王都フリーデン
さて、このモフモフなかなかどうして、きもちいな。
もふもふ・・・さてどうしようか。
何もないぞ。何も
とりあえず。ぺらぺら 指南書に何か載ってないかな・・
お、これは。
<冒険のアドバイス>
ようこそ。異世界ルルキアへ
まず、一番近い町に行ってみよう!
表紙にある マップボタンを押すと周辺地図が出るよ!
※注意 道中魔物に気を付けてね!
困ったら攻撃アドバイスをチェック!
ほうほう、表紙の・・・これかな?ポチ
押すと目の前に周辺と場所の名前が載っている地図が出てきた。
おお、何々・・・ここは幻惑の野道、近くの町は、
お、あった!王都フリーデンか 行ってみるしかないなこれは
とりあえず衣食住できるとこさがさないと
ぷるぷるぷるモフモフ・・・
「ど・・・どうした?モフ男震えてるけど」
モフ男の視線の先を見ると下半身は人のような
上半身は象 左手には大振りの斧を持ったやつがいた。
あー指南書に書いてあった魔物ってやつね。
完全に最初戦うやつじゃないですよね・・あれ。
うわあ・・斧振り回しながら こっち来てない?来てるよね!?
ぺらぺら えーっと
<攻撃アドバイス>
何々・・・魔法寄りの方は、上に手をかざして?
『操雷魔法!ミニサンダー!』
その瞬間、象男の真上から特大の雷の柱が
ズガァァァァァァン!!!
ぷすぷす・・・真っ黒焦げなった。象男のようなものは
塵になっていた。
「あれ?今の奴弱かったのか・・・図体だけのよくあるやつか」
さて、王都フリーデンに向かうとするか・・・。
ヒュオオオ!すごい風が吹いてきた・・
「あ、目にゴミ入った。目薬魔法とかないの・・」
ピピピ。魔物の撃破を確認。図鑑に記入します。
<魔象>
推定討伐レベル78以上
生息域 幻惑の野道 ボス
「うお!目薬魔法すげえええ!ゴミなくなった
てかさっきの戦いで左上に見える数字増えたなあ レベル上がったってことかな?」
現在のレベル 12
攻撃力 G-
防御力 G-
魔力 SS+
俊敏性 G-
「お、ステ振りできる。魔力、魔力っと。」
さて、この道歩いていけば王都か。
何にも見えないな・・・移動魔法とかないのか?
ぺらぺら・・・お、あった!
えーっと ジャンプしながら・・
『瞬発強化魔法!クイックル!』
ヒューン! あまりの速さに周りが止まって見えるぞこれ
すごいな瞬発強化魔法!
あ、城見えた。
「よっしゃ!付いたあああ!ここが王都フリーデンか!でかい!」
周りを高い白い城壁で囲まれ 一番最奥には大きな城が建っている
きれいな城下町だった。
さてと、まずは寝るとこだな!
お、宿屋って書いてあるお店発見!ここなら寝れるだろ
店に入るとカウンターに若い娘さんが出迎えた
「いらっしゃ~い」
「部屋開いてますか?」
「開いてますよ!!一泊100ギルンです!」
たしかポケットに一万円が・・・あった!
はい、これで!
「え・・・なにこれ。お客様、その紙幣は当店では扱っていませんので
申し訳ありません・・・。」
あ・・・そっか。ここ日本じゃないかあ。
え、やばいな。どうしよ。お金なくちゃ何にもできないじゃん。
モフ男を売るか・・・。 もふもふ
「今年も開催されるってな!王都闘技大会!優勝者には
今年は去年の数倍の褒美がでるらしい!なんと1千万ギル!参加者だけでも
1000ギルくれるってんだから、王も太っ腹な方だ がっはっはっは」
遠くで話してる。親父たちの言葉が耳にはいった。
え・・・何それやるしかないじゃん。
俺はその日、初めてベンチの上で一夜を明かした。