味も牛肉に似ていておいしい。パンもあり、貰っている。


 もちろん貰ってばかりではない。訓練中に拾ったイノシシの肉や、金属を使って作ったブレスレットやキーホルダーをあげている。思いのほかキーホルダーが人気で、それを目当てに食べ物を持ってくる人がいる。


「ふぁ~~~……おはようございます……」

「ああ。おはよう。そして座れ」

「ひどくないですか!? ねえ! 朝からひどくないですか!?」

「気のせいだ」

「気のせいじゃないですよね!?」


 焼いたパンに肉や卵、レタスをはさみコップにジュースを注いでテーブルにつく。それに合わせてちょうどメルクールも起きてきたので席につかせる。メルクールがわめいているが、いつもの事なので放っておく。


 食べる前の挨拶をして、かぶりつく。シュティアとメルクールもかぶりつく。と言っても2人とも口が小さいので、かなり大変そうだ。


 サンドイッチを最初に作った時、シュティアはフォークとナイフで食べようとし、メルクールはどうしていいか分からず、俺をちらちらみていた。しかたがなかったので、その時は手で持って食べることを伝えた。


「おはようございます……ってあれ? 朝食ですか?」

「いい匂いね。今日は何かしら?」


 食べていると、ヴェーヌとウーラが家に入ってきた。サンドイッチを見た途端、二人とも目を輝かせた。


「サンドイッチですね! 懐かしいな……」

「サンドイッチっていうのね? 私にも1つくれるかしら」


 ヴェーヌとウーラがそんなことを言いながら席につく。

 2人が来たため、2人分追加することになった。と言ってもインベントリから出すぐらいだ。2人が時々朝食を食べに来るので先に作っている。来なかったら昼食になる。


「そういえば、ヴェーヌ。サンドイッチってよくわかったな? 見たことあるのか?」

「あっ! 話すと長くなるので、今度でいいですか?」

「わかった」


 俺は2人の前に出しながらヴェーヌに疑問に思ったことを聞くが、苦笑いしながらまた今度と言ってきたので深く追求はしない。人それぞれ何かは秘密を持っているだろう。


 ヴェーヌとウーラが朝食を食べ終えたのを確認して、いつも通りの場所に行く。向かったのは、訓練施設。午前はここでトラップなどの避ける方法や解除方法を学ぶ。また、仲間と連携の確認を行うなどもしている。



 訓練所につくと、俺に教えてくれる獣人の人がすでに待っていた。獣人の男性から体術や剣術を習い、時には無茶苦茶な訓練を行っている。


 エルフの郷についた次の日から、早速訓練を行っている。獣人の所でも習ったが、遊び半分で教えられていたので、ここで鍛えなおされている。


 ちなみに教えてくれているのは3番目に武術に優れている者だ。さすが3番目に強い獣人だけあって、動きに無駄がない。


 なぜ1番目2番目ではないかというと、村に兵力を残すためらしい。

 だが3番目でもかなり強いそうだ。実際上位5番目までは、ほとんど力の差が変わらない。





 初日――エルフの郷に来た次の日は、お互いに自己紹介してから訓練内容を教えてもらった。ちなみに獣人の男性の名前はウルノだった。メルクールと同じく、狼人の種族だ。鍛えられているようで、筋肉が盛り上がっている。髪の色は茶色だ。獣人の中では、この色がほとんどだ。


 強化訓練内容は、基礎ができるまでは1日中戦闘練習を行う。特に近距離戦を行うと言われた。遠距離に関しては、銃があるので大丈夫だろうということになった。


 近距離戦ができるようになってきたら、ダンジョンに潜ってレベルアップを行う。このときは効率よくレベルを上げるよう言われたので、銃を使うつもりでいた。

 その時に持っていた銃はボルトアクション式の銃のため連射が出来なかった。そこでアサルトライフルを使うつもりでいた。そのためダンジョンに入るまでには、1つ作ることになった。かなり手間取ったが、きちんとした物が作れたので良かった



 説明が終わった後、どこまでできるかを確かめる模擬戦を午前中に行い、本格的な訓練は午後から行った。

 模擬戦の結果は惨敗。何回やってもダメだった。もちろん1か月たった今は、ある程度いい勝負が出来る。


 思ったよりひどかったらしく、その時は獣人が頭を抱えていた。

 騎士団の人に教えてもらったことを伝えると、獣人の男性は笑った。そして騎士団の人の動きは無駄が多すぎると教えてくれた。


 実際、獣人の男性の動きは無駄がなかったのだ。必要な分しか動いていなかったので、攻撃が当たりそうでも全然当たらない。普通は獣人しかできないような動きだと言われた。だが練習具合によって、できるようになるかもしれないと言われた。


 そこで午前の分は終わりになった。昼食をとるために家に戻る。どうやらエルフの誰かが家に来て用意してくれていたらしく、すぐに食べることが出来た。

 野菜や肉をバランスよく使った料理で美味しかった。もちろん食べ過ぎないように気を付ける。食べ過ぎると動けないからだ。


 その後は再び訓練所に戻る。そこからは途中休憩を挟みながら動きを学ぶ。学ぶと言っても、基本的に模擬戦がメインになった。模擬戦をしながら動きを学ぶそうだ。

 模擬戦が終わると、良かった点と悪かった点を教えてもらう。そして休憩を行い、再び模擬戦。その繰り返しだった。一方的だったので、うまくなったとは思えなかった。


 何度も模擬戦を行い、初日の分は終わった。体のあちこちが筋肉痛で痛かった。騎士団の所ではここまでハードな練習はしなかったので、筋肉痛にはならなかった。どれほど騎士団の所の訓練が楽だったか、改めて知る機会になった。



 最初の1か月はそんなことがあったが、やっているうちに慣れてきた。

 そしてついに近距離戦の訓練をしなくていいぐらいまで強くなった。そのため午後はダンジョンに潜ってレベルアップを行う内容に変えたのだ。

 

 ちなみにメルクールの方は、独自の技があるため技術面に関しては問題ないので、ひたすら近くのダンジョンでレベリングしている。しかし俺よりは効率が悪い。それもそのはず。メルクールはダガーで敵を倒すのに比べ、俺は銃で倒す。そのためレベルの差はあっという間に埋まり、ついには追い越した。

 

その時にメルクールが上目遣いで、銃を貸してと言ってきたが断った。


 そうこうしている間に、俺とメルクールのレベルとステータはきちんと上昇した。ただ、レベルとステータス数値がすごい事になってきている。


 問題はシュティアだ。レベリングしているが、異変が起きていた。いくら敵を倒してもレベルが上がらない。ドラゴンを倒してもだ……

 驚いたことに、ステータスの変化も一切ない。エルフも困惑したため、仕方なくハイエルフさんに聞いた所、魔術の一つにステータスを偽造するものがあると教えてくれた。


 偽造すると言っても、技能の鑑定なら騙すことができるが、ステータスプレートはその嘘を見破る。そのため普通ならば何かしらの偽造があればすぐに分かるのだ。しかしそれさえも分からない。これにはハイエルフの方も首をかしげるしかなかった。


 



 毎日やっている午前の訓練が終わったら、昼食をとって午後からダンジョンに潜る。

 1か月ほどは技術と使える技能を増やすため、一日中体術や剣技、無茶な訓練をしていたが、1か月ほどたつと、レベリングする為にダンジョンに潜るようになった。そして潜り始めてからかなりの時間が経つ現在は、90階層に到達している。潜るときは各回に設けられた転移陣を使って潜る。もちろん1層から潜り始めている。敵になれるためだ。階層が深くなるにつれて、敵も強くなってきている。


 なぜここまで潜れているかというと、パワーレベリングをするために銃の使用をしているので、簡単に最深部まで行けるからだ。もちろんアサルトとライフルを使い分けている。ここのダンジョンはフィールド型だ。そのため内部が広い。銃を使うにはうってつけだ。


 時々だが、シュティアやメルクール、ヴェーヌやウーラと組んでいる。4人もかなり強くなってきている。

 相変わらず、シュティアのステータスプレートは変化がなく、使える魔法は多すぎるが……

 

 一度、メルクールがシュティアのステータスプレートを見て馬鹿にした。そのためシュティアが怒って、ダンジョンのフィールド内を言葉の通りに火の海にしたことがあった。その時のメルクールの表情は真っ青だった。



 

 そんことがあったが、今日もダンジョン入口の転移陣からダンジョン内に入る。今日は一人だ。80層台からは岩山のフィールドだと聞いていた。実際に見て思ったが、地形はそこまでひどくなかった。問題は魔物だ。まったく油断できないのだ。

 何せここは90層。空にはドラゴンが普通に飛んでいる。30層前の60層も同じ岩山のフィールドだったが、その時はハーピィーが飛んでいた。その時と比べてかなり厳しいのだ。


 ちなみにハーピィーはBランクの魔物だ。姿は小説で出てくる姿だ。個体はそこまで強くないが、集団のためBランクなっている。だがドラゴンは1体でSランクはある。それが十数体匹はいる。もはや地獄だ。


 ダンジョンによってその階に出てくる魔物は変わるので、別のダンジョンでは違うと予想される。

 またこのダンジョンはエルフにより人工的に作ったものなので、ある程度は管理されている。自然に発生したダンジョンは一切管理されていないので、暴走する可能性が極めて高い。


 ドラゴンの近くに来たので、インベントリから対人用のライフルを取り出す。

 90層に来てドラゴンと戦うと知った時に、用意している銃が対人ライフルなので、どこまで通用するか分からなかったが、何とか通用することが分かったのでそのまま使っている。ただ通用する場所は限られており、それ以外の場所に当たると弾かれる。



 極力見つからないように、岩と岩の間を進んでいく。銃はいつでも撃てるようにセーフティーレバーは下げている。


 ある程度接近できたので、岩と岩の間から銃口を出してドラゴンを狙う。飛んでいるドラゴンを下から狙うので、銃口はドラゴンの顎に向ける。銃口の先端には消音器を付けているが、あまり効果は無いだろう。

 なぜなら今回使う銃弾は対ドラゴン用。ミスリルを使って作った特殊弾なので、火薬を使いすぎても破損することはない。しかし火薬の量を増やしたため、発射音がかなり大きくなったのだ。


 ドラゴンの顎にしっかりと狙いを合わせて、ゆっくり引き金を引く。ステータスは十分高いので、反動はほとんど受けない。ただ、銃がきしんだ。

 これなら銃本体も、ミスリルを使って作らないといけないかもしれないな……


 銃弾は狙い通りまっすぐと進み、ドラゴンの顎に当たった。狙ったドラゴンが下級のドラゴンだったためか貫通し、なんとか一発で倒すことが出来た。


 ドラゴンは近くの地面に墜落すると、霧のように消えていった。残ったのは魔石のみ。時々だが鱗を落とすのでそれも拾っている。

 やはりドラゴンだけあって、魔石はかなりの大きさがあった。それを拾う。


 しかしここはダンジョン。ドラゴンが何匹もいる。現に空を――天井付近を飛んでいる。しかもこちらを狙っているようで、今にも急降下してきそうだ。


 急いで魔石を回収してインベントリに入れると、魔法陣のある場所まで急いて戻る。後ろを振り返るとドラゴンが急降下してくるところだったので、魔法陣を起動してダンジョンの外に戻る。そんなことをしていたので、レベルがすごいことになっていくのだった……


ここで少し報告させてもらいます。実は昨日、進学するにあたって、引っ越しを行いました。

小説のデータはすべて家の PCに入っています。そのためデータがありません。


さらに例えデータを持ってきても、普段PCを使って書いているため、書けません。4月半ばにはPCを買うので、そのころには再び書く作業に入れると思います。


投稿に関しては、事前に執筆中の所に置いてある分があるので、あまり問題がありません。


ご理解よろしくお願いします。

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