表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/5

出会い

どうも。小豆蒼と申します。小説連載は初めてで、まだまだ至らない点などありますが、温かい目で見守ってくださるとうれしいです。

第一章~出会い~


僕の名前は蔵霧海斗(くらきりかいと)。どこにでもいる普通の高校生で、みんなからは、

イケメンと言われている。そんな僕にはある問題がある。

「ちょっと蔵霧!また女子更衣室覗いたんだって?」

と、大きな声で言ったのは、僕の幼馴染で、クラス委員長の椎名(しいな)(ゆき)()だ。

そう、僕はイケメンなのに、どうしようもない変態なのだ。

「ほら、実空留も言ってやってよ。」

そういって委員長が話を振ったのが、先月転校してきた長谷川実空留だ。

おしとやかな性格で、誰からも好かれそうな、間違いなく学校一の美少女だ。

「蔵霧くん、またってどういうこと?」

「蔵霧は覗き常習犯なんだよ。」

と、委員長がいらぬ解説をした。

「蔵霧くん、もう直す気ないよね?」

おいおい、学校一の美少女に変態のイメージ持たれたんだが・・

「とにかく、蔵霧は覗きをやめる気がないなら、先生に言うからね。」

その時、長谷川がこそこそと席を立って、どこかへ行く姿が見えた。

どうしたのだろうと思い、長谷川を追おうとしたが、クラスの女子たちは、

「女子の後をつけようとするなんて蔵霧は本当に変態だね~」

と、僕を行かせてくれなかった。


次の日、長谷川に昨日のことを聞いてみた。

「そういえば、昨日の放課後は、どこに行っていたの?」

「え?べ、別に。ちょっとトイレに・・うん。トイレに行っていたんだよ。」

長谷川は、少し考えてから、

「まさか、それを知ってて言ってるの?やっぱり蔵霧くんって変態さん?」

ついに言われちまった。長谷川に面と向かって言われたのはこれが初めてだ。

一切迷いがなかった。興奮してしまう。

「まさか。でも普通に考えたらトイレとか誰だって行くよね。人なんだからさハハハ。」

笑いごとじゃねーよ。だってあの感じ、絶対トイレじゃないだろ。

トイレ行くくらいであんなにコソコソする必要あるのか?お前はアイドルか。

しかもあの時、廊下にだれかいたような・・

「雪菜ちゃんも言っていたけど、本当に蔵霧くんって、変態さんだね。」

二度も言うな。もう俺の心はズタズタだ。

そして、教室に入ってしばらくたって、

「長谷川さん、いる?」

と、声が聞こえてきた。そして、長谷川の姿を見つけると、

「ちょっといいかな?」

そういって、長谷川の手を引っ張って教室を出て行った。

確かあいつは、隣のクラスの小鳥遊(たかなし)希望(のぞみ)だ。最近は不登校気味で、あんまり学校に

来ないと聞いていた。まさか来ているなんて。しかも、あいつはかなりのオタクだと

聞いている。まさか、長谷川も実はオタクなのか?いやいや。この前だって委員長と、

「オタクってキモいよね~」

「うん。そうだね。」

って話してたじゃん。ありえない。うん。ありえないな。じゃあ、この二人は

どうやって知り合ったんだ?長谷川は、先月転校してきたばっかりだぞ。

先月、小鳥遊は学校に来ていなかったし・・

謎は深まるばかりだ。クラスの女子に聞いてみても、誰も知らなかった。

思い切って長谷川に聞いてみようかと思ったけど、また変態などと言われたら、

僕が不登校になりそうだ。うん。やめよう!

しばらく小鳥遊と話していた後、長谷川が帰ってきた。僕はとっさに話しかけていた。

「どうかしたの?小鳥遊と知り合い?」

「う、うん。ちょっと・・ね。」

と長谷川は、はぐらかしてきた。怪しい。

クラスの女子たちも聞いたが、はぐらかされたらしい。

僕は密かに長谷川と小鳥遊の関係を調べようとしたが、クラスの女子にばれて、

変態、最低、と散々言われた。でも、気になるから、今度はばれないように調べよっと。今度ばれたら、先生に言われそうだな。ハハハ


その後、先生に手伝いを頼まれた。その帰りに、校舎の裏を通って帰ったら、どこからか話し声が聞こえてきた。こんなところで誰が話しているのかな?と思いながら見たら、

なんと、長谷川と小鳥遊が話していた。これは、あの謎を知るチャンスだと思い、

聞き耳を立てようとしたが、ちょうど話は終わったみたいだ。

というか、小鳥遊、普通に学校来とるやん。まずい。長谷川がこっちに来る。

こんなタイミングでばったり会ったら、私の後、つけてきたの?変態さんだね。とか

私の秘密を知ったわねとか言われるに違いない。どうしようと考えていたら、

「あれ?蔵霧くん?こんなところで何してるの?」

「ひゃうん。」

思わず変な声が出てしまった。

「まさか、聞いてたの?」

と、長谷川が不安そうに聞いてくる。

「いや、先生に用事を頼まれてさ、終わったから、帰ろうとしてたとこ。」

言っておくが、本当のことだからね。マジで聞いてない。聞こうとはしたけどね・・

ん?長谷川さんのお顔が怖くなっていらっしゃる。まさか疑っている?

「そっかぁ、ならよかった。」

長谷川が笑顔になって、安堵の息を漏らす。よかった。疑われてはいないみたいだ。

それにしても、長谷川の笑顔って本当にかわいいな。


次の日、僕は長谷川に呼ばれた。これって、もしかして、告白の流れじゃないか?

期待に胸を膨らませて、長谷川との待ち合わせ場所に行ったら、長谷川と小鳥遊がいた。

心の準備はできている。いつでも来い!長谷川。

ん?小鳥遊がいた?

「えぇえぇーなんで小鳥遊がいるの?」

「私がいて何が悪いのよ。私は実空留に呼ばれたからここにいるのよ。」

どういうことですか!長谷川さん!僕に告白するんじゃないんですか?

「希望に来てもらったのは、蔵霧くんに言わなきゃいけないことがあるからなの。」

そうか・・僕は勘違いをしていただけなのか・・

でも、この二人ってことは、あの謎がわかるのでは?

「実はね、私は・・・・・」

キーンコーンカーンコーン

チャイムが鳴った。

「ごめんね、蔵霧くん。話はまた今度。」

そういって長谷川は、教室のほうへと走っていった。僕は話の続きが気になってあまり

午後の授業に集中できなかった。

そして、その日の放課後、事件が起きた。長谷川がトイレに行ってすぐ、

長谷川のスマホに誰かからROINがきた。それを、委員長が興味本位でROINを

読んでしまったのだ。

「え?小鳥遊さんから?」

そして、トークを開いてしまったのだ。

「え?これって・・」

僕も気になって覗きこんでみた。

「なんだ。小鳥遊と話していることかー?それなら、僕も知ってるよ。そんなに驚くこと

ないんじゃない?」

「違うよ。小鳥遊さんと実空留が仲いいのは、私たちでも知ってるよ。ただ、ROINでやり取りしてるのは知らなかったけど。」

「じゃあ何に驚いているの?」

「よく見て、蔵霧。小鳥遊さんとのトーク内容を。」

委員長は普段なら蔵霧は見るな!変態だから。とか言うのに、すんなり見せてくれた。

「え?」

目を疑った。そのトーク内容は、『今回は私のためにコス着てくれてありがとう』とか、

『やっぱりハセ☆ミク☆れぼりゅーしょんは、最高のコスプレイヤーだったよ』とか、

普段の長谷川からは想像できないような内容だった。しかも、会話内容が長谷川も嫌っているはずのオタク系の内容なんですが。

この、ハセ☆ミク☆れぼりゅーしょんって人、誰かに似ているような‥その時、

「え?」

短い悲鳴みたいなのが聞こえてきた。声のした方を見ると、長谷川が真っ青な顔をして

立っていた。長谷川や僕が何か言うよりも先に委員長が、

「実空留、これどういうこと?まさか・・」

その先は聞かないでもわかる。

「実空留、答えて。今まで私に嘘ついてきたの?私がオタクを嫌っていることを知って、

嘘ついてまで友達やってたかったの?」

「ごめんね。雪菜ちゃん。私・・」

委員長が長谷川の言葉を遮って、

「私は、実空留がオタクでも、嫌わなかったよ?だって・・」

委員長は泣きそうな声で続けた。

「確かにオタクは嫌いだよ。でも、自分の親友だもん。嫌いになれるわけないよ。

でも、嘘はついてほしくなかったな。実空留のこと信じてたのに。

そんなの本当の友達じゃないよ!」

そういうと委員長は泣きながら教室を飛び出した。一番の親友に裏切られて、

さすがの委員長も感情をコントロールできてない。委員長とは子供のころからずっと一緒だが、こんな委員長の姿なんて初めて見た。

次の日、委員長は今年になって初めて学校を欠席した。

楽しんでいただけましたでしょうか。少し見にくいい点などあったと思いますが、これから改善していきたいと考えております。今後ともよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ