表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
英雄と呼ばれる少年  作者: ワラビ
6/10

6話 新たな光

俺は、何も守れなかった。大切な人1人すら守れなかった、、、


あれから3日後、エタナリオの西南部で両方の軍に大きな被害があり周辺諸国の仲介で、やっと戦争は終わりを告げた。


俺は父さんと自分が住んでいた家があった場所で1人、ずっと座り込んでいた。


そんなこんなで1週間が経った。

俺に残されたものはこの刀一本だけだ。この刀を見ると、父さんの最期を思い出す。そしてあの時の俺も思い出す。

あれはなんだったんだ?あの紅黒い雷は、、


黙り込んでいると、後ろに気配を感じた。


「誰だ!?」


俺はそういうと後ろから声が聞こえた。女性の声だ。


「そこの電撃少年、いつまでもウジウジしてないで、いい加減シャキッとしなさい!」


俺はその声がした方に向くと、男性が2人、女性が1人いた。

多分男性の1人は25才くらいで、残りの2人は14、5才くらいだと思った。


「あなた達は誰ですか?」


と俺が聞くと、1番年上の男性が答えた。


「俺たちは人助けが仕事の人間さ、戦争前からあって、全ての国にもある機関さ!

ちなみに俺の名前はサイクス リングソン! 歳は27才だ」


俺はその話を聞いても特に反応をしなかった。

すると、


「ちょっと、あんた!本当暗いわね。

大切な人がいなくなって悲しいのは分かるけど、いつまでもそんな事じゃ前には進めないわよ!」


「おっおい、リン、相手は小さい子なんだからそんなに強く言わなくても、、、」


初めて若い男性が喋ったその話を聞いて、俺は反応した。

なぜなら、俺は小さかったから仕方ないなんて言われたくなかったからだ。


俺は悔してつい、怒鳴ってしまった。


「俺はもう、2度と大切な物は失わない!絶対にどんな奴も守ってやる!!」


俺はそう言うと、女性が待ってましたと言わんばかりの顔をして、話しかけてきた。


「ふふっ、なら私たちについてきなさい。」


俺はそう言われて少し嬉しかった。でも俺はここを離れたくなかった。

すると、女性が


「なら、私と戦ってあなたが勝ったら好きにしなさい。でも、私が勝ったらついてきなさい!」


女性はそう言って、腰にある剣と銃を抜き、構えた。

俺はその意見に頷き、刀を出し、構えた。


すると、女性から黄色い雷がほとばしる。

闘気だ!

俺も闘気を出そうとしたが、出ない。やはり俺のレベルではまだ、自分の力で出せない。


そして決闘が始まった。

俺は父さんの剣技を使い結構いい勝負をしたが、やはり属性のついた闘気は強く、一瞬にして負けてしまった。


「ふふ〜ん、私の勝ちね」


女性はほこたらしげ言い、結局俺はこの人達について行くことになった。

正直ここの地からの別れは寂しい。

だけど、この地が無くなるわけではないのだと思い。

俺は最後に父さん、ジオ ルナデインのお墓をつくって、別れを告げたんだ。


でも一生のお別れではない。だからこそ俺は父さんに「いってきます」と言った。


振り返ると若い方の男性と女性が俺に話しかけてきた。


「俺の名前はリオン エストリオって言うんだ!15才だ!よろしくな!」


「私の名前はリン エストリオよ、こいつは私の弟ね。15才よ。よろしく。」


2人の自己紹介を聞いた後、俺もしなくてはなと思い。3人に自己紹介をした。


「ライト ルナデインです。歳は7才、これからよろしくお願いします。」


そして俺の人生は再び動き出したんだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ